水道の元栓はどこ?一戸建て・アパートでの設置場所と閉め方・開け方

2025/11/09

2025/11/09

本記事では、「水道の元栓がどこにあるのか分からない」という方に向けて、建物別の元栓の設置場所や探し方、開け方・閉め方の基本を解説します。

元栓を誤って操作すると水漏れや給湯トラブルを招くおそれがあるため、正しい知識を持つことが大切です。

最後まで読むことで、一戸建て・アパート・マンションそれぞれの元栓の位置、固くて回らないときの対処法、水道局や水道修理業者に連絡すべき判断ポイントが分かります。

「元栓がどこにあるかわからない」「閉め方が分からない」「水漏れを止めたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

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水道の元栓はどこ?建物別の設置場所

水道の元栓はどこ?建物別の設置場所

水道の元栓は、家全体の水の流れを止めたり再開したりする重要なバルブです。建物の種類によって設置場所が異なるため、いざというときに慌てないよう、普段から確認しておくことが大切です。

一戸建ての元栓の場所

一戸建て住宅の元栓は、敷地内の屋外にあることが大半です。

以下の場所に設けられた「量水器ボックス(水道メーターボックス)」の中に設置されています。

  • 道路際
  • 駐車場付近
  • 玄関脇など

量水器ボックス(水道メーターボックス)は、地面に埋め込まれた長方形のフタ付きのケースで、フタの「水道」や「量水器」などの刻印が目印です。

フタを開けると量水器(水道メーター)の近くに金属製のバルブがあり、これが建物全体の給水を止める元栓です。

バルブの形は地域や年代によって異なりますが、多くはハンドル式またはドライバーで回せるタイプです。日常的に触ることは少ないため、位置を一度確認しておくと安心です。

アパート・マンションの元栓の場所

集合住宅では、元栓は共用の設備区画(玄関横の縦配管スペースやメーター収納)にまとめられていることが多いです。扉を開けると、量水器(水道メーター)と並んで元栓のバルブが確認できます。

共用区画の操作は居住者の判断で行わないのが原則のため、閉める前に必ず管理会社や大家さんへ連絡しましょう。元栓を操作できる範囲が制限されている場合もあるため、事前に確認してください。

見つからない場合の探し方

元栓が入っているメーターボックスは、フタの表面に「水道」や「量水器」と書かれたものが目印です。植栽や砂利、駐車場の隅などに隠れていることも少なくありません。普段見落としやすい、玄関脇や道路境界付近も確認してみましょう。

探しても確認できないときは、以下の方法も一つの手段です。

  • 建物の図面を確認する:給水設備図や竣工図に、メーターと元栓の位置が記されている場合がある
  • 管理会社や大家さんに問い合わせる:トラブル全体の対応をしてくれる
  • 地域の水道局に相談する:管理台帳で設置位置を照会し、住所ベースで案内してもらえる

建物の図面が手元にない場合は、ハウスメーカーや施工業者、管理会社に問い合わせてみましょう。

また、地域の水道局に問い合わせると、元栓の場所を調べて教えてくれたり、案内したりしてくれることがあります。

水道の元栓とは?止水栓との違い

水道の元栓とは?止水栓との違い

水道トラブルが起きたとき、「どのバルブを閉めればいいの?」と迷う人は多いです。まずは、元栓と止水栓の違いを理解しておくことで、正しい対処ができるようになります。

元栓と止水栓の役割の違い

元栓と止水栓の役割の違いは、主に以下の通りです。

  • 元栓:建物全体への給水を一括で止めるためのバルブ
  • 止水栓:トイレ・洗面・キッチンなど個別設備の給水を止めるためのバルブ

元栓を閉めると、家中の給水が遮断されます

トイレやキッチンなどの修理・交換では、基本的に止水栓のみを閉じます。

止水栓がどこにあるかわからない、または水漏れ発生箇所が特定できないなどの場合は、元栓を閉めて家全体の給水を遮断しましょう

元栓を閉めるとすべての蛇口・給湯器が止まる

元栓を閉めると、建物全体への給水が止まり、すべての蛇口・シャワー・給湯器・洗濯機などの水の供給がストップします。

そのため、トイレやキッチンなど一部の設備だけを交換・修理したい場合に元栓を閉めてしまうと、家全体で水が使えなくなるため注意してください。

元栓を閉めるべきケース

以下のようなケースでは、元栓を閉めて水の流れを止めてください。

  • 水漏れが止まらない
  • 水道管の破裂や凍結が起きた
  • 特定の設備の止水栓が機能しない
  • 家全体に関わる配管工事をする
  • 長期間留守にする(旅行・引っ越し前など)

水漏れや水道管の破裂など緊急の場合は、応急処置として元栓を閉めることで、さらなる被害を防げます。元栓を閉めたら、水道修理業者や地域の水道局に相談しましょう。

設備別の止水栓の位置

設備別の止水栓の位置

止水栓は、各設備に取り付けられた小さなバルブで、その部分だけ水をストップさせることが可能です。

元栓と間違われることも多いですが、設備ごとの水漏れや交換時に止めるのは止水栓です。以下で主な設置場所を紹介します。

トイレ

トイレの止水栓は、便器の横や後ろの壁、または床から伸びる給水管の先に取り付けられているのが一般的です。タンク式トイレでは、側面のパネル内や収納の奥に隠れている場合も少なくありません。

また、温水洗浄便座付きのトイレでは、タンク用・便座用で止水栓が2つあるケースもあります。

キッチン

キッチンの止水栓は、シンクの下にある収納スペースの奥に取り付けられています。給湯用と給水用の2本の配管があり、それぞれに止水栓が付いています。

お風呂

お風呂の止水栓は、住宅によってさまざまな位置に設置されています。見つけにくい場所にあることが多く、浴槽下の点検口内、洗い場の床下点検口、脱衣所側の壁内点検パネルなどに取り付けられていることが多いでしょう。給湯器側の配管にあるケースも見られます。

洗面所

洗面所の止水栓は、洗面台の下の収納スペースやキャビネットの奥にあることが多いです。洗面ボウルの真下あたりを見ると見つけやすいでしょう。キッチンと同様に、給水用と給湯用の2本があります。

洗濯機

洗濯機の止水栓は、給水ホースがつながっている蛇口部分にあります。蛇口に止水栓が付いているタイプのほか、壁から直接出ている単水栓(蛇口)のみが取り付けられている場合もあります。その場合は、蛇口のハンドルを閉めることで給水を止められます。

元栓はどれくらい回す?開け方・閉め方

元栓はどれくらい回す?開け方・閉め方

位置を把握できたら、次は安全な開閉手順の確認です。ここからは、元栓はどれくらい回すのか、開け方・閉め方について解説します。操作方法や注意点を正しく理解しておきましょう。

回す方向と基本の操作方法

元栓や止水栓の操作は「閉めるときは右回り、開けるときは左回り」が基本です。

  • 閉栓: 時計回り(右回り)に回す
  • 開栓: 反時計回り(左回り)に回す

完全に閉めたい場合は、抵抗を感じるまで回し、それ以上は無理に力を加えないようにしましょう。

また近年の元栓は、ハンドル式のほかにレバー式やドライバー式など、さまざまなタイプがあります。

  • ハンドル式:丸いハンドルを回すタイプ。3〜4回転で全閉になるのが一般的
  • レバー式(ボールバルブ):レバーを90度回転させるだけで開閉できる。レバーを配管と直角にすれば閉、平行で開
  • マイナスネジ式:中央にマイナスドライバーを差し込む溝がある。溝にマイナスドライバーを差し、少しずつ回して調整

形状によって回し方が異なるため、最初に「どのタイプか」を確認しておくことが大切です。

開閉時の注意点

元栓を操作するときは、一気に開けたり閉めたりしないことがポイントです。急に開けると配管に圧力や負担がかかり、配管や蛇口を傷める原因になります。最初は少しだけ開け、チョロチョロと水が出る状態にしてから、ゆっくりと全開にしましょう。

また、長期間閉めていた元栓を開ける際は、最初に出てくる水が濁っていることがあるため、しばらく水を流してから使用します。閉めるときも同様にゆっくりと操作し、完全に閉まったら、それ以上力を加えないようにしてください。

元栓が固くて回らないときの対処法

元栓が固くて回らないときの対処法

長年使っていない元栓や、屋外にある元栓はサビや汚れで固まりやすく、簡単には回らないことがあります。力任せに回すと破損するおそれがあるため、まずは安全に緩める方法を試してみましょう。

元栓が回らないときの応急処置

元栓が固くて動かない場合は、潤滑スプレーや軽い衝撃で少しずつ緩めるのが基本です。

以下の手順で少しずつ緩めてみましょう。

  1. 潤滑剤を浸透させる
    元栓の根元やハンドルに潤滑スプレー(例:KURE 5-56など)を吹きかけ、5〜10分ほど置く
  2. 少しずつ動かす
    右・左に少しずつ動かす。急に力を入れると破損の原因になるため注意
  3. 滑り止めを使いながら回す
    ゴム手袋やタオルなどを巻き、手が滑らないようにして回してみる
  4. ハンドルの根元を軽く叩く
    それでも動かないときは、ハンマーの柄などでハンドルの根元に弱い打撃を与える
    (強く叩くと内部が壊れるため、軽くコンコンと叩く程度にする)

この手順を何度か繰り返すと、徐々に緩んで元栓が回りやすくなります。

ただし、どの手順でも「強引に回さない」ことが最重要です。無理に力をかけず、慎重に行いましょう。

元栓を無理に回すのはNG

固くて回らない元栓を無理に回そうとすると、バルブ本体や配管を破損させる危険があります。

特に古い金属製の元栓は、パッキン劣化や腐食が進んでいることも多く、過度な力を加えると折れたり、水漏れを起こしたりする可能性が高いです。

ハンドルやレバーが損傷すると、閉栓も開栓もできない事態になりかねません。元栓が動かない場合は、自己対応を中断して水道修理業者や水道局へ相談してください。

賃貸住宅の場合は、勝手に修理や交換をせず、必ず大家さんや管理会社に報告してから対応してもらいましょう。元栓の交換や修理が必要な場合もあるため、無理をせずプロに任せることが安全で確実な方法です。

夜間などの急なトラブルの場合は、24時間対応の専門業者に依頼するのが安心です。

24時間対応のおすすめ専門業者の詳細は、こちらの記事をご確認ください。

水廻りのトラブルが解決できないときは水道修理業者へ相談を

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自分で元栓や止水栓を操作したり、応急処置を試みたりしても、水漏れやつまりといった水廻りのトラブルが解決しない場合は、速やかに専門の水道修理業者へ相談しましょう。

特に以下のようなケースでは、むやみに開けるなど自己対応せず、プロに任せることが重要です。

  • 元栓が固まって動かせない
  • 元栓が破損しているおそれがある
  • 水漏れの原因箇所が特定できない
  • 止水栓を閉めても水漏れが止まらない
  • 排水管の内部でつまりが発生している可能性がある など

水廻り修理サポートセンター」は、エリア内なら専門スタッフが最短30分で駆けつけ、元栓のトラブルや水漏れ修理まで丁寧に対応します。24時間365日受付しているため、夜間や休日の急な水漏れにも安心です。見積もりも無料のため、お気軽にご相談ください。

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水道の元栓についてよくある質問

家のどこを探しても水道の元栓が見つからないときは、どうすればいいですか?
水漏れが起きたとき、元栓と止水栓のどちらを閉めればいいのでしょうか?
元栓を閉めたり開けたりするときに注意すべきことはありますか?
元栓が固くて回らないとき、自分で動かしても大丈夫ですか?
賃貸住宅で元栓を閉めたいときは、勝手に操作してもいいのでしょうか?