漏水調査「電気抵抗試験」とは?建物を傷つけないのが画期的!
漏水調査の一種、「電気抵抗試験」についてご紹介します。
いろいろな漏水調査の中で、最近注目されているのが、「電気抵抗試験」という漏水調査方法です。
主に建物における雨漏りの位置の特定などに有効です。なにより、建物を傷つけずに調査を行うことができる画期的な方法です。
「電気抵抗試験」だけでなく、他の漏水調査の方法についても詳しくご説明します。
漏水調査を受けるときに、調査のあらましを知っていると心強いです。
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この記事の目次
漏水調査の一種「電気抵抗試験」とは?
一戸建てにせよ、集合住宅にせよ、漏水や雨漏りで困っておられる方は意外に多いです。
そんな方に、朗報です!
「電気抵抗試験」は、建物を傷づける大がかりな工事をすることなしに、漏水、雨漏り箇所の特定に威力を発揮します。
画期的な方法で漏水、雨漏りを発見できるのが、電気抵抗試験というものです。
一言でいうならば、電気抵抗を利用した雨漏り調査・漏水調査方法です。
誰にでもわかるようにご説明します。
主に「雨漏り」に対応する調査方法
通常乾燥したコンクリートは電気を通しません。
しかし、漏水や雨漏りでコンクリートにひび割れができ、「水みち」ができます。
そこでは、水が混じるエフロレッセンスという物質が発生します。
このエフロレッセンスという物質は電気を通す性質があり、電気抵抗値(Ω値)の変化が非常に敏感となる特徴があります。
この原理を応用したのが電気抵抗試験です。
漏水・雨漏りの「水みち」は構造物の中で思いも寄らぬ方向へ流れ、建物の外側から原因箇所を探すことは非常にむずかしいです。しかし、電気抵抗試験で調査すれば原因箇所を特定でき、同時に水みちも解明されます。
電気抵抗試験の調査方法
調査方法は、意外にシンプルです!
漏水の出口に電気センサーを固定し、入り口にもう片方のセンサーを当てれば、水分は電気を通すのでセンサーのメーターが動きます。
また、電気が通じる箇所でも原因から遠いほど電気抵抗値が高くなるのでメーターを見ながら原因箇所へ近づくことが出来ます。
乾いた健全なコンクリートは殆ど電気を通しませんが、コンクリートが湿ったり、ひび割れなど水が流れた場合は、そこを回路とし電気を通します。
電気抵抗試験は、その原理を利用する調査方法です。
電気抵抗試験のメリット
電気抵抗試験は、他の漏水調査に比べて、漏水箇所の特定の精度が高いです。
それ以外にもいろいろなメリットがあります。
- 建物に穴を開けたり、足場を組んだりなどの大がかりな工事が不要。
- 工事やそのための下準備がないため、調査時間が短い。
- 工事をしないため、騒音・ホコリ・汚染などが出ない。
- 調査が降雨などの天候に左右されない。
- 他の調査に比べて、低コスト。
電気抵抗試験には、上記のようなメリットがあります。
ただ、だれでも電気を通せば、漏水箇所がわかるというわけではなく、特定精度を上げるには、やはり長年にわたって培った技術や勘が必要です。
依頼する場合は、その業者の実績や施工例などをチェックするといいでしょう。
電気抵抗試験の費用相場
電気抵抗試験の費用相場は、約30,000円~100,000円です。
調査個所の数や、現場の状況などによって費用は変動します。
他の漏水調査と費用だけを比較するのでなく、漏水箇所の特定精度や工事の有無、調査にかかる時間などをトータルにみて判断するのがいいでしょう。
電気抵抗試験以外の漏水調査法
代表的な漏水調査には、下記の表のような調査方法があります。
最初に、それぞれの方法の費用相場を表にまとめました。
漏水調査方法 | 費用の相場 |
---|---|
音聴法 | 8,000円~16,000円 |
路面(埋没配管)音聴法 | 10,000~18,000円 |
漏水探知法 | 12,000円~18,000円 |
ガス探知法 | 20,000円~30,000円 |
ただ、どの漏水調査方法を選ぶかは、依頼者ではなく、状況を判断した業者になります。
それぞれの漏水調査の特徴をご紹介します。
音聴法(おんちょうほう)
音聴法とは、読んで字のごとく、音を聴いて漏水を調べる方法です。
音聴棒または電子式漏水発見機を使用し、施設内の漏水音(異常音)を聴き取るものです。
音聴棒の金属棒の先端を、水道メーターや制水弁などに接触させ、金属棒先端に取り付けた聴音室に耳を押し当てて、管体を伝わってくる漏水音を聴き取ります。
調査員の目と耳、それに経験とノウハウが大きくものを言う調査法です。
音聴棒や漏水音を増幅して聞き、微かな漏水音を手がかりに探査しますが、いろんな雑音を聞き分けるのが経験です。
路面(埋没配管)音聴法
路面(埋没配管)音聴法とは、道路下や敷地内の地面の下に埋設されている水道管の漏水(地下漏水)を漏水探知機を使って、0.5~1.0m間隔で音聴し、地上から水道管の漏水の有無を確認していく調査方法です。
こうして発見された漏水の可能性のある場所にマーキングをし、確認調査を行います。
漏水音を漏水探知器で電気的に増幅させ、技術者の聴覚により探知します。
この調査は通常騒音の少ない夜間に行います。
漏水が地上ににじみ出て、濡れていたり、湿っていたり、色が変わっていたりすることによって、あらかじめ、この辺りという目星をつけて、調査を始めます。
漏水探知法
漏水探知法とは、配管経路をもとに調査する方法です。
管路データをもとに漏水地点から地表までの音が伝わる速さで漏水位置を特定します。
機械で調べる方法なので、技術者の質に左右されることがなく、均等で質の良い調査を行うことができます。
ただ、漏水箇所の正確な位置を特定することがむずかしいケースもあります。
ガス探知法(トレーサーガス式漏水調査)
ガス探知法(トレーサーガス式漏水調査)は、水道管内部にトレーサーガス(窒素+水素の混合ガス)を注入し漏水箇所から漏れ出てきたガスをガス検知機で探知する方法です。
調査中は断水になりますが、従来の音聴式に比べ短時間かつピンポイントで漏水箇所を特定できます。
また、ガスを注入するということで、爆発や人体への影響を心配される方もあるかもしれません。
しかし使用されるトレーサーガスは、窒素95%水素5%の混合ガスで国際規格ISO10156に準拠した不燃性ガスで安全です。
窒素・水素は再生可能な天然資源であり環境に優しく、無味・無臭で人体にも無害です。
費用は、「どれだけのガスを注入するか」ということで費用額が決まります。ガスの量は配管の太さや配管の距離などによって左右します。
大きなビルなどでは高額な費用がかかりますが、一戸建てなどでは20,000~30,000円程度でできます。
電気抵抗試験での漏水調査は水漏れ箇所を正確に早く特定可能!
世の中には、漏水や雨漏りで困っている人、補修したはずなのにいつまでも直らない人が多くいます。
その原因は、漏水していることはわかっているけれど、漏水箇所が正確に、きちんと特定できていないことが原因です。
「この辺でいいだろう?」「このぐらいしとけばいいんじゃない?」では、漏水を完全に止めることはできません。
漏水をチェックするいろいろな試験方法はありますが、電気抵抗試験なら、長年、あなたを悩ませてきた漏水にやっと終止符を打てるでしょう。
おまけに、「低コスト」「短時間」「非破壊」というメリットがあるので、心強いです。
長年の漏水に立ち向かうためには、「電気抵抗試験」について習熟した、実績豊富な業者に依頼するのがベストです。
漏水や雨漏りを放置するのは厳禁です。
ぜひ「電気抵抗試験」で、漏水や雨漏りを克服してください。