トイレつまりの原因と修理・対処法!自分で直せるケースとは?

2024/08/01

2024/09/13

本記事では、トイレつまりが発生した際の修理方法について解説しています。

自力でできる修理方法や業者による修理方法、依頼すべきタイミングの見極め方についても解説。費用を抑えて自力で解決できるか判断する基準にもなりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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修理が必要なトイレつまりと主な原因

修理が必要なトイレつまりと主な原因

重度のトイレつまりや原因によっては、何らかの対処や修理作業が必要となる場合もあります。まずはどのようなトイレつまりが修理を必要とするのか、主な原因と症状について解説します。

トイレットペーパーの大量使用

トイレットペーパーの大量使用は、トイレつまりのもっとも一般的な原因です。一度に大量のトイレットペーパーを流すと、排水管内で紙が絡まり水の流れを妨げます。トイレットペーパーの中には厚手の物や、水に溶けにくい素材のものなども含まれているため、購入の際は注意が必要です。

軽度のつまりなら数時間放置している間に溶け、つまりが抜けることもあります。しかし一度に大量に流すことで完全につまってしまった場合には、いくら待ってもつまりが解消できず何らかの対処や修理が必要となることもあります。

異物や固形物をつまらせてしまった

トイレに異物や固形物を誤って落としてしまい、つまりを起こしてしまうケースがあります。スマートフォン、おもちゃ、歯ブラシ、アクセサリーなど、水に溶けないものがトイレ内でつまると、水が流れなくなってしまいます。

手で取れる位置にあれば、ゴム手袋をして慎重に取り出しましょう。奥に進んでしまった場合は、無理をせず専門業者に依頼することをおすすめします。異物を無理に流そうとすると、配管の奥でつまってしまい、大がかりな修理が必要になる恐れがあります。

尿石やスケールの蓄積

尿石やスケールの蓄積は、男性小便器でよく見られるトイレつまりの原因です。尿に含まれるカルシウムやミネラルが便器内に蓄積し、固まることで排水管を狭めてしまいます。

スケールとは水中に溶けているカルシウムが、他の不純物と結合した塊や、尿に含まれるリン酸カルシウムやリン酸マグネシウムなどが、便器や排水管内に付着・堆積したもののことです。いずれも専用の薬剤などを使用したケアが必要です。

排水管内の汚れの蓄積や付着物

トイレの排水管内に汚れが蓄積することは、つまりの主な原因の一つです。トイレから流れる汚水には、し尿などの有機物が含まれており、これらの汚れが排水管の内壁に徐々に付着・蓄積していきます。

特に、排水管の曲がり角や継ぎ目などは汚れがたまりやすく、蓄積した汚れが排水の流れを妨げます。また、硬水地域では、カルシウムやミネラルが汚れと結合し、固い付着物を形成することもあります。

排水管の劣化や破損

トイレの排水管の劣化や破損は、つまりの原因となる重大な問題です。経年劣化により、排水管内部の表面が粗くなったり、ひび割れが生じたりすることがあります。

劣化した排水管の表面は、汚れが付着しやすく、つまりを引き起こしやすくなります。また、排水管のひび割れや破損部分から、土や砂、木の根などが侵入し、つまりの原因となることもあります。排水管の劣化や破損は、外見からは判断しにくいため、専門家の判断が必要です。

自分で直せるトイレつまりの修理・対処法

トイレットペーパーや排泄物が原因の中程度までのつまりであれば、自力で修理できる場合もあります。ここでは自分で直せるトイレつまりの修理方法をいくつか紹介します。

ラバーカップを使う

ラバーカップの使い方

ラバーカップを使ってトイレつまりを解消する方法は、比較的簡単で効果的です。手順は以下の通りです。

  1. 便器内の水位を調整し、十分な水があることを確認する
  2. ラバーカップを排水口に密着させ、勢いよく押し下げて引き上げる
  3. この動作を数回繰り返し、つまりを取り除く

ラバーカップを使う際は、水や汚物が飛び散る可能性があるため、注意が必要です。ラバーカップで解消できるのは、比較的浅い位置のつまりです。便器内に異物が見えない、水がまったく流れないなどの場合は、業者に依頼することをおすすめします。

ワイヤーブラシを使う

ワイヤーブラシの使い方
ワイヤーブラシは、ワイヤー状の先端部分を排水管に挿入してつまりを取り除く道具です。使用手順は以下の通りです。

  1. ワイヤーブラシを排水口に挿入し、つまりを感じるまでゆっくりと押し進める
  2. つまりに当たったら、ワイヤーブラシをゆっくりと回転させながら、前後に動かしてつまりを取り除く
  3. つまりが取れたら、十分に水を流して排水管内を洗浄する

ワイヤーブラシを使用する際は、排水管を傷つけないよう慎重に作業することが大切です。また、奥深くまでワイヤーを挿入すると、配管を傷める恐れがあるため注意が必要です。

ワイヤーブラシは、比較的浅い位置のつまりに効果的です。ただし、つまりが深い位置にある場合や、異物が原因のつまりには対応できないことがあります。その場合は、無理に続けずに業者に依頼しましょう。

市販の薬品を使う

市販の薬品を使ってトイレつまりを解消できるケースもあります。酸性、アルカリ性の薬品があるため、つまりの原因に合わせて選ぶのがポイントです。

  1. 薬品の説明書をよく読み、適量を便器に流し入れます。
  2. 薬品を流した後は、説明書の指示に従って一定時間放置します。
  3. その後、バケツに汲んだ大量の水で流します。

使用する際は、換気を十分に行い、手袋とゴーグルで身体を保護することが大切です。ガスの発生や便器の変質を防ぐため、異なる種類の薬品や洗剤を混ぜたり、長時間放置しすぎたりしないよう注意しましょう。薬品を使用しても変化がみられない場合は、ほかの修理方法を試すか、業者に相談しましょう。

真空ポンプを使う

真空ポンプ・真空パイプクリーナーの使い方

ラバーカップよりも高い吸引力でつまりを解消できる、真空ポンプというアイテムもあります。真空ポンプを使ってトイレのつまりを解消する手順は以下の通りです。

  1. 便器内の水位が高い場合は、ペットボトルなどで一時的に水を取り除きます。
  2. 真空ポンプを排水口に密着させ、ハンドルを上下に動かして圧力をかけます。
  3. 数回繰り返すことで、つまりが解消されます。

使用時の注意点としては、強く押しすぎないこと、便器を傷つけないよう先端部分を確認して丁寧に取り扱うことが挙げられます。
真空ポンプは比較的浅い位置のつまりに効果的ですが、奥深くのつまりや異物が原因の場合は無理せず、専門業者に依頼することをおすすめします。

トイレつまりで業者に修理を依頼すべきケース

業者に依頼すべきトイレつまりのケースについて

自力で対応できないトイレつまりは、専門業者に修理依頼をする必要があります。依頼の際は、つまりの程度と依頼すべきタイミングの見極めがとても大切です。また依頼時にどのような修理が行われるのか、修理方法や費用目安についても解説します。

自分で直せないつまりと業者依頼のタイミング

まずは自分で直せないつまりはどのようなつまりなのかについて解説します。

重度のつまり

トイレが完全につまり水がまったく流れない状態は重度のつまりです。このような場合、ラバーカップや市販の薬品では対処が難しく、無理に自分で直そうとすると問題を悪化させる恐れがあります。

重度のつまりは、排水管の奥深くで発生していることが多く、専門的な知識と機材が必要です。素人が手を出すと配管を傷つけ、漏水や悪臭の原因になりかねません。

異物や固形物が原因のつまり

トイレに異物や固形物を誤って落としてしまい、つまりを起こしてしまった場合は、自分で直そうとせず、専門業者に依頼することをおすすめします。無理に流そうとしたり、ラバーカップや配管クリーナー(ワイヤーブラシ)を使ったりすると、異物が配管の奥に押し込まれ、さらに状況が悪化する恐れがあります。

業者は適切な道具と技術を持っており、異物を安全に取り除き、配管の損傷を防ぐことができます。トイレの水がまったく流れない、異物が見えている、といった場合は迷わず業者に連絡しましょう。

排水管の破損や故障が疑われる場合

トイレのつまりが頻繁に発生したり、水漏れや悪臭を伴ったりする場合は、排水管の破損や故障が疑われます。排水管の破損や故障は、素人では判断が難しく、不適切な処置を行うと問題を悪化させる恐れがあります。このような場合は、自分で直そうとせず、速やかに専門業者に依頼しましょう。

トイレのつまりが頻発する、水漏れや悪臭がある、といった異常を感じたら、早めに業者に相談することをおすすめします。専門家による点検と修理で、問題を速やかに解決しましょう。

業者によるトイレつまり修理方法と費用の目安

水道修理業者にトイレつまりの修理を依頼した場合、どのような作業が行われるのかわかりやすくまとめました。

以下は、水道修理業者にトイレつまり修理を依頼した場合の、費用相場です。

修理内容 料金相場
簡易作業 6,000円
専用器具を使ったつまり取り作業 10,000円
つまり修理に伴う便器の取り外し作業 30,000円
汚水桝(排水桝)や排水管の清掃 20,000円~40,000円

上記はあくまでも作業にかかる費用です。別途「基本料金」や「出張費」といった諸経費や各種オプションが発生する場合もあります。

薬剤使用による原因物の溶解作業

尿石やスケールなどの固形物が原因のつまりの場合、薬剤を使用して原因物を溶解することがあります。

業者は、つまりの原因や配管の材質に合わせて適切な薬剤を選択し、安全に作業を行います。薬剤を配管内に注入し、一定時間放置することで、固形物を溶解・軟化させ、つまりを解消します。高圧ポンプなどと組み合わせて修理するケースも多いです。

高圧ポンプ(ローポンプ)など機器を使用したつまり除去作業

業者がトイレつまりを修理する際、高圧ポンプ(ローポンプ)などの専門機器を使用することが多いです。仕組みはスッポンとよく似ていますが、その吸引力や圧力はすっぽんの比ではありません。配管内のつまりを強力な水圧で押し流し、除去するのに効果的です。

便器脱着作業

便器脱着作業は、トイレつまりの修理のなかでもかなり大がかりな方法です。異物などを流してしまい、高圧ポンプなどでは取り出せないような際の修理方法として選択されます。

便器を取り外し、直接排水管内のつまりを取り除きます。この作業は、水に溶けない異物が原因のつまりや、奥深くで発生したつまりに効果的です。

トーラーや高圧洗浄機の使用による配管清掃

業者によるトイレつまりの修理では、トーラーや高圧洗浄機を使用した配管清掃が行われます。トーラーは、ワイヤーの先端にブラシやカッターが付いた道具で、手動または電動で回転させながら配管内の汚れやつまりを取り除きます。

高圧洗浄機は高圧の水を噴射することで、配管内の汚れやつまりを洗い流します。トーラーで取りきれない細かい汚れや奥深くのつまりにも効果的です。

トイレつまりの修理は水廻り修理サポートセンターへ

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トイレつまり修理に関するよくある質問

トイレがつまった場合、まず自分でできる修理方法や対処方法は何ですか?
トイレの水がまったく流れない場合、業者に依頼すべきタイミングを教えてください。
トイレのつまり修理にかかる費用の目安を教えてください。