水道管は破裂トラブルに要注意！原因・対策や修理代の目安を紹介

どうやってわかる？水道管破裂の主な症状

水道管破裂はさまざまな原因で引き起こされますが、大切なのは被害拡大前の早期発見です。

水道管の破裂箇所によっては、どこでトラブルが起きたのかすぐには分からない場合があります。

ここでは屋内・屋外の水道管が破裂したことを知らせるサインについて、症状とあわせて紹介します。

分類	症状	確認のポイント
共通	水道メーターが止まらず水道代が異常に高くなる	使用していないのにメーターが回っている場合は、漏水や破裂の可能性あり
屋内	床が常に湿っている・フローリングが浮く	床下や壁内の配管破裂による水漏れの可能性が高い
屋内	水音が聞こえる	蛇口を閉めても「シュー」などの音が続く場合は要注意
屋内	壁や天井にシミ・カビが発生している	内部で漏水しており、放置すると建材の腐食につながる
屋外	敷地内に水たまりができる	地下配管やジョイント部分から漏水している可能性
屋外	蛇口からの水の出が悪い	水圧低下のサイン。破裂箇所が遠くても影響することがある
屋外	道路や庭が陥没する	漏水によって地盤が緩んでおり、早急な修理が必要

自宅で以下に当てはまる異常が起きた場合は、水道管の破裂を疑って行動してください。

共通：水道メーターが止まらず水道代が異常に高くなる

屋内・屋外共通で、水道管破裂時は水道代が異常に高くなりやすいのが特徴です。

蛇口をすべて閉めているのに水道メーターが回り続けている場合は、水道管破裂により漏水しているサインです。

破裂・漏水の程度にもよりますが、見えない箇所でトラブルが起きていると、ひどい場合には前月の3倍〜5倍以上に水道代が膨れ上がるおそれもあります。

水道料金の請求が前月比で明らかに高いと感じたら、水道管の破裂を疑いましょう。

屋内：床が常に湿っている・フローリングが浮く

床下に埋められた配管が破裂すると、そこからの漏水で家屋の床面が濡れて乾かなくなります。

床に何かをこぼしたり、雨漏りしているわけでもないのに床が濡れている場合は、水道管破裂のサインと考えましょう。

また、フローリングなどの素材は水分を吸収すると膨らむ性質のため、浮きや反りなどの変形が起こります。変形は目に見えて分かり、また上を歩くと明らかに異常だと気付くので、すぐに対処を進めてください。

畳やカーペットでは、水を吸収してそのまま放置すると、汚れが原因でカビ臭くなる場合があります。カビ臭さを感じたら畳やカーペットに触れてみて、濡れていないかを確認しましょう。

屋内：水音が聞こえる

キッチンやお風呂を使っていないのに「ポタポタ」という垂れる音や「シュー」という勢いよく水が噴射される音が聞こえた場合は、水道管破損のおそれがあります。

この異音は、壁や床下の配管から水が漏れている可能性を示唆しています。

破裂箇所によっては決して大きな音としては聞こえてこないため、夜間や静かな場面でかろうじて異変に気付くケースが多いです。

屋内：壁や天井にシミ・カビが発生している

壁の水道管が破裂している場合は、水漏れによって壁や天井にシミ・カビが発生します。破裂した配管が排水管の場合は、汚水によって茶色いシミが広がるケースもあります。

この症状を放置するのはカビの繁殖を助長して、進行すると壁紙が剥がれたり、建物の腐食にもつながる危険な状況です。不自然なシミ・カビに気が付いたら、水道管の異常と考えて調査を進めていきましょう。

屋外：敷地内に水たまりができる

敷地内で水たまりを発見したら、屋外配管が破裂している可能性が高いです。地下の配管破裂で起きた漏水が、そのまま地表に染み出して水たまりを作っていると考えてください。

雨も降っていない状況で不自然な水たまりがある場合は、水道管の破損を疑いましょう。

屋外：蛇口からの水の出が悪い

屋外の水道を利用する時、蛇口からの水の出が悪いと感じたら水道管破裂のサインかもしれません。

水道管が破裂していると、内部の水圧も下がるため、蛇口を回した時の水の勢いは通常時よりも弱くなります。

屋外蛇口が弱い場合、屋内の蛇口も水の勢いを確認してみて、同様の症状であれば破裂の可能性が高いです。

水は出るからとそのまま使い続けようとせず、応急処置の準備や業者連絡などの対策を進めていきましょう。

屋外：道路や庭が陥没する

屋外での水道管破裂は、ひどい場合は水たまりでは済まず、道路や庭が陥没する被害も懸念されます。大量の水が地下から漏れ出すことで、地盤が緩んで陥没してしまうのです。

この場合、被害は自宅の敷地のみにとどまらず、周囲の舗装道路に穴が空くおそれもあります。

重大事故や近隣トラブルにつながりかねないため、陥没を発見したら業者・自治体に連絡するなど早急の対応が必要です。

水道管が破裂する主な原因

水道管が破裂する主な原因は、以下の4つです。

• 水道管の経年劣化
• 水道管の凍結
• 地震による衝撃
• 工事中の人為的なミス

それぞれの原因の詳細を解説します。

水道管の経年劣化

水道管は家屋に欠かせない設備ですが、必ず経年劣化は起こります。床や壁に埋まっているもの、むき出しのもの問わず、10～15年程度経過すると徐々に劣化が始まります。

劣化により耐久性は弱まっていき、外的な衝撃や急激な水圧などで突然破裂するリスクがあるのです。

水道代が異常に高くなっている月などは、どこか劣化した水道管が破裂していないか調べることが重要です。

水道管の凍結

水道管は気温が氷点下4℃を下回ると、凍結のリスクが高まります。凍結すると内部の水も氷に変わり、その時の膨張に水道管が耐えきれず、破損するおそれがあるのです。

また、寒冷地では氷点下4℃以下にならなくても、0℃以下の真冬日が続くと屋内・屋外ともに凍結はしやすくなります。

天気予報で気温を確認しつつ、保温材や凍結防止ヒーターの取り付け、水を出しっぱなしにするなどの対策が求められます。

地震による衝撃

地震による衝撃などで、埋まっている水道管に強い負荷がかかり、破裂する可能性もあります。地震の規模によっては劣化度合いに関係なく破裂することもあるので、新築物件でも要注意です。

また、劣化している水道管は耐久性が落ちているため、少しの揺れでも破裂リスクは高いです。

地震が起きた場合には、水道管破裂後の被害拡大に備えて、元栓を閉めておくなどの対策をとるとよいでしょう。

工事中の人為的なミス

水道管は自然的な要因だけでなく、人為的にも破裂リスクがあります。人為的に水道管が破裂するのは、工事中のミスによるものが多いです。

たとえば、水まわり設備の交換工事を行う際、施工業者が誤って既存配管に傷を付けてしまう可能性があります。

その時点では些細な傷に見えていても、実際に水まわり設備の利用を再開すると傷ついた配管が水圧に耐えきれず、そのまま破裂するケースは十分にあるのです。

実際にこのような事故は発生しており、階下への漏水が発生した事例はあります。工事への取り組み方はもちろん、万が一の事態でも工事保険に加入していて、適切な補償を実施してくれる業者選びが求められます。

水道管破裂時にとるべき対策

水道管の破裂を確認した時にとるべき対策を紹介します。水道管破裂はさまざまな二次被害リスクがあるため、発見次第すぐに対処しなければなりません。

被害悪化や高額な修繕費支払いを避けるためにも、以下の行動をとりましょう。

元栓・止水栓を閉める

水漏れ・浸水被害を食い止めるためにも、元栓または止水栓を閉めてください。

特定の水まわり設備近くの水道管が破裂している場合は、止水栓を閉めることで水漏れが防止できます。

止水栓はハンドルタイプ、ドライバーを挿して回すタイプなど種類が分かれているため、確認してみましょう。

止水栓を閉めても水が止まらない場合や、どこにつながる水道管なのか不明な場合などは、水道メーターボックスのそばにある元栓を閉めることで水が止まります。

戸建て住宅の場合、家屋の水道メーターよりも道路側にある水道管は、自宅の元栓・止水栓を閉めても対処できないケースがあります。その範囲の水道管は市の管轄になるので、急ぎ自治体の上下水道課に連絡してください。

補修用テープやタオルを巻く

元栓・止水栓を閉めたあとは、補修用テープやタオルを巻いて、内部に残る水の流出を食い止めます。破裂した範囲が小さければタオルでも事足りますが、広範囲に渡る場合は補修用テープの利用がおすすめです。

安価で入手できるビニールテープもよいですが、なるべくは防水性に優れた自己融着テープや防水補修テープを準備しておきましょう。

密着度を高められるように何重にも巻き付けて、水漏れリスクを減らしてください。

集合住宅の場合は管理会社へ連絡する

集合住宅で水道管が破裂した場合は、自身で業者を呼ばずに管理会社への連絡を最優先にしてください。管理会社が提携する水道修理業者に連絡をして、すばやく対応にあたってもらえます。

たとえ自室のトラブルであっても、住民の過失でなければ管理会社がその修繕費を負担します。

独断で業者を呼んでしまうと、かかる修繕費が全額自己負担のおそれもあるので要注意です。

水道修理業者に連絡する

戸建て住宅で水道管が破裂した場合は、応急処置を済ませた後に水道修理業者を呼んでください。水道管の破裂は専門技術で対処しなければならず、交換・修繕は初心者には不可能です。

直してもらわなければ水まわりを使えないだけでなく、応急処置済みとはいえ水漏れや浸水などの二次被害リスクも残っています。

水道管の復旧や周囲の安全確認など、業者の手で確実に対処してもらい状況を改善しましょう。

水道管破裂時の注意点

水道管の破裂時は以下の点に注意しつつ、被害が広がらないよう対処を進めてください。

放置はせず早急に対策する

水道管の破裂に気が付いた時点で、応急処置や業者への連絡など、早急に対策を進めましょう。

水道管の破裂を放置していると水道代が高く付くのはもちろん、家屋の浸水や腐食など生活に関わる問題にまで発展します。

どれだけ早く行動できるかで費用面・生活面へのダメージも大きく変わるため、決して放置はしないでおきましょう。

自力での作業は応急処置に留めておく

放置するのは危険とはいえ、自力での作業は元栓・止水栓を閉めたりテープを巻く程度の応急処置に留めておいてください。

技術・知識が不十分な状態で水道管を触るのは非常に危険なのはもちろん、住宅内に設置された水道管であっても、必要な資格を有していなければ勝手な工事は水道法に抵触します。

応急処置で被害拡大を防いだ後は、水道修理業者を呼んで修理してもらいましょう。

水道管が破裂した時の修理代目安

水道管が破裂した場合は、業者による交換などの修理代がかかります。かかる費用の内訳と、それぞれの詳細を紹介するため、予算を組む際の参考にしてください。

水道管の調整や交換費

水道管の破裂でとくに費用がかかるのが、調整・交換費です。主な修理内容と費用の目安は、以下表の通りです。

修理内容・状況	費用の目安	補足事項
屋内の配管破裂（露出部分）	2万円	壁や床の解体を伴わないケース
床下や壁内の配管破裂	3～5万円	探索・復旧作業が必要になる
屋外配管の破裂（掘削あり）	5～15万円	地面の掘削や埋め戻し作業
壁や床の解体・復旧を伴う修理	追加3～10万円	内装工事費用が加算
配管全体の引き直し工事	20～100万円	老朽化が進んでいる場合

このように、水道管の修理場所や規模にも応じて費用は大きく変動します。

壁や床の解体を伴わないケースは比較的早い時間で作業も終わりますが、地面掘削や内装工事が必要になる場合は、時間も人手もかかるため費用は高くなります。

とくに配管全体の引き直し工事ともなると、水まわり設備の復旧にも多大な労力を要するため、費用はもちろん工事スケジュール等も慎重に相談しなければなりません。

漏水調査の費用相場

水道管破裂によって、破裂箇所だけでなくその周辺から漏水が起こるリスクがあるので、漏水調査が実施されます。

漏水調査でとられる主な方法と費用相場は、以下表の通りです。

漏水調査方法	費用の相場
音聴法	8,000円～1万6,000円
漏水事実確認	1万2,000円～2万円
漏水探知法	1万2,000円～1万8,000円
ガス探知法	2万円～3万円

漏水調査の方法は、状況や業者のサービス内容に応じて適したものが選択されます。

詳細な費用は業者ごとに異なるので、見積もり時には要確認です。

諸経費

業者への依頼時は作業費の他に、以下のような諸経費が発生します。

諸経費	料金相場
基本料金	2,000円～4,000円
出張費	無料～4,000円
見積もり費用	無料～3,000円
時間外料金	3,000円～1万円
処分費 ※部品交換の場合	3,000円～1万円

このように基本料金をはじめ出張費・見積もり費など、諸経費の項目や金額は業者によってもさまざまです。

一部の諸経費を無料とする業者もあるので、費用を抑えたい場合には業者選びも重要になります。

諸経費が無料のおすすめ業者はこちらの記事でも紹介しているので、業者選びの参考にしてください。

自治体の減免制度

水道管の破裂で懸念されるのが、水道代が高額になることです。しかし、水道管破裂により高額となった水道代は、自治体の減免制度を受けられるケースがあります。

減免制度適用の条件は地域によっても異なりますが、主に以下の条件を満たしていると、受けられる可能性が高いです。

蛇口の水漏れなど、容易に発見できる場所は適用外になるケースもあるので注意してください。手続き方法や補償費用など、減免制度の詳細については各自治体に確認しましょう。

火災保険・地震保険

火災保険・地震保険に加入している場合、水道管破裂による水漏れ・浸水被害に対して以下の点を押さえておきましょう。

「水濡れ」「水災」などの被害に該当するとみなされれば、修繕費が補償されるケースもあります。

水道管の交換費は含まない、自然災害以外は適用外など保険によって条件もあるので、詳細については加入しているプランを確認しておきましょう。

水道管破裂の修理代は誰が払う？

水道管が破裂した際に、修理費用を「誰が負担するのか」は物件の形態や破損箇所によって異なります。
一般的には、所有者や管理者の責任範囲で判断されますが、入居者・大家・管理組合のいずれに負担が生じるかを正しく理解しておくことが大切です。

賃貸物件の場合

賃貸住宅では、専有部分（室内側）の水道管は入居者の使用範囲にあたるため、入居者負担となるケースが多く見られます。

ただし、経年劣化や設備の老朽化が原因で破裂した場合は、大家や管理会社の負担となるのが一般的です。

入居者の過失（重い物を落とした、凍結防止を怠ったなど）がある場合は自己負担となります。

トラブルを避けるためには、まず管理会社や大家に連絡し、原因と責任範囲を明確にしたうえで修理を依頼することが重要です。

分譲マンションの場合

分譲マンションでは、専有部分と共用部分のどちらで破裂が起きたかによって負担が異なります。

室内の配管（専有部分）の破裂は所有者の自己負担、共用部分の配管（壁・天井裏・縦管など）の破裂は管理組合の負担です。

ただし、専有部分でも管理組合の工事指定業者しか修理できないケースがあるため、まずは管理会社または管理組合に報告しましょう。
共用部分のトラブルを自己判断で修理してしまうと、費用負担や保険対応でトラブルになることがあります。

戸建て住宅の場合

戸建て住宅の場合、修理費用は基本的に所有者（居住者）の負担となります。

ただし、破裂箇所が水道メーターより道路側（公道部分）であれば、水道局が管理・修理を行う範囲です。

一方で、メーターより建物側（敷地内）は所有者の責任範囲となるため、修理業者へ依頼する必要があります。

原因が経年劣化や凍結などであっても、ほとんどの場合は自己負担になりますが、火災保険の「水濡れ補償」や地震保険で補償を受けられるケースもあります。

修理の前に契約内容を確認しておくと安心です。

水道管破裂を防ぐには？

水道管の破裂は、日常のちょっとした工夫や定期的な点検で防ぐことができます。

特に冬場の凍結や、築年数の経過による劣化、地震などの衝撃が主な原因となるため、季節・環境・建物の状態に応じた予防策をとることが重要です。

凍結を防ぐための工夫

寒冷地や、冬の冷え込みが厳しい地域では、水道管の凍結対策が欠かせません。

外気にさらされている水道管や屋外蛇口には、断熱材・保温チューブ・タオルなどを巻いて保温しておきましょう。

気温が氷点下まで下がる予報が出ている日は、蛇口を少し開けて水を出し続けることで凍結を防げます。

長期間家を空ける場合は、水抜き栓を開けて配管内の水を抜いておくと安心です。

また、凍結してしまった場合は熱湯をかけずに、ぬるま湯やドライヤーでゆっくり温めるようにしましょう。

以下の記事では、保温材の巻き方を詳しく確認できます。ぜひ参考にしてください。

経年劣化を防ぐためのメンテナンス

水道管の寿命は材質によって異なりますが、おおむね10〜20年程度が目安です。長期間使用していると、内部の錆や水圧の影響で劣化が進み、破裂や漏水のリスクが高まります。

定期的に専門業者へ点検を依頼し、継ぎ目の腐食・水漏れ跡・異音がないか確認してもらいましょう。

また、水質に異常を感じた場合（赤い水・濁りなど）は、配管内部の錆や劣化が進行している可能性があります。早めの交換や部分補修を行うことで、大規模な修理を防げます。

地震などのその他要因に備える方法

地震の揺れや地盤沈下によっても、水道管は破裂することがあります。配管の接続部や給水管の固定が緩んでいないか、普段から点検しておきましょう。

また、耐震性の高い配管素材（樹脂管など）への交換や、揺れを吸収するフレキシブルジョイントの設置も効果的です。

地震直後に水漏れの音や敷地内の湿りを感じた場合は、すぐに止水栓を閉めて業者へ連絡してください。

水道管の破裂はプロの業者が迅速に対応

水道管の破裂に気が付いたら、二次被害が拡大する前にプロの水道修理業者を呼んで迅速に対処してもらいましょう。初めての業者依頼で不安な方は、費用面・サービス面ともに利用者からの評判がよい「水廻り修理サポートセンター」におまかせください。

水道管の修繕・交換はもちろん、二次被害の水漏れや浸水にも迅速に対処、早朝深夜も駆けつけられる安心の24時間対応です。

出張や見積もりにかかる諸経費は無料、サービスも相場に見合う価格で提供するため、費用が心配な方にもおすすめです。

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