トイレタンクの汚れを撃退!プロが教える効果的な掃除方法とは

2024/08/15

2024/09/13

本記事では、トイレタンクの掃除方法について詳しく解説しています。

タンクのフタを開けることなく気軽にできる方法と、内部までしっかり洗う2種類の方法をご紹介。ほかにも、汚れが引き起こす影響や目安にしたい掃除頻度、掃除するうえでの注意点についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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トイレタンクを開けずに掃除する方法

トイレタンクを開けずに掃除する方法

ここからは、トイレタンクの掃除方法について紹介します。まずはタンクを開けずに掃除する方法です。重いタンクのふたを開けずにすむため、手軽にできます。

トイレタンク洗浄剤を使った掃除手順

トイレタンク洗浄剤とは、トイレタンク内の汚れ、特にカビや水アカを落とすために作られた洗剤のことです。ドラッグストアやネットショッピングで購入できます。

一般的なトイレタンク洗浄剤を使った掃除手順は、以下のとおりです。

  1. ゴム手袋をはめて手を保護する
  2. 手洗い用排水口へ洗浄剤を注ぎ込む
  3. 数時間放置する
  4. 水を流す

商品によっては放置時間が異なる場合もあるので、必ず添付の取扱説明書を読んでからご使用ください。また、手洗い用排水口がない場合は、タンクを少しずらして洗浄剤を注いでください。

なお、酸性洗剤や塩素系洗剤は、タンク内にある部品を傷める可能性があるので、使用しないようにしましょう。多くのトイレメーカーでは、これらの洗剤の使用を推奨していません。

重曹を使ったつけ置き洗いの方法

重曹は自然派洗剤として、洗濯やハウスクリーニングでもよく使われます。消臭効果や防汚効果がある、アルカリ性の性質を持った洗剤です。ドラッグストアやスーパー、100均などでも気軽に購入できます。

重曹を使った掃除手順は、以下のとおりです。

  1. ゴム手袋をはめて手を保護する
  2. 手洗い用排水口に、1カップの重曹を入れる
  3. 6時間ほど放置する
  4. 水を流す

重曹を使った掃除方法は、長時間水を流せないので、外出前や就寝前に行うのがおすすめです。手洗い用排水口がない場合は、タンクのフタを取り外してから、重曹を入れるとよいでしょう。

トイレタンクを開けて掃除する方法

トイレタンクを開けて掃除する方法

トイレタンクを開けて掃除すれば、しっかりと汚れを落とせます。

掃除前の準備

まず、掃除に必要なものを準備します。用意するものは、以下のとおりです。

  • ゴム手袋
  • 中性洗剤
  • 柄の長いブラシ
  • 乾いた布
  • マイナスドライバー
  • 古い歯ブラシ
  • クエン酸水(水200mlにクエン酸小さじ1杯を溶かしたもの)

タンクを掃除する際には、漏水を防ぐために、水の供給を止める必要があります。そのため、止水栓の位置を確認しておきましょう。

1.トイレの止水栓を締める

トイレの止水栓は、水の供給を調節する水洗金具のことです。

止水栓の締め方は、種類によって異なりますが、一般的には時計回りに回すと閉まります

  • ハンドルタイプ:ハンドルを時計回りに回して締めます。
  • ネジ式:マイナスドライバーなどでネジを時計回りに回して締めます。

このとき、強く力を入れすぎると、管が破損する恐れもあります。固くて開けられない場合は、業者に依頼するとよいでしょう。

止水栓を締めたらレバーで水を流し、排水させます。

2. トイレタンクのフタを取り外す

トイレタンクのフタは重量があるので、持ち上げる際は落とさないように注意してください。垂直に持ち上げるのがコツです。

手洗金具とボールタップの間でつながっているじゃばら管を外し、フタを持ち上げて取り外します。じゃばら管についているナットは、左に回して外してください。

なお、トイレタンクのフタを持ち上げるだけで、取り外せることもあります。機種によって外し方は異なるので、取扱説明書を参考にすると良いでしょう。

3. タンク内とフタを掃除する

タンク内は、水アカやカビなどが付着していることがあります。中性洗剤を付けたスポンジで、タンク内全体を丁寧にこすり洗いします。特に、パイプや継ぎ目などの細かい部分には、歯ブラシを使うと効果的です。

頑固な水アカには、クエン酸水が有効です。クエン酸水を水アカに吹きかけ、しばらく放置してからブラシでこすり落としましょう。

タンクのフタ(中フタを含む)には、中性洗剤が効果的です。取り外したフタを裏返しにして、中性洗剤を含ませたスポンジでこすります。汚れが落ちたら、水でしっかりと洗い流し、乾かします。

4. 部品を戻して止水栓を開ける

タンクがキレイになったら、取り外していた部品を元に戻しましょう。元通りにしたら、止水栓を開けて水の供給を再開させます。止水栓は、ハンドルやネジを左に回せば開きます

次にレバーで水を流して、問題なく流れるかどうかを確認しましょう。

なお、タンクの外側やレバーは、柔らかい布を使って汚れを拭き取るとよいでしょう。その際にもクエン酸水が効果的です。

トイレタンクの汚れが引き起こす問題

トイレタンクの汚れが引き起こす問題

トイレタンクの汚れを放置すると、さまざまな問題を引き起こします。具体例を見てみましょう。

カビの発生と健康への影響

トイレタンクは、常に湿気が多く、温度も一定に保たれているため、カビが繁殖しやすい環境です。タンク内に汚れが付着していると、それがカビのエサとなり、繁殖しやすくなります。

カビは、胞子を空気中にまき散らします。この胞子を吸い込むと、さまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。たとえばアレルギーの原因となる、鼻炎、結膜炎、皮膚炎などを引き起こすことも。

また、アレルギー性気管支炎やぜんそくなどの、呼吸器疾患を悪化させる可能性があります。特に、免疫力が低下している人や、アレルギー体質の人、高齢者などは、カビによる健康被害を受けやすくなります。

トイレの悪臭

トイレタンクの汚れは、悪臭原因の一つとなり得ます。

上記で解説したとおり、トイレはカビが繁殖しやすい環境です。このカビが、悪臭原因となる物質を発生させてしまいます

また、カビだけでなく、さまざまな種類の菌も繁殖しやすく、これらが悪臭の原因となります。市販の消臭剤や芳香剤で、ある程度の悪臭は抑えられますが、根本的な解決にはなりません。

便器の黒ずみ

トイレタンクの汚れが原因で、便器の黒ずみが発生することもあります。これは、タンク内の汚れが便器に流れ込むためです。

毎日便器の掃除をしているにもかかわらず、黒いにじみが落ちない場合は、トイレタンクの汚れが関係している可能性があります。タンクから汚れた水が流れ込むことで、掃除後も再び便器が黒ずんでしまうのです。

トイレタンクを掃除する頻度とサイン

トイレタンクを掃除する頻度とサイン

トイレタンクの掃除頻度と、掃除すべきサインについて解説します。

トイレタンク掃除は月1回を目安に

トイレタンクは、一般的には月1回程度の掃除がおすすめです。ただし、利用回数や汚れのレベルによっては、掃除の頻度が前後することもあります。

たとえば、定期的にトイレタンク洗浄剤を使用していたり、普段からトイレの使用頻度が少なかったりする場合は、月1回の掃除で十分でしょう。しかし家族が多ったり、来客が多かったりする場合は、汚れがつきやすいため、月に2〜3回掃除が必要となることも。

定期的にタンク内を確認し、汚れの程度を把握するのがおすすめです。月1回の掃除を目安にしつつ、タンクの状態に合わせて掃除の頻度を調整しましょう。

トイレタンクを掃除すべきサイン

トイレタンクの掃除が必要なサインを、普段から意識しておくと、より清潔なトイレ環境を保てます。以下に、掃除すべきサインをいくつかご紹介します。

  • 水ににごりがある
  • 悪臭がする
  • 掃除しても便器が黒ずむ
  • タンクから異音がする

これらの症状が見られた場合は、トイレタンクが汚れている可能性があります。この状態を放置するとさらに頑固な汚れへと発展するため、早めの対処が必要です。

賃貸住宅のトイレタンクの掃除方法については、こちらもご覧ください。

トイレタンク掃除の注意点

トイレタンク掃除の注意点

トイレタンク掃除は決して難しくありませんが、いくつかの注意点があります。ここでは掃除するうえで気をつけたいことについて紹介します。

塩素系漂白剤・酸性洗剤を使わない

トイレタンクの中に黒カビが発生している場合、塩素系漂白剤を使って除去したくなるかもしれません。塩素系漂白剤は、カビや菌に対して強力な除菌効果がありますが、トイレタンクでの使用は基本的にNGです。

トイレタンク内には、ゴムやプラスチックなどの樹脂製部品が多く使用されています。塩素系漂白剤は、これらの素材を傷つけ、変色させたり、ひび割れを起こしたりする可能性もあるのです。

素材が傷むと、水漏れや止水不良などのトラブルにつながりやすくなります。結果として、タンクの寿命を縮めてしまう可能性があります。

固いブラシやサンドペーパーは使わない

トイレタンクの掃除において、固いブラシやサンドペーパーの使用は避けましょう。

トイレタンクの多くは、陶器や樹脂から作られています。固いブラシやサンドペーパーでゴシゴシこすると、これらの素材に傷がつき、ひび割れや変色を引き起こす可能性があります。

タンクに傷がつくと、そこから水が漏れたり、部品が破損したりする原因になります。

熱湯を使わない

トイレタンクに熱湯を使うのはNGです。「熱湯消毒がカビに効果的」と思うかもしれませんが、多くのトイレタンクは陶器や樹脂でできており、熱湯に耐えられるように作られていません

熱湯を入れると、急激な温度変化によりヒビが入ったり、割れたりする可能性があります。また、タンク内の部品はプラスチック製のものも多く、熱湯により変形したり破損したりします。

タンクにヒビが入ると、そこから水が漏れてしまい、床がぬれたり下の階に水が漏れたりする原因になることも。

このようなトラブルにより、トイレが正常に機能しなくなる可能性があるので、熱湯をトイレタンクにかけることは避けましょう。

トイレのお困りごとは水廻り修理サポートセンターへおまかせ!

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トイレタンクの掃除では、止水栓を開閉する必要があります。止水栓の場所がわからなかったり、回し方がわからなかったりする場合は、水廻り修理サポートセンターにおまかせください。

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トイレタンクの掃除に関するよくある質問

そもそもトイレタンク掃除は、本当に必要ですか?面倒なのでやりたくありません。
トイレタンク掃除用の洗浄剤の選び方がわかりません。
トイレタンクのカビや汚れを防ぐために、普段からできることはなんですか?