タンクレストイレの水が止まらない!応急処置から原因・修理方法まで解説
本記事では、タンクレストイレの水が止まらない問題に直面しているかたに、緊急時の応急処置から原因究明、修理方法までを詳しく解説します。
タンクレストイレは構造が複雑で、従来のトイレとは異なるトラブルが発生することがあります。
水が止まらない状況は焦りやすいものですが、この記事を読むことで冷静に対処する方法を学び、水漏れによる被害を最小限に抑えることができるでしょう。
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この記事の目次
まずは止水栓を閉めて応急処置
タンクレストイレの水が止まらない場合、ウォシュレットや便器本体の電源を切り、止水栓を閉めることが重要です。水の流れを止め、被害の拡大を防ぐための応急処置方法を解説します。
タンクレストイレの止水栓の場所
タンクレストイレの止水栓は、従来のトイレとは異なる場所に設置されている場合があります。
一般的に、以下の場所に設置されているケースが多いです。
- 床面の給水管接続部
- 便器後方の壁(見える状態で設置)
- 便器後方の壁に設置されたパネル内部
- 便器側面のカバー内
- 便器内部の収納スペース(パネル内部)
以下は一般的なタンクレストイレの止水栓の場所です。
メーカー | ブランド | 止水栓の場所 |
---|---|---|
LIXIL | サティス | 便器後方のパネル内部 |
TOTO | ネオレスト | 便器のスッキリパネルの内部 |
TOTO | タンク密結便器 | 床及び壁の仕上げ面付近 |
タカラスタンダード | ティモニ | 床及び壁の仕上げ面付近 |
Panasonic | アラウーノ | 床及び壁の仕上げ面付近 |
トイレメーカーや同じメーカーでタイプによって、止水栓の場所が大きく異なります。
止水栓の場所はトイレメーカーのホームページなどでも確認できます。タンクレストイレに貼ってあるブランドマークや型番などをもとに調べると確実でしょう。
またウォシュレット用の止水栓とは別になっていることも多いです。この場合は必ず両方の止水栓を閉めるようにしましょう。
止水栓の種類と水の止め方
タンクレストイレの止水栓には、主に3種類の形状があります。
マイナスドライバーで操作する「内ネジ式」「外ネジ式」、工具なしで回せる「ハンドル式」の土地らかが一般的です。
ネジ式は時計回りに回すと水が止まり、反時計回りで水が出ます。
ハンドル式は赤いレバーを横に倒すだけで簡単に止水が可能。六角式の場合は、工具を使って慎重に操作する必要があります。
止水栓のタイプ別閉め方はこちらの記事も参考になります。
止水栓が見つからない場合の緊急対応
止水栓が見つからない場合は、建物全体の元栓を閉めることも検討しましょう。
元栓は通常、水道メーターの横にあります。マンションの場合は玄関扉の横の扉内、戸建ての場合は敷地内の地面に「量水器」や「水道メーター」と書かれたフタの中にあります。
止水栓を見つけたら、マイナスドライバーを使用して時計回りに回しましょう。ハンドル式の場合は、手で回すだけで閉めることができます。
タンクレストイレの水が止まらない原因
タンクレストイレの水が止まらない問題には、いくつかの要因が考えられます。
それぞれ解説します。
電気系統のトラブル
タンクレストイレは電子制御システムに依存しているため、電気系統の不具合が水が止まらない原因となることがあります。
具体的には以下のような症状が見られます。
- リモコンが反応しない
- センサーの誤作動
- 制御基板の故障
リモコンの不具合の場合、まず電池交換を試してみましょう。それでも改善しない場合は、リモコン本体やセンサーに問題がある可能性があります。
また、一時的な操作不良の場合は、電源を切って電池を抜き、しばらく時間を置いてから再度電源を入れると解決することもあります。
ただし、電気系統のトラブルは専門的な知識が必要なため、自己解決は難しいケースが多いです。メーカーや専門業者に点検・修理を依頼することをおすすめします。
部品の機械的な故障による水漏れ
タンクレストイレの内部には、給水装置(フラッシュバルブ含む)や電磁弁など、水の流れを制御する精密な部品が組み込まれています。
これらの部品は経年劣化や使用頻度により、水が止まらなくなるような不具合を起こすことがあります。
給水バルブの不具合では、パッキンの劣化や給水装置本体の損傷により、水が完全に止まらなくなるケースもあるのです。
また、電磁弁の故障では、弁が正常に閉じられず、水が少しずつ漏れ続ける状態になることも。配管接続部のパッキンやOリングの劣化も水漏れの原因となります。
このような機械的な故障は、部品交換で解決できますが、タンクレストイレの場合、構造が複雑なため、専門業者による修理が必要になることがほとんどです。
無理な分解や修理は、かえって症状を悪化させる可能性があります。
配管関連の問題
タンクレストイレは給水管に直接接続する構造のため、配管関連のトラブルが水が止まらない原因となることがあります。
たとえば給水管の接続部分が緩んでいる場合、水が少しずつ漏れ出してきます。また、長年の使用で接合部のシールテープが劣化したり、ナットが緩んだりすることで水漏れが起きることも。
特に設置して間もない場合は、施工時の接続不良が原因である可能性があります。
水圧の調整不良も重要な要因です。タンクレストイレは適切な水圧で使用する必要があり、水圧が強すぎると配管に負担がかかり、弱すぎると排水不良を引き起こします。
このような状態が続くと、配管の破損や水漏れにつながることもあるため注意が必要です。
配管関連の問題は素人による修理が難しく、誤った対処でかえって状況が悪化する恐れがあるため、専門業者による点検・修理を依頼してください。
その他考えられる原因
タンクレストイレは一般的に製品寿命が約10年とされており、使用期間が長くなるにつれてさまざまな不具合が発生します。
特に内部パーツの摩耗による問題が顕著で、給水バルブやパッキンの劣化により水漏れが起きやすくなります。
また、タンクレストイレは電子制御システムに依存しているため、電子機器の劣化も水が止まらない原因です。
製品寿命を超えて使用を続けると、部品の製造が終了している可能性もあり、その場合は本体の交換を検討する必要があります。
早めの点検・修理を行うことで、深刻なトラブルを防ぐことができます。
タンクレストイレの水が止まらない原因を特定する方法
タンクレストイレの水が止まらない原因は複数考えられます。順を追って確認することで、適切な対処法が見えてきます。
電気系統の確認をしてみる
タンクレストイレの水が止まらないトラブルは、電気系統の不具合が原因であることが多いです。
まず以下の手順で確認します。
- リモコンの電池交換を試す
- 電源を一度切って数分後に再起動する
- センサーの反応を確認する
リモコンが反応しない場合は、電池切れの可能性が高いため、新しい電池に交換してみましょう。
それでも改善しない場合は、一度電源を切って電池を抜き、しばらく時間を置いてから再度電源を入れると復旧することがあります。
これらの対処で解決しない場合は、センサーの故障が考えられるため、専門業者への修理依頼が必要です。
水が漏れ出ている場所などから判断する
水が漏れている場所から原因を探る方法もあります。
タンクレストイレの水漏れ箇所は、以下の確認方法で特定できます。
確認場所 | 確認方法 | 考えられる原因 |
---|---|---|
便器内部 | チョロチョロという音や水の流れを確認 | 電気系統の不具合 |
床面 | 乾いた雑巾を敷いて30分後に確認 | 配管接続部の劣化 |
便器背面 | 壁との接続部に水滴や湿りがないか確認 | 給水管の緩み |
便器側面 | 結露との違いを確認(拭き取って再度濡れるか) | パッキンの劣化 |
水の音がする場合は、周囲を静かにして音の発生源を特定すると、問題箇所を見つけやすくなります。床に水染みが広がっている場合は、染みの中心部分に原因があることが多いです。
フラッシュバルブの確認
フラッシュバルブの不具合によって水漏れが発生するケースもあります。
フラッシュバルブは、主にオフィスビルや商業施設のトイレに設置されている銀色の器具で、便器の背面にレバーが付いている部分を指します。
こうした施設等のタンクレストイレで水が止まらない場合、このフラッシュバルブ内部のゴミつまりやパッキンの劣化が主な原因として考えられます。
このフラッシュバルブには、水量を調節するためのピストンバルブという部品が内蔵されており、水圧によって上下する仕組みになっています。オフィスビルや施設に設置されているタンクレストイレの場合は、フラッシュバルブの不調も疑ってみる必要があるかもしれません。
タンクレストイレの水漏れ修理は自力では難しい
タンクレストイレは精密な電子機器のため、修理は専門家に依頼するのが賢明です。なぜ専門家への依頼が必要なのかに触れながら、水漏れ修理について解説します。
フラッシュバルブタイプならDIY修理可だが・・・
フラッシュバルブタイプは、パッキンの交換やバルブの清掃など、比較的シンプルな構造のため自力での修理が可能です。ただし、このタイプは主に商業施設やオフィスビルなどの公共トイレに設置されているもので、一般家庭での使用は稀です。
ご自宅のタンクレストイレの給水タイプなどを確認したうえで、自力で修理すべきか検討する必要があるでしょう。
専門業者への依頼が必要な理由
タンクレストイレは直接給水管に接続され、電気で制御される複雑な構造を持っています。
そのため、故障の原因特定や修理には専門知識が不可欠です。電子機器のトラブルや給水管の接続部からの水漏れは、素人では対処が困難です。
不適切な修理は二次被害を引き起こす可能性があります。専門業者は適切な診断と修理を行い、メーカー純正部品を使用することで、安全かつ確実に修理してくれるでしょう。
保証期間内の場合、無償修理の可能性もあるため、メーカーまたは専門業者への依頼が最適な選択です。
業者に依頼した場合の修理費用の目安
タンクレストイレの修理費用は、故障の原因や修理内容によって大きく異なります。
一般的な費用の目安は以下の通りです。
修理内容 | 費用目安 |
---|---|
パッキン・止水栓交換・調整作業 | 6,000円~15,000円 |
電気系統の修理 | 20,000円~35,000円 |
給水管交換(フレキ管加工:1m以内) | 15,000円+部品代 |
便器脱着を伴う排水部品交換 | 30,000円+部品代 |
修理内容によってはパーツ交換が必要になる場合があり、その場合は追加で8,000円~30,000円程度かかることがあります。
また、タンクレストイレは電子制御システムを使用しているため、電気系統の修理が必要になることも。専門的な知識と技術が必要なため、自己修理は避け、必ず専門業者に依頼しましょう。
修理前に複数の業者から見積もりを取ることで、適正価格での修理が可能です。
メーカーへの問い合わせが必要な場合も
タンクレストイレの複雑な構造や電子制御システムの故障は、一般の修理業者でも対応が難しい場合があります。
以下のような状況では、メーカーへの直接の問い合わせが必要です。
- 便器本体の電子制御部分や電子部品の故障
- 製品固有の特殊な部品の交換
- 設置後間もない製品の不具合
メーカー保証については、通常、製品購入後2年間が標準的な保証期間です。ただし、衛生陶器の防水機能については5年間の保証が適用される場合もあります。
また、一部のメーカーや家電量販店では保証期間を5年や10年に延長できる有料サービスを提供しています。保証内容の確認は、製品に付属の保証書や各メーカーのウェブサイトで可能です。
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メーカーでの修理が必要となるようなタンクレストイレの修理の場合も、適切に連携をすすめるため安心して任せられます。
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タンクレストイレの水が止まらないときのよくある質問
- タンクレストイレの水が止まらない場合、応急処置として何をすべきですか?
- タンクレストイレの水漏れは自分で修理できますか?
- タンクレストイレのメーカー保証期間はどのくらいですか?