トイレのタンクに水がたまらない原因9つ!流し方と修理方法を解説
この記事では、タンクに水がたまらないときの一時的な流し方に加えて、考えられる原因を9つに分けて詳しく解説します。
止水栓の開閉や部品の劣化、凍結など、原因ごとに適切な修理方法も紹介しているので、ご自身で対応できるか、業者に依頼すべきかの判断にも役立ちます。
正しい知識を身につけて、トイレのトラブルに冷静に対処しましょう。
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この記事の目次
トイレのタンクに水がたまらないときの流し方
タンクに水がたまらず、通常のレバー操作では流せない場合でも、バケツを使って一時的に排水することができます。以下の手順で安全に対応しましょう。
- バケツに水を汲む(6〜8L程度)
- 便器の奥めをめがけて一気に水を注ぐ
- 流れ具合を確認する
1.バケツに水を汲む(6〜8L程度)
まず、バケツに水を汲みます。トイレ1回分を流すのに必要な水量は約6〜8Lです。浴槽の残り湯などから水を汲んでも構いませんが、汚れの少ない水を使うと安心です。
2.便器の奥めをめがけて一気に水を注ぐ
バケツの水を便器の中にゆっくりではなく「一気に」注ぎ込みます。
狙うのは、便器の奥側(排水口)です。勢いよく水を流し込むことで、タンクを使わなくても排水トラップ内の水流が発生し、汚物を流せます。
3.流れ具合を確認する
注いだ水で問題なく流れたかを確認してください。
流れが悪い場合や詰まりが見られる場合は、無理に流し続けず、専門業者に相談しましょう。
排水不良が続くと便器から水があふれるおそれがあります。
トイレタンクに水がたまらない原因別の対処法
トイレのタンクに水がたまらないトラブルは、内部の部品や外部の給水環境に問題がある場合が多く、原因によっては自分で直すことも可能です。
以下に、よくある原因とそれぞれの具体的な対処法を紹介します。
止水栓を開ける
トイレの給水は、壁や床から出ている「止水栓」を通して行われます。清掃や部品交換の際に一時的に閉められることが多く、そのまま開け忘れると給水が完全に止まってタンクに水がたまらなくなります。
また、老朽化した止水栓が動きにくくなっているケースや、誤って中途半端に閉じてしまっている場合もあります。
止水栓を開ける手順は次のとおりです。
- タンクの側面や便器の下部にある止水栓を見つける(丸いハンドルまたはマイナスドライバー対応のネジ)。
- 時計と反対回り(左方向)にゆっくり回して開ける。
- タンクに水がたまるか確認する。
トイレの止水栓の位置がわからないときは、以下も参考にしてください。
浮き球を調整・交換する
浮き球はタンク内の水位を感知して、水が満杯になると給水を止める役割をしています。この部品が引っかかっていたり、設定位置が低すぎたりすると、常に「満水」と誤認してしまい、給水が止まったまま再開されません。
また、浮き球内部に水が入り込むと沈んでしまい、正確な水位検知ができなくなります。
浮き球の調整の仕方は次のとおりです。
- タンクのふたを外す。
- 浮き球(ボール)が動くか確認し、引っかかっていれば直す。
- 水位の目安より低い場合は、調整ネジまたはアームを曲げて高さを上げる。
- 動作確認し、直らない場合は部品を交換する。
浮き球の交換方法は以下の記事も参考にしてください。
ボールタップを交換する
ボールタップは、止水弁を開閉してタンクに給水するための機構です。内部のパッキンやバネ、ピストンなどが経年劣化や摩耗で動かなくなると、浮き球が下がっていても給水されません。
また、サビや汚れが詰まって動作不良を起こす場合もあります。
ボールタップの交換方法は次のとおりです。
- 止水栓を閉める。
- タンクのふたを外し、給水管とボールタップの接続部をモンキーレンチなどで外す。
- 古いボールタップを取り外して新しいものに交換する。
- 再度接続し、止水栓を開けて動作確認する。
ボールタップの交換方法をより詳しく確認したい方はこちら!
フィルターを掃除・交換する
給水管とタンクの間には、異物混入を防ぐためのフィルター(ストレーナー)が設置されています。水道管のサビやゴミ、水垢などが詰まると、給水の流量が極端に少なくなり、結果として水がほとんどたまらなくなります。
特に築年数の古い建物や、断水・工事後に汚れが流れ込んだときに多発します。
フィルターの掃除・交換方法は次のとおりです。
- 止水栓を閉める。
- 給水管の接続部(タンク側)を外す。
- 接続口にあるストレーナー(フィルター)を取り出して洗浄する。
- 汚れがひどい場合は交換する。
- 接続を戻して止水栓を開け、水の流れを確認する。
フロートバルブを交換する
フロートバルブ(排水弁)は、トイレを流したときにタンク底部の穴を開き、便器に水を流すゴム製の部品です。
このバルブが劣化して密閉できなくなると、給水しても水が便器側に漏れ続け、タンクが満水にならず水がたまらない状態になります。ゴムの硬化や亀裂、チェーンのたるみなども影響します。
フロートバルブの交換方法は次のとおりです。
- タンクのふたを外す。
- フロートバルブ(タンク底部の黒いゴム)をチェーンから外す。
- 同じサイズ・型の新しいバルブと交換する。
- チェーンの長さも調整して元通りにセットする。
ゴムパッキンを交換する
タンクの内部や給水管との接続部分には、複数のゴムパッキンが使われています。
これらが劣化すると水漏れを起こし、一定以上水位が上がらなくなったり、給水動作に支障をきたすことがあります。
特にボールタップ、給水管の接合部で多く見られます。
- 不具合のある接合部を確認する(ボールタップ・止水栓・フロートなど)。
- 劣化したパッキンを取り外す。
- 新しいパッキンと交換し、しっかり取り付ける。
- 水を流して漏れがないか確認する。
レバーハンドルを交換する
トイレのレバーは排水装置と連動しており、正常に動かないとタンク内部でチェーンが引かれず、フロートバルブが閉まらないままとなり、給水が始まりません。
レバーの摩耗や変形、取り付け角度のズレなどにより、排水後もフロートがうまく戻らず、結果的に水がたまらない原因となることがあります。
レバーの交換方法は次のとおりです。
- タンク外側からレバー固定ナットを外す(逆ネジの場合あり)。
- 古いレバーを取り外す。
- 新しいレバーを同じ位置に取り付ける。
- チェーンをつなぎ直してタンクのふたを戻す。
オーバーフロー管を交換する
オーバーフロー管は、タンクに水があふれそうになったときに便器へ逃がす役割があります。これがひび割れたり根元が破損していると、タンクが水をためてもすぐ便器側に漏れてしまい、水位が上がりません。
この部分は排水弁と一体化している構造が多く、DIYでの交換は困難です。オーバーフロー管の故障が疑われるときは、専門の業者に相談しましょう。
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給水管の凍結を解消する
寒冷地では、外気温が下がると給水管内部の水が凍結し、水が流れず給水が止まることがあります。特に断熱処理がされていない屋外露出の配管や、通気の悪い北側トイレで起きやすいです。
無理に溶かそうとすると、管の破損・水漏れの危険があるため、注意が必要です。給水管の凍結が疑われるときは、専門の業者に相談しましょう。
タンクに水がたまらないときに業者を呼ぶべき目安
トイレのタンクに水がたまらない症状は、軽度なトラブルであれば自分で修理できる場合もありますが、原因によっては専門業者による対応が必要なケースもあります。
誤った対処で状況が悪化したり、費用が余計にかかるのを避けるためにも、「どこまでが自力で対応できる範囲なのか」を見極めることが大切です。以下では、業者を呼ぶべき判断の目安を紹介します。
難易度が高い修理が必要
オーバーフロー管の破損や給水ユニット全体の交換などは、トイレの構造をある程度理解していないと作業が難しく、特殊な工具が必要になる場合もあります。
タンクを分解するような大掛かりな修理や、水道元栓を止めて作業する必要があるケースでは、自力での作業による二次被害(床の水濡れ、接続ミスによる漏水)も起こりやすく、専門の業者に依頼したほうが安心です。
自分で部品交換をしたが解消しない
浮き球やボールタップ、フロートバルブなどの基本的な部品を交換しても、水がたまらない状況が続く場合は、より複雑な原因が潜んでいる可能性があります。
たとえば、見えない位置のゴミ詰まり、給水圧力の問題、タンク内パーツの複合的な故障などが原因になっていることもあります。
部品を取り替えても効果がない場合は、無理に繰り返し分解せず、専門業者の診断を仰ぐことをおすすめします。
給水管・配管に凍結や漏れが疑われる
冬場や寒冷地域でよく見られるのが、給水管の凍結による水の供給停止です。給水管の中に残った水が凍ることで、水がタンクまで届かなくなります。
また、壁の中や床下で配管が破損していると、タンクには水が供給されず、目に見えない場所で漏水が進行している可能性もあります。
このようなケースでは、見えない部分の確認や適切な解凍・補修作業が必要となるため、速やかに水道修理の専門業者へ相談しましょう。
トイレタンクの修理にかかる費用相場
トイレタンクの修理費用は、症状や作業内容によって大きく異なります。たとえば、浮き球やチェーンといった消耗部品の交換であれば3,000円〜8,000円程度が相場で、比較的安価に済みます。
一方で、タンク自体の破損や老朽化により丸ごと交換が必要な場合は、部品代と工事費を含めて30,000円〜50,000円程度になることもあります。
これらの修理に加えて、業者によっては出張費や点検費(2,000円〜5,000円程度)が別途かかることもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
修理内容や業者によって金額に幅があるため、できれば複数社から見積もりを取り、内容を比較して判断すると安心です。
修理内容 | 費用相場の目安 |
---|---|
止水栓の調整・開閉不良の修理 | 3,000円〜5,000円 |
浮き球(浮玉)の調整・交換 | 5,000円〜8,000円 |
ボールタップの交換 | 8,000円〜15,000円 |
フィルターの掃除・交換 | 4,000円〜8,000円 |
フロートバルブ(ゴムフロート)の交換 | 6,000円〜12,000円 |
ゴムパッキンの交換 | 5,000円〜10,000円 |
オーバーフロー管の交換 | 10,000円〜18,000円 |
レバーハンドルの交換 | 4,000円〜7,000円 |
給水管の凍結・つまり解消 | 8,000円〜20,000円 |
トイレタンクの水がたまらないときはプロに相談も検討を
トイレタンクの水がたまらない不具合は、専門的な道具を駆使して豊富な知識のもと作業ができる、水道修理業者に依頼するのもおすすめです。
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トイレの水がたまらない時によくある質問
- トイレのタンクに水がたまらない状態はすぐに対応が必要ですか?
- 修理部品はどこで購入できますか?
- 自分で修理しようとして壊したらどうなりますか?注意点はありますか?