汚水枡の掃除方法を紹介!したことない人でも安心の作業手順と注意点

2025/08/05

2025/08/05

この記事では、汚水枡の掃除方法についてまとめています。生活排水を下水に流す際の要となる汚水枡は、日々の生活で徐々に汚れが溜まっていきます。

汚れの放置はさまざまなリスクを招くため、定期的な掃除が必要です。記事を読むことで、汚水枡掃除の手順や事前準備、作業時の注意点を把握できます。

汚水枡を掃除したことない方でも安心して進められるよう手順を説明するため、作業を検討中の方は参考にしてください。

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汚水枡は定期的な掃除が必要

汚水枡は定期的な掃除が必要

汚水枡は、生活排水にまぎれる異物がそのまま下水に流れないように防ぐ役割を持ちます。水よりも軽い油分などの異物は表面に浮かせて、反対に水より重い異物はそこに沈めることで、汚水のみを下水に流す仕組みです。

そのため、汚水枡は水まわりを使い続けるほど汚れが蓄積して、いずれは排水がスムーズに行われなくなります。排水に異常があると、汚水枡の表面から水が溢れて、周囲に悪臭が拡散するおそれがあるのです。

この問題を解決するためには、汚水枡は定期的な掃除が必要になります。水まわりの使用頻度や家庭の人数にもよりますが、半年に1回の頻度で内部の汚れを掃除するのが望ましいです。

掃除は自力でもできるため、必要道具や適切な手順を把握して、可能であれば実践してみましょう。

汚水枡がつまる前兆

汚水枡がつまる前兆

以下のような症状が汚水枡に現れたら、何らかのトラブルによってつまる前兆と考えてよいでしょう。

  • 排水の流れが遅くなる
  • 「ゴボゴボ」と音がする
  • 排水口や屋外から悪臭がする
  • 排水口付近に虫(チョウバエなど)が発生する
  • 屋外枡の周囲が湿っている・ぬかるむ
  • 雨のあとに排水枡周辺から水があふれる

汚水枡の排水に関しては中を確認しなければ分からない部分もありますが、音や悪臭・害虫が発生していると気が付きやすいです。下水臭い、鼻にツンとくる強烈な臭いを感じた場合は、一度汚水枡を確認してみましょう。

汚水枡の掃除を始める前の準備

汚水枡の掃除を始める前の準備

汚水枡の掃除を始める前には、いくつかの準備が必要です。スムーズかつ安全に掃除をするためにも、以下の準備を進めてください。

必要道具の用意

汚水枡の掃除では、以下の道具を用意してください。

  • マスク
  • ゴム手袋
  • マイナスドライバー
  • スコップ(シャベル)、ひしゃく
  • トング
  • バケツ
  • ホース
  • ブラシ・スポンジ
  • ビニールシート・新聞紙
  • ざる・水切りネット
  • ゴミ袋
  • 汚れてもよい服装

上記は作業を進める上で欠かせない道具のため、揃えておきましょう。そして、以下の道具は所有していると掃除を効果的に実施できます。

  • パイプユニッシュ等の薬剤
  • 高圧洗浄機

洗浄用の薬剤を所持していない場合は、台所用の中性洗剤でも問題ありません。100円ショップ・ホームセンター等で道具は入手できるため、掃除前に準備をしてください。

床や壁の養生

汚水枡の掃除は、内部の汚れや汚水が周囲に飛び散る可能性も高いです。そのため、ビニールシートや新聞紙等を使って床や壁の養生も実施してください。

床や壁に汚れが付着すると掃除の手間が増えるだけでなく、カビや雑菌の繁殖により建物が腐食するおそれもあります。

また、汚水枡が土で囲まれている場合、土に汚れが染み込むと悪臭発生の原因にもなります。汚れを受けるシート類を貼っておき、掃除後は剥がすだけで手軽に処分できる状態を作っておきましょう。

作業者や周囲の安全対策

床や壁の養生だけでなく、作業者や周囲の人の安全対策も欠かせません。作業者はマスクやゴム手袋を使って顔や肌を保護して、汚水が直接かからないように注意してください。

汚水が目にかからないよう徹底する場合は、ゴーグルを装着することもおすすめします。作業者を手伝う周囲の人も、マスクやゴム手袋を装着するなど衛生管理は徹底しましょう。

汚水枡の掃除手順

汚水枡の掃除手順

汚水枡の掃除は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 汚水枡の蓋を開ける
  2. 表面の油脂を取り除く
  3. エルボがある場合は取り外す
  4. 底に沈殿した汚れを取り除く
  5. ホース・パイプユニッシュ等で内部を掃除する
  6. エルボを戻して蓋を閉める

汚水が飛び散ったり怪我をしないよう、作業は落ち着いて進めましょう。各手順の詳細について解説します。

1.汚水枡の蓋を開ける

中を掃除するために、まず汚水枡の蓋を開けます。庭の地面に埋められている「おすい」「汚水」「汚」などと記された蓋を探して、上に乗っているものや周辺のものを片付けましょう。

そして、蓋の周囲に付いた切り欠きや溝に、マイナスドライバーを差し込んで、てこの原理で開いてください

もし切り欠きや溝がない場合は、蓋の周囲をハンマー等で叩いて、振動によりずれた所にマイナスドライバーを差し込んで開ける方法も試してみましょう。その際、強く叩きすぎて蓋が破損しないように注意が必要です。

2.表面の油脂を取り除く

汚水枡内部の表面には、水よりも軽い油脂や細かなゴミが浮かんでいます。この油脂や細かなゴミをすくって取り除きましょう。油分を取り除く際は、ひしゃくを使用すれば効率的にすくうことが可能です。

3.エルボがある場合は取り外す

表面の油脂を除去したら、下向きに湾曲するパイプ「エルボ」が設置されているのが確認できます。設置されていないタイプの汚水枡もありますが、設置が確認できる場合はエルボを取り外しましょう。

エルボを取り外すと底が見えやすく、かつ掃除も進めやすくなります。取手が付いているタイプは、取手を引っ張れば簡単に取り外せます。

取手が付いていないタイプはエルボを手で掴んで引っ張る、またはスコップ等を接続部に引っ掛けて取り外してください。うまく取り外せない場合は、無理に続けると破損のおそれもあるので、エルボを付けたまま次の手順へ進みましょう。

また、取り外したエルボも汚れているため、薬剤やブラシを使って洗浄してください。

4.底に沈殿した汚れを取り除く

汚水枡の床に沈殿した汚れを取り除きます。この時に取り除く汚れは、固まって底に沈んだ油の塊や落ち葉などの固形物、その他排水口から流れてきた異物です。

底に溜まる汚れはスコップ・トング等で除去できますが、ざるや水切りネットで水気を切ってからゴミ袋に入れてください。

5.ホース・パイプユニッシュ等で内部を掃除する

底の汚れを取り除いたら、ホース・パイプユニッシュ等で内部を掃除しましょう。まずは汚水枡の側面や底を、ホースを使って洗浄します。

こびりついた汚れを落とすためには、少し強めの水圧で流すとよいでしょう。そして、全体的に洗浄した後はパイプユニッシュ等の薬剤をかけて、しばらく放置した後に再度洗い流しましょう。

洗い流す前に、ブラシやスポンジを使って磨くのも汚れ落としに効果的です。

6.エルボを戻して蓋を閉める

内部の掃除が終わったら取り外したエルボを元に戻して、汚水枡の蓋を閉めれば作業は完了です。一連の流れは1〜2時間程度で完了しますが、汚れの状況によってはもう少し時間がかかるケースもあります。

作業時はスケジュールに余裕を持って、時間をかけて取り組めるようにしておきましょう。

汚水枡を掃除する時の注意点

汚水枡を掃除する時の注意点

汚水枡を掃除する時は、いくつか注意点があります。注意点を踏まえた上で作業しなければ、状況の悪化や健康状態を損なうリスクもあるため、以下の点を押さえて慎重に進めてください。

パイプユニッシュ利用時はお湯を使用しない

汚水枡の内部を洗浄する際、パイプユニッシュは広く使われる薬剤ですが、利用時はお湯で流さないよう注意してください。

パイプユニッシュは主成分が強アルカリ性の水酸化ナトリウムです。これが熱湯と反応すると、人体にとって有毒な塩素ガスが発生します。

塩素ガスは皮膚や粘膜に対する腐食性が強く、吸い込むと吐き気や呼吸困難、最悪の場合は死に至る猛毒です。パイプユニッシュ利用時は、必ず冷水で流すように徹底してください。

もし誤ってお湯で流した場合は、落ち着いて以下の対処をとりましょう。

  • 急いで十分な量の水を流す
  • すぐさま換気をしてその場を離れる

また、お湯と混ぜた時の反応で排水管の素材を傷めるおそれもあり、古い住宅の排水管などは破損・水漏れのリスクもあります。排水管の状態を確認する場合は、水道修理業者を呼んで確実に調査してもらいましょう。

配管の破損に注意する

古い汚水枡は経年劣化によって、接続される配管の耐久性も下がっています。そのため、スコップやひしゃくで汚れを除去するとき、ホースで洗浄するときに破損しないよう慎重に作業してください。

汚水枡にエルボが付いている場合も、取り外し時に破損させないよう注意です。

落とせない汚れは業者依頼も検討する

自力で落とせない汚れは、水道修理業者への依頼も検討してください。業者は水まわりに関する知識・技術が豊富で、一般の方が持っていない専門道具も駆使しながら設備の修理や清掃を行います。

長年蓄積した頑固な汚れも解消するため、次回以降は自力でメンテナンスしやすい状態にも整えてもらえます。業者依頼時は、汚水枡の修理・メンテナンスの実績が豊富な業者を選んでください。

公式サイトに実績を公開している、利用者の口コミ・評判がよいなど、安心してまかせられる業者を慎重に探しましょう。

汚水枡の掃除を怠るリスク

汚水枡の掃除を怠るリスク

汚水枡は生活排水が集約する場所のため、掃除を怠るとさまざまなリスクがあります。以下のようなリスクを招かないよう、掃除の必要性を再確認しておきましょう。

つまりや逆流が発生する

汚水枡に汚れが蓄積すると、溜まった汚水が正しく排水されず、つまりや逆流が発生します。逆流によって汚水枡から水が溢れると、庭周辺の土や家屋に汚水が浸み込んで、屋外が不衛生な環境になってしまいます。

悪臭・害虫が発生する

汚水枡の汚れが溜まると、前述のつまりや逆流の影響で悪臭・害虫も発生します。油やゴミ、排泄物などが集約された汚水のため臭いは非常に強く、住民の体調を損なうおそれもあるため注意しなければなりません。

近隣の住宅にも悪影響を与える

悪臭や害虫の発生は、近隣の住宅にも悪影響を与えます。状況がひどくなると苦情が入り、近隣住民とトラブルに発展するおそれもあります。

人間関係の悪化は生活に支障が出るのはもちろん、悪臭トラブルによる損害賠償請求なども覚悟しなければなりません。

汚水枡の汚れ掃除は水道修理業者も対応可能

汚水枡の汚れ掃除は水道修理業者も対応可能

汚水枡の汚れ掃除は、専門的な道具を駆使して豊富な知識のもと作業ができる、水道修理業者に依頼するのもおすすめです。業者選びにお困りなら汚水枡の掃除を迅速かつ丁寧に実施できる「水廻り修理サポートセンター」が対応します。

水道局指定工事店としての高い技術力で、汚水枡にこびりついた頑固な汚れも除去します。対応エリアには最短30分で到着可能、見積もりや出張にかかる費用は無料です。

汚水枡をはじめとする水まわりの掃除、その他トラブルについてお気軽にお問い合わせをお待ちしています。

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汚水枡の掃除に関するよくある質問

汚水枡の掃除の頻度目安を教えてください
汚水枡の掃除は自分で行う方が費用は安いですか?
汚水枡と合わせて雨水枡も掃除した方がよいですか?