停電時のトイレの流し方|タンクあり・なし、マンションの対処法
本記事では、停電時でもトイレを安全に使うための正しい流し方を解説します。
タンク式とタンクレストイレでは対応方法が異なり、誤った流し方をするとつまりや逆流の原因になるおそれがあります。
最後まで読むことで、自宅のトイレに合った停電時の正しい使い方がわかり、安心して非常時を乗り切ることができます。
マンションで流してはいけないケースや、メーカー別の特徴、断水時の応急処置についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
停電時トイレを使う前に確認すべきこと
停電中にトイレを使う場合は、まず流しても安全かどうかを判断することが大切です。
住宅やトイレの種類によって、正しい対処法は大きく変わります。
マンションでは流してはいけないケースもある
停電時にマンションでトイレを流すと、逆流やつまりを起こす危険があります。
高層マンションの多くは電動ポンプで排水しており、停電すると機能が停止するためです。
この状態で無理に水を流すと、下階への水漏れや汚水の逆流につながる恐れがあります。
停電時のトイレ使用可否は、管理会社や掲示板で事前に確認しておきましょう。不安な場合は流さず、簡易トイレを活用する方が安全です。
タンク式・タンクレスかを見分ける
停電時にトイレを正しく使うためには、まず自宅のトイレがタンク式かタンクレスかを見分けることが大切です。
見分け方は簡単で、便器背面に大きなタンクがあるかどうかを確認するだけでOKです。
さらにメーカーや型番を調べると、停電時の使用可否も詳しく確認できます。
トイレを流していいか迷ったときの判断基準
停電時にトイレを流せるかどうかは、建物の構造や排水設備の仕組みによって異なります。
ここからは、戸建てとマンションの違い、そして水が流れない原因を解説します。
戸建てとマンションで異なる見極めポイント
戸建て住宅の多くは重力で排水するため、停電中でも比較的使えることが多いです。
一方、マンションは電動ポンプや加圧排水を利用している場合があり、停電すると機能が止まって逆流やつまりの原因になります。
使用可否は建物や機種によって異なるため、事前に管理会社に確認し、一度取扱説明書を読んでおきましょう。
排水できない原因は停電による設備停止
停電時に水が流れない場合は、必ずしも断水ではなく排水設備そのものが停止していることもあります。
特に高層マンションでは電動ポンプが機能せず、水を流すと排水が滞って逆流を招く危険があります。
また、下水処理施設が停電で止まるケースもあるため、復旧するまでは無理に流さず、簡易トイレなどの代替手段を活用するのが安全です。
停電時のタンク式トイレの流し方
停電中でも、タンク式トイレは使える場合が多いです。
ここからは、タンク式トイレが使える理由とバケツでの正しい流し方、避けたい行動を紹介します。
タンク式トイレが停電時でも使える理由
タンク式トイレは、背面のタンクに一定量の水をためておく仕組みです。
停電してもタンク内の水はそのまま使えるため、1回分なら問題なく流せます。
ただし、マンションなどでは排水に電動ポンプを利用しているケースもあり、その場合は停電で機能が止まり逆流の恐れがあります。
また、重力を利用して水を排出する構造なので、電動ポンプが止まっていても自然に流れるのが特徴です。
安全のため、普段から取扱説明書を読んだり、管理会社に使用可否を確認しておいたりすると安心です。
停電後では問い合わせるのが難しいため、事前のチェックを習慣にしておきましょう。
バケツで流す手順
タンクの水を使い切ったら、バケツに汲んだ水を使って、直接流す方法が役立ちます。
手順は以下の通りです。
- バケツに水を6~8リットルほどためる
- 便器の排水口をめがけて、やや高い位置から一気に注ぐ
- 水がしっかり流れたら、必要に応じて繰り返す
TOTO公式サイトでも『停電時はバケツ1杯分(6〜8リットル程度)の水を一気に流す』と推奨されています。
少しずつ流すと水圧が足りず、つまりやすくなるため注意しましょう。
タンク式トイレのやってはいけない流し方
停電時にタンク式トイレを使う際は、次の点に注意しましょう。
- タンク内の水が空の状態で繰り返し流さない
- タンクに直接水をため直さない
- 大量の紙や異物を流さない
タンクが空のままレバーを引いても、わずかな水しか出ず、汚物を流すには不十分です。
また、タンクに直接水を注ぐと内部部品を傷め、故障の原因になります。
さらに、トイレットペーパーを一度に大量に流すのは厳禁です。
通常時でもつまりやすいのに、水圧が弱い停電時では、トラブルにつながりやすくなります。
停電時のタンクレストイレの流し方
タンクレストイレは電動制御に依存するため、停電時には注意が必要です。
ここからは、タンクレストイレが停電時に使えない理由や非常時の流し方、流すときの注意点について解説します。
タンクレストイレはなぜ停電時に使えないのか
タンクレストイレは水をためるタンクがなく、水道直結で流す仕組みです。
通常は電動ポンプや電磁弁を使ってボタン操作で洗浄するため、停電になると自動機能が停止します。
そのため、多くの機種では通常のレバーやボタンを押しても水は流れません。
ただし、TOTO・LIXIL・パナソニックなどの最新モデルの多くには、非常用のハンドルやレバーが備わっており、手動で排水できるタイプも増えています。
そのため、普段から自宅のトイレの型番を確認し、非常時の操作方法を把握しておくことが大切です。
タンクレストイレを流す手順
停電時にタンクレストイレを使う場合は、まず非常用の手動ハンドルやレバーが付いているか確認しましょう。
搭載されていれば、手動ハンドルを操作することで電源がなくても排水できます。
もし手動操作ができない機種であれば、バケツで水を流す方法をとります。
便器の排水口に向けて8〜10リットル程度の水を一度に注げば、自然な水圧で流すことが可能です。
部品を壊さないための注意点
タンクレストイレは精密な電動部品を多く搭載しているため、停電時の誤った扱いは故障につながってしまいます。
特に注意すべきは、少量の水を何度も注いで流そうとすることです。
水圧が不足して汚物が流れ切らず、かえってつまりの原因になります。また、内部構造が複雑なため、無理に分解して対応するのも避けましょう。
停電時は「非常用レバーを使う」か「排水口に向けて一気に水を注ぐ」の2択を守ることが基本です。
バケツで水を流す場合は、周囲の電子部品に水がかからないよう十分注意してください。
各メーカートイレの特殊な流し方
ここからは、有名メーカーの代表的なシリーズを取り上げ、それぞれの特徴と非常時の扱い方を紹介します。
ただし、メーカーや型番の違いなどによって対応方法が異なるため、取扱説明書やメーカーの公式サイトをチェックしておきましょう。
また、マンションの場合は排水方式によって逆流リスクがあるため、使用前に注意が必要です。
TOTO(ネオレスト/GGシリーズ/ピュアレストEX・QR)
TOTOのタンクレストイレ「ネオレスト」や「GGシリーズ」には、非常用の手動レバーが付いている機種があります。
停電時はこのレバーを操作すれば排水が可能で、必要に応じてバケツの水で流す方法も使えます。
一方、タンク式の「ピュアレストEX」や「QR」は、タンク内の水を重力で流す仕組みのため、停電中でも1回分なら問題なく使用できます。
LIXIL(サティスG・Sタイプ/プレアス/リフォレ)
LIXILのタンクレストイレ「サティスG・Sタイプ」には、非常用ハンドルや手動操作口が付いている機種があります。
停電時は非常用ハンドルを操作することで排水できますが、すべてのモデルに搭載されているわけではなく、型番によって異なるため事前の確認が欠かせません。
一方、タンク付きの「プレアス」や「リフォレ」であれば、タンク内の水を利用できるため、停電中でも1回分は通常どおり流せるケースが多いです。
パナソニック(アラウーノL150・S160・タイプ0/NewアラウーノV)
パナソニックの「アラウーノ」の全シリーズは、停電時でも付属のハンドルで排水できる仕組みです。
特にアラウーノL150・S160シリーズやNewアラウーノVシリーズでは、乾電池をセットすればボタン操作で排水が可能です。
さらにL150シリーズは、排水だけでなく給水まで乾電池で作動できるのが特徴です。
ただし、いずれのモデルも電子部品を多く搭載しているため、水をかけると故障の原因になります。
バケツの水で流す場合は必ず排水口を狙い、周辺の電子部品に水がかからないよう注意してください。
もし、トイレがつまるなどトラブルが起きてしまった場合は、信頼できる水道修理業者に相談しましょう。
おすすめの水道局指定工事店については、こちらの記事をご確認ください。
断水時のトイレ対処法
停電だけでなく断水のときも、トイレが使えなくなるのは大きな不安です。
ここからは、身近なものでできる応急処置と、事前に備えておきたい対策を紹介します。
ペットボトルの水で流す方法
断水時は、ペットボトルやバケツにためた水を使って流す方法があります。
便器の排水口に向けて、2リットルペットボトルなら4〜5本分(8〜10リットル程度)の水を一気に注いでください。
簡易トイレ・吸水シートの使い方
水を流せない状況が長引くときは、簡易トイレや吸水シートが役立ちます。
市販の簡易トイレは、便器に袋をセットし、凝固剤を使うことで衛生的に処理できます。
吸水シートやペット用トイレシートを代用する方法もありますが、必ず密閉して廃棄するようにしましょう。
防臭袋と併用すれば、気になる臭いを抑えられます。
家庭でできる備蓄とトイレ対策
非常時に備えて、トイレ対策グッズを家庭で準備しておきましょう。
目安として、1人あたり1日5回分×3日分の簡易トイレを用意しておくと安心です。
また、2リットルペットボトルの水を数本常備しておくと、断水時にも役立ちます。
停電・断水が同時に起こるケースもあるため、飲料水と生活用水を分けて備蓄しておくのがおすすめです。
トイレが流れない・つまった・壊れた時は専門業者への相談も検討を
「水が逆流してしまった」「自分で対応しても改善しない」といったときは、早めに専門業者へ相談しましょう。
停電や断水時に無理に使い続けると、つまりや水漏れに発展することがあります。
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作業前に必ず見積もりを提示し、納得してから正式に依頼できるのも安心です。
「自分では難しい」と感じたら、信頼できる修理業者に早めに相談することが被害を最小限に抑えるポイントです。
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停電時のトイレ使用についてのよくある質問
- タンク式トイレは停電時にも使えますか?
- タンクレストイレは水道が止まった時にどうすればいいですか?
- タンクレストイレの水はどこにたまっていますか?