汚水枡は2種類の素材がある!素材別の特徴や交換費用などを紹介
この記事では、汚水枡の種類や特徴についてまとめています。生活排水を下水に流すために欠かせない汚水枡は、いくつかの種類に分けられます。
素材によって性質も変わるため、メンテナンスや交換時に備えてそれぞれの特徴を把握しておきましょう。記事を読むことで、汚水枡の種類ごとの特徴や費用相場が分かります。
汚水枡のトラブルに備えて特徴を押さえておきたい方、交換を検討中の方は参考にしてください。
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この記事の目次
汚水枡の主な素材2種類と特徴
汚水枡として広く採用される、主な2種類の素材について表にまとめました。
汚水枡の種類 | 特徴 | 耐用年数 |
---|---|---|
コンクリート枡 | 古い住宅に広く採用されている 重量があり頑丈で壊れにくい |
約20年 |
塩ビ枡 | 衝撃に強くひび割れしにくい 腐食性にも優れて錆びにくい |
約50年 |
コンクリート枡と塩ビ枡の2種類が、一般家庭に普及している主な汚水枡の種類です。各種類の特徴について、以下見出しでも詳しく紹介します。
コンクリート枡
コンクリート枡は、主に古い住宅で広く採用されているコンクリート製の汚水枡です。枡本体はコンクリート、蓋は鋳物製のものが設置されており、重くて頑丈な造りが特徴です。
造りは頑丈なものの、経年劣化でコンクリートはひび割れやすく、その隙間から植物の根などが入り込みやすいのがデメリットになります。耐用年数は約20年と後述する塩ビ枡より短く、汚水枡のメンテナンスを行なっていない住宅では、ある日突然水が溢れ出すトラブルに見舞われるおそれもあります。
自宅がコンクリート枡で長らく確認できていなければ、ひび割れや隙間の有無を一度確認してみましょう。
塩ビ枡
塩ビ枡は、樹脂素材である塩化ビニルで作られた汚水枡のことを指します。塩化ビニルの管と枡を接着させて作るため、コンクリート枡のひび割れのように隙間ができにくく、定期的なメンテナンスを怠らなければ50年以上の耐用年数を誇るのが特徴です。
また、コンクリート枡よりもコンパクトに設置できる点も人気があり、枡の交換時は塩ビ枡を選ぶのがいまや主流となっています。
その他汚水枡の形状や構造の種類
汚水枡の種類は前述のコンクリート枡・塩ビ枡が主な種類ですが、形状や構造でもさらに細かく種類が分けられます
形状と構造の種類、それぞれの違いについて紹介します。
単枡・合流枡の違い
枡の形状は、単枡・合流枡の2つに分けられます。
単枡は「分流式」とも呼ばれるもので、汚水と雨水をそれぞれ独立した枡で流す方式です。つまり、汚水枡と雨水枡が別れている形状になります。一方の合流枡は、汚水と雨水を同じ管を使って流す方式です。
単枡のメリットとしては、それぞれが異なる管で流されるため、下水処理場へ流入した際に綺麗な水へと浄化しやすい点があります。そのため、川・海へ汚水が流出するリスクを削減できます。
一方の合流枡は業者にとって施工が簡単で、維持管理をしやすいのがメリットです。
T字型・直線型・L字型などの構造の違い
枡につながる排水管の構造は、主にT字・直線型・L字型の3つに分けられます。
それぞれ排水管の形を表しており、たとえばT字の場合は分岐や合流を行う際に使用されます。複数箇所からの排水を合流させる場合に用いられる排水管の形です。
直線型は文字通り直線タイプの排水管で、多少の傾斜をつける形で汚水枡に設置されます。
そしてL字型は「エルボ」とも呼ばれ、汚水枡の底面に向けて取り付けられている配管です。配管先端が水に浸かっており、排水が流れてきた際に油・ゴミなどの異物を取り除いて、汚水のみを下流に流す役割を持ちます。
設置する汚水枡の性質や設置場所にも応じて、どの構造が採用されるかは異なります。
コンクリート枡を交換するなら塩ビ枡がおすすめ
自宅にあるコンクリート枡を交換するなら、塩ビ枡への変更がおすすめです。コンクリート枡は寿命も20年程度のため、長く住み続けている自宅の場合は塩ビ枡への交換を検討してみてください。
以下で、塩ビ枡に交換するメリットや注意点を解説します。
塩ビ枡に交換するメリット
コンクリート枡から塩ビ枡への交換には、以下のようなメリットがあります。
- 寿命が50年以上と、コンクリート枡に比べてかなり長い
- 蓋の直径が小さく、見た目がすっきりしている
- 衝撃にも強く、ひび割れのリスクが少ない
塩ビに交換する大きなメリットは、トラブルに遭う確率をコンクリート枡に比べて格段に下げられることです。寿命の長さ、耐久性の高さによって、長い間異常を起こさずに汚水枡としての役割を果たせます。
ただし、蓄積した汚れを除去する定期的な掃除は必要です。正しくメンテナンスできれば、寿命以上に使い続けられます。
塩ビ枡に交換する際の注意点
塩ビ枡への交換はメリットも大きいですが、いくつか気を付けるべき点もあります。塩ビ枡に交換する際は、以下の注意点を押さえておきましょう。
- コンクリート枡からの交換は追加工事が必要なケースもある
- 交換作業は信頼できる業者に依頼する
とくにコンクリート枡から塩ビ枡に交換する場合、従来あるコンクリートを剥がすハツリ作業にも手間がかかります。この場合は追加工事が必要で、費用も相場より高額になりやすいです。
汚水枡をはじめとする排水枡交換は、工事難易度が高いため、作業実績が豊富な水道修理業者に依頼しましょう。
汚水枡を交換する際の費用相場
汚水枡を交換する際の費用相場を紹介します。まず、コンクリート・塩ビ枡問わず、汚水枡本体の交換にかかる費用は1個あたり35,000〜50,000円が相場です。
この費用は、以下のような内訳のもと算出されます。
- 汚水枡本体の購入および設置
- 汚水枡周辺の地面・コンクリート等の掘削
- 汚水枡の交換・解体
ただし、設置場所の掘削や交換作業の難易度によって費用は変動して、1個あたり10万円を超える工事もあります。極端に安い金額を提示する業者は、後から追加料金として高額費用を請求してくるおそれもあるので注意してください。
また、業者によっては以下の諸経費が追加で発生します。
諸経費 | 料金相場 |
---|---|
基本料金 | 2,000円~4,000円 |
出張費 | 無料~4,000円 |
見積もり費用 | 無料~3,000円 |
時間外料金 | 3,000円~10,000円 |
処分費 ※部品交換の場合 |
3,000円〜10,000円 |
費用を安く抑えたい場合には、出張・見積もりなどの一部諸経費が無料の業者を選びましょう。
汚水枡の交換費用が高くなるケース
汚水枡の交換費用は、状況次第で相場よりも高くなります。たとえば、以下のようなケースでは費用が高くなりやすいです。
汚水枡が深い場所に設置されている
汚水枡の交換は従来の枡を除去して、その場所に新しいものを設置します。設置箇所が地面から深いほど、掘削などの作業も手間がかかるため、費用は高くなります。
排水管工事が必要になる
汚水枡から水が溢れるようなトラブルで交換を検討する場合、汚水枡に接続された排水管にも異常が起きており、工事が必要なケースがあります。
たとえば、地震が起きた場合は排水管の傾斜が変わり、スムーズに排水されないことでトラブルが起こります。この場合は排水管の調整・交換作業も必要となり、追加の作業料金が発生する点には注意しておきましょう。
交換予定の排水枡の数が多い
交換予定の排水枡の数が多いほど、当然費用も高くなります。ただし複数を交換する場合は、一度にまとめて作業を依頼した方が、諸経費や作業にかかる手間の分安く抑えられる場合もあります。
設置した時期が近い汚水枡であれば、寿命の面でも交換時期は重なりやすいです。複数交換時の具体的な金額等については、業者に相談してみましょう。
汚水枡を交換するタイミング
汚水枡の交換は、以下のタイミングを基準に検討してください。
- 汚水枡が寿命を迎えた時
- 排水管工事を行う時
- 故障を確認した時
コンクリート枡の寿命は約20年のため、古い家屋ではすでに寿命を迎えている可能性も高いです。汚水枡に接続された排水管の工事が必要な場合も、寿命が近い汚水枡があれば交換を検討しましょう。
汚水枡交換時の注意点
汚水枡の交換時には、いくつかの注意点があります。状況悪化や高額出費のリスクもあるため、以下の点に注意して対応にあたってください。
DIYで無理に実施しない
汚水枡の交換は、必要な道具を揃えていれば自力で行うことも可能ですが、当然ながら高度な知識と技術が要求されます。排水管の勾配を考慮して取り付ける、周囲の地面を正確に掘削するなど、つまりや汚れを除去するように簡単には作業できません。
無理な作業は水漏れなどのトラブルを招き、交換・修理費用がより高額になるおそれもあります。水まわりのDIYを実施した経験があるからと、安易に手を出さないよう注意してください。
相場に見合う業者を選ぶ
汚水枡の交換費用は高額のため、必ず相場に見合う価格設定の業者を選びましょう。相場よりも明らかに高い業者は、費用だけ高額で工事の質が低い悪徳業者の可能性もあります。
反対に、相場より極端に安い価格を提示する業者も、見積もり後の高額な追加料金には注意が必要です。業者を選ぶ際は、水道局指定工事店の認定有無や口コミ・評判のよさなど、あらゆる面を見て慎重に検討してください。
掃除で解決する問題か慎重に判断する
汚水枡が臭い・水が溢れるなどのトラブルで交換を検討している場合、まずは掃除で解決する問題ではないかを慎重に判断してください。悪臭や水が溢れるトラブルの多くは、汚水枡内部の汚れ蓄積やつまりが原因です。
これらの原因は汚水枡の掃除で解決するケースがほとんどのため、交換するまでの事態ではありません。自力での対応も可能ですが、難しい場合は業者に頼んで汚水枡を綺麗にしてもらいましょう。
汚水枡の種類で迷ったら信頼できる業者に相談を
汚水枡を交換する時、種類に迷ったら水道修理業者への相談をおすすめします。信頼できる業者をお探しなら「水廻り修理サポートセンター」におまかせください。
水道局指定工事店として水まわり設備に精通しており、汚水枡の修理・交換も受付中です。汚れの蓄積によるつまり、水が溢れるトラブルも、最短30分で現場に駆けつけて作業にあたります。
納得のいく修理・交換を進めたい方は、お気軽にご相談をお待ちしています。
汚水枡の種類に関するよくある質問
- コンクリート枡を使い続けるとどのようなリスクがありますか?
- 汚水枡交換時の種類に悩んだらどれを選ぶべきですか?
- 汚水枡の種類で交換費用に差はありますか?