水道管のサビ取りを自分でする方法|原因・人体への影響・業者に頼むべきケースを徹底解説

2026/06/28

2026/07/07

本記事では、水道管のサビ取りを自分でする方法を解説します。

蛇口から赤茶色い水(赤水)が出てきたり、水の出が悪くなったりすると、「水道管がサビているのでは?」と不安になる方も多いでしょう。水道管のサビは放置すると、水の出が悪くなったり、水漏れにつながったりすることがあるため、早めに原因を確認することが大切です。

結論は以下の通りです。

  • 【赤水が出たら】数分間水を流し、透明になってから使う
  • 【自分でできる】蛇口やエアレーターのサビ・汚れは清掃できる
  • 【業者相談】給水管内部のサビ・詰まり・水漏れは専門業者へ相談する
  • 【誤飲時】少量なら健康被害は起きにくいが、赤水は飲用しない

本記事を読めば、水道管のサビの原因から自分でできる除去方法、業者に頼むべき状況の判断基準まで理解し、適切に対処できるようになります。

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水道管にサビが発生する原因

水道管のサビは、主に管の材質・経年劣化・水の滞留によって発生します。サビの原因を正しく理解することで、適切な対処法が選べます。

サビが発生しやすい管の種類

水道管の材質によってサビやすさは異なります。

管の種類 材質 サビの発生 注意点
古い亜鉛めっき鋼管・鋼管系の配管 鉄・鋼 赤サビが発生しやすい 古い建物に残っている場合があり、赤水や水量低下の原因になることがある
鋳鉄管 赤サビが発生しやすい 主に屋外の配水管などで使われてきた管で、宅内配管かどうかは確認が必要
銅管 緑青や青緑色のサビが出ることがある 赤水よりも青緑色の着色や金属味が問題になる場合がある
硬質塩化ビニル管・樹脂管 樹脂 金属サビは発生しにくい サビには強いが、劣化・破損・接続部の不具合が起こる場合はある
ポリエチレン管 樹脂 金属サビは発生しにくい 現在の給水管で使われることが多いが、耐用年数は施工環境や規格によって異なる

築年数が古い建物では、鉄系の給水管が残っている場合があり、赤水やサビのリスクが高まります。現在はサビにくい樹脂系の管が使われることも多いですが、古い住宅やマンションでは金属管が残っているケースもあります。

サビが発生する3つの主な原因

  1. 経年劣化:古い鉄系配管では、内面の保護層やめっきが劣化し、鉄が水と触れてサビが出やすくなる
  2. 水質や使用環境:水道水中の酸素・残留塩素・水質条件などが、金属配管の腐食に影響することがある
  3. 長期間の不使用:水が管内に滞留すると、水質が変化したり、管内のサビが出やすくなったりする
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水道管のサビが人体に与える影響

水道管のサビによって赤水が発生した場合、少量を誤飲しても健康被害は起きにくいとされています。ただし、赤水は飲用に適した状態ではないため、透明になるまで流してから使うことが基本です。

赤水を飲んでしまった場合の影響

赤水の成分は主に酸化鉄、つまり鉄さびです。鉄は人体に必要なミネラルの一種であり、少量であれば大きな健康被害につながりにくいとされています。

ただし、以下の場合は注意が必要です。

状況 リスク 対処法
少量の赤水を誤飲した 大きな問題は起きにくい 体調に変化がなければ経過観察する
大量・高濃度の赤水を飲んだ 嘔吐・下痢などの可能性がある 症状があれば医師に相談する
乳幼児が赤水を飲んだ 体への影響が心配な場合がある 念のため医師や専門機関に相談する

赤水が出た場合は、しばらく水を流し続けて、透明になってから使用しましょう。流した赤水は飲用や洗濯には使わず、掃除など飲用以外の用途に回すのがおすすめです。

放置した場合に起こりうるトラブル

水道管のサビを放置すると、健康面よりも設備トラブルのリスクが問題になりやすいです。

  • 管内にサビコブや鉄さびが蓄積し、水の出が悪くなる
  • 赤水が繰り返し発生する
  • 腐食が進行して水漏れや管の破損につながる
  • 洗濯物や食器に赤茶色のシミがつく
  • 給湯器・洗濯機などの機器にサビや異物が入り、不具合の原因になることがある
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自分でできる水道管のサビ取り方法3選

水道管のサビ取りは、サビの場所と程度によって自分でできるものとできないものがあります。自分で対応できるのは、基本的に赤水の応急処置や、蛇口まわりなど目に見える部分の清掃までです。

方法①:フラッシング(赤水の応急処置)

フラッシングとは、蛇口から水を流して、管内にたまったサビや濁りを排出する方法です。赤水が出た直後の応急処置として行います。

手順 作業内容
赤水が出ている蛇口を確認する
水を数分間流し、色が透明になるか確認する
透明になったら、少し時間を置いて再度赤水が出ないか確認する
赤水が続く場合は、他の蛇口や近隣でも同じ症状が出ていないか確認する

フラッシング中に流した赤水は飲用や洗濯に使わないでください。掃除など飲用以外の用途に使いましょう。また、フラッシングはあくまで応急処置であり、管内のサビそのものを根本的に除去する方法ではありません。赤水が繰り返し出る場合は、給水管の点検が必要です。

方法②:蛇口・エアレーターのサビ取り(クエン酸)

蛇口の先端にある泡沫器(エアレーター)にサビや水垢が詰まると、水の出が悪くなることがあります。エアレーターの汚れであれば、自分で清掃できる場合があります。

  1. 蛇口のエアレーターを手や工具で取り外す
  2. 500mlの水に大さじ1程度のクエン酸を溶かしてクエン酸水を作る
  3. エアレーターをクエン酸水に20〜30分ほど浸ける
  4. 古い歯ブラシでサビや汚れを優しくこすり落とす
  5. 流水でしっかりすすいでから元に戻す

クエン酸がない場合は、市販のサビ取り剤や水栓まわりに使える洗剤を使う方法もあります。ただし、金属表面に傷がつくクレンザーや硬いブラシは避けましょう。傷からサビや劣化が広がる原因になる場合があります。

方法③:蛇口外側・水栓まわりの表面サビを落とす

蛇口の根元や水栓まわりなど、目に見える場所の表面サビは市販の道具で除去できる場合があります。ただし、これは給水管内部のサビを取る作業ではありません。

場所 使用するもの 作業方法
蛇口の外側 クエン酸水・水栓用クリーナー・サビ取りクリーム スポンジや歯ブラシで優しく磨き、水で流す
水栓の根元 クエン酸水・中性洗剤 汚れをふやかしてから、やわらかいブラシで洗う
浴室の蛇口・シャワーヘッド表面 クエン酸水・浴室用洗剤 ラップで湿布してから、やわらかいスポンジで磨く

サビ取り剤を使う場合は、必ず換気をしながら使用し、手袋を着用してください。また、ステンレス・真鍮・メッキなど素材によっては使えない薬剤もあるため、商品の注意書きを事前に確認しましょう。

なお、シンクの排水口まわりのサビや汚れは、給水管の赤水とは別のトラブルです。排水口まわりのサビ取りをしても、蛇口から出る赤水の根本解決にはなりません。

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自分では対処できない!業者に依頼すべきケース

水道管のサビは、表面的なものは自分で対処できますが、給水管内部に進行したサビは専門業者でなければ根本解決が難しいです。以下の症状が出ている場合は、無理に自己処置せず、管理会社・水道局・指定給水装置工事事業者などに相談しましょう。

業者に依頼すべき5つのサイン

症状 考えられる原因 対応
数分流しても赤水が続く 宅内給水管のサビ、または水道本管側の濁り まず発生範囲を確認し、水道局・管理会社・業者へ相談する
水の出が極端に弱い サビコブや異物による給水管の閉塞 専門業者による点検・洗浄・交換を検討する
水道メーター周辺・壁・床に水染みがある 腐食・亀裂・水漏れ 早急に止水し、専門業者へ連絡する
赤水が繰り返し発生する 宅内給水管に根本的なサビが残っている可能性 給水管の点検・交換を相談する
築年数が古く、鉄系の配管が残っている 配管の老朽化 配管の全体的な点検・更新を検討する

赤水が続く場合は発生範囲を確認する

赤水が続く場合は、すぐに宅内配管だけが原因と決めつけず、発生範囲を確認しましょう。

  • 特定の蛇口だけ赤水が出る:蛇口・給水管の一部に原因がある可能性
  • 家中の蛇口で赤水が出る:宅内全体の給水管、または水道本管側の影響の可能性
  • 近隣でも赤水が出ている:水道工事や水道本管側の濁りの可能性
  • マンションで赤水が出る:共用配管・受水槽・管理設備が関係している可能性

近隣でも同じ症状がある場合は水道局へ、マンション・賃貸住宅の場合は管理会社や大家さんへ連絡しましょう。自宅だけで赤水が繰り返す場合は、指定給水装置工事事業者などに点検を依頼するのが安全です。

業者が行うサビ対策の方法

専門業者が行うサビ対策には、自分では対応できない作業が含まれます。

  • 給水管の点検:赤水の原因が宅内配管か、水道本管側かを調べる
  • 給水管の洗浄:専用機材で管内部のサビや異物を除去する
  • ライニング工法:管内部を補修・コーティングし、腐食の進行を抑える
  • 配管交換:腐食が進んだ管を新しい管に交換する

自分でパイプクリーナーを過剰に使用したり、強引にワイヤーブラシを突っ込んだりすると、老朽化した管を傷つける危険があります。給水管内部のサビには、無理な自己処置をしないでください。

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業者に依頼した場合の費用相場

水道管のサビ対策を業者に依頼する場合、作業内容・配管の長さ・建物の構造によって費用が大きく異なります。事前に相場を把握しておくことで、不要な高額請求を避けやすくなります。

作業別の費用相場

作業内容 費用の目安 備考
赤水診断・点検 無料〜1万円前後 出張費・点検費・見積費がかかる場合があるため事前確認が必要
給水管の洗浄 3万〜10万円前後 管の長さ・汚れ具合・作業範囲により変動
ライニング工法 20万〜40万円前後 建物全体の施工ではさらに高額になる場合がある
給水管の部分交換 5万〜20万円前後 交換箇所・距離・壁や床の解体有無によって変動
給水管の全体交換(一戸建て) 30万〜50万円以上 間取り・配管経路・復旧工事の有無によって大きく変わる

費用を抑えるためのポイント

  • 複数の業者から見積もりを取り、費用と作業内容を比較する
  • 給水管工事は、自治体の指定給水装置工事事業者に相談する
  • 見積もり・出張費・キャンセル料の有無を事前に確認する
  • 工事内容・費用・保証・追加料金の条件を作業前に書面で確認する

指定給水装置工事事業者であっても、料金や対応範囲は業者によって異なります。電話一本で即工事を迫る業者や、見積なしで高額請求する業者は避けましょう。信頼できる業者は、作業前に見積もりを提示し、内容を丁寧に説明してくれます。

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水道管のサビを予防する方法

水道管のサビを完全に防ぐことは難しいですが、日頃の確認やメンテナンスでトラブルを早期発見しやすくなります

日常的にできる予防策

予防策 方法・タイミング 効果
長期不在後は水を流す 旅行・帰省などの後、最初の水はしばらく流す 滞留した水や赤水を飲用に使うリスクを減らす
朝一番の水は飲用以外に使う 最初の水を掃除・洗い物などに使う 管内に滞留した水を避けやすい
水栓まわりを定期清掃する 3〜6か月に1回を目安にエアレーターを掃除する サビや水垢による目詰まりを防ぎやすい
水道管の点検を検討する 築年数が古い家や赤水が出る家は業者に相談する 腐食や水漏れを早期発見しやすい
浄水器を補助的に使う 飲用水が気になる場合に設置する 飲用時の不安軽減には役立つが、配管のサビ予防にはならない

浄水器は飲用時の補助対策にはなりますが、水道管内部のサビを根本的に防ぐものではありません。赤水が繰り返し出る場合は、給水管の点検や交換を検討しましょう。

築年数ごとに考えたい配管対策

  • 築10〜20年:蛇口・エアレーターの清掃や水の色の確認を習慣にする
  • 築20〜30年:赤水・水量低下・水漏れがないか確認し、必要に応じて点検を依頼する
  • 築30年以上:古い鉄系配管が残っている場合は、配管の状態確認や更新を検討する

まとめ:水道管のサビ取りは「場所と程度」で判断する

水道管のサビ取りは、サビの発生場所と深刻さによって対処法が変わります。自分でできる作業と業者に任せるべき作業を正確に見極めることが重要です。

状況 自分でできるか 推奨対処法
赤水が出た 応急処置は可能 数分間水を流し、透明になるか確認する
蛇口・エアレーターのサビや汚れ 可能 クエン酸水や歯ブラシで清掃する
蛇口外側・水栓まわりの表面サビ 可能 素材に合った洗剤やサビ取り剤で優しく磨く
赤水が長く続く・繰り返す 不可 発生範囲を確認し、水道局・管理会社・業者へ相談する
水の出が極端に弱い 不可 専門業者に点検・洗浄・交換を依頼する
水漏れ・管の腐食 不可 すぐに止水し、専門業者へ連絡する
築年数が古く鉄系配管が残っている 不可 配管点検・交換を業者に相談する
  • 水道管のサビは、古い鉄系配管の経年劣化や水の滞留などで発生しやすい
  • 赤水を少量飲んでも健康被害は起きにくいが、飲用には使わず透明になるまで流す
  • 自分でできるのはフラッシング・エアレーター清掃・表面のサビ取りまで
  • 給水管内部のサビ・詰まり・水漏れは、無理に自己処置せず専門業者へ相談する
  • 業者選びでは、指定給水装置工事事業者かどうかに加え、見積もり・説明・保証内容を確認する
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よくある質問

水道管のサビ取りは自分でできますか?
赤水(赤いサビ混じりの水)を飲んでしまったら体に影響はありますか?
フラッシングをしても赤水が止まりません。どうすればいいですか?
築30年以上の家ですが、水道管はどのように対処すればよいですか?
水道管のサビ取りを業者に頼む際、信頼できる業者を選ぶポイントは何ですか?