ハイターでキッチンの排水口つまりを解消！効果的な使用法と注意点

ハイターでキッチン排水口のつまりを解消する方法

キッチン向けのハイター（キッチンハイター）には主に以下の2種類があります。

いずれも界面活性剤が含まれており、除菌漂白をメインとする通常の「ハイター」とくらべて、より「洗浄力が高い成分配合」となっているのが特徴です。

それぞれ使い方の手順や方法、注意点などを解説します。

泡タイプ（キッチン泡ハイター）のハイターの使い方

キッチン泡ハイターは、スプレータイプの台所用漂白剤です。濃密な泡が汚れやヌメリに密着し、つまりの原因を分解・除去してくれます。

除菌・消臭は2分、漂白・ヌメリ除去は5分の放置で効果を発揮し、希釈不要で手軽に使えます。

1. 排水口周辺の大きなゴミを取り除きます。
2. ノズルの先端を「出」に合わせ、排水口に向けてスプレーします。
3. 10cm四方あたり5回程度スプレーし、排水口全体に泡を行き渡らせます。
4. 5分間放置して、泡を浸透させます。
5. 放置後、30秒以上かけて流水でしっかりと洗い流します。
6. 必要に応じて手順を繰り返します。

キッチン泡ハイターは、除菌・消臭効果も高く、ヌメリ除去にも効果的です。

泡タイプのため汚れやヌメリにもしっかりと密着するのもポイント。軽度～中程度のキッチンの排水口つまりや、流れが悪いと感じたときにおすすめです。

液体タイプ（キッチンハイター）のハイターの使い方

液体のキッチンハイターは除菌・消臭効果が高く、排水口のヌメリや雑菌を効果的に除去します。

希釈が必要な濃縮タイプのため、キッチン泡ハイターよりも10倍ほど塩素濃度が高くなっています。

1. 排水口周辺の大きなゴミを取り除きます。
2. 5Lの水にキッチンハイターをキャップ約2杯（約50ml）入れて希釈します。
3. 希釈液を排水口に注ぎ、5分間放置します。
4. つまりが重度の場合は30分まで延長可能です。
5. 放置後、熱湯を勢いよく流し込みます。
6. 最後に30秒以上かけて流水でしっかりと洗い流します。
7. 必要に応じて手順を繰り返します。

液体のキッチンハイターは、排水口の奥深くまで浸透しやすく、つまりの原因となる汚れや油脂を効果的に分解してくれます。

水で希釈して使用できるため、排水管全体を洗浄可能です。また成分濃度的にも泡タイプより高濃度なため、中程度の排水口つまりにも適しています。

ハイターを使用する際の注意点

キッチンハイターを使用する際は、必ず換気を行い、ゴム手袋を着用しましょう。目や皮膚に付着しないよう注意し、他の洗剤と混ぜないようにすることも大切です。

液体ハイターを使用する際は、原液での使用はせず、適切に希釈して使用することが重要です。

使用時間は5分以内とし、長時間の放置は避けてください。

金属製品や色柄物の繊維製品には使用を控え、使用後は十分に水で洗い流します。また流す際は熱湯での使用は避け、必ず水を使用するようにしましょう。

なお、個人で浄化槽などを使用されている場合は、塩素系洗剤のハイターを使うと浄化機能の低下を招いてしまう場合もあります。

適用量を守れば問題がなケースがほとんどですが、不安な場合は保守点検を行う業者等に確認してください。

キッチン排水口のつまりにハイターが効果的な理由

キッチンハイターは、排水口のつまりに対して効果的な解決策となります。

その理由は以下の通りです。

キッチンハイターは上記のような特性により、キッチン排水口の軽度から中程度のつまりを解消できます。

特に、油脂や食べかすによるつまりに効果を発揮。定期的な使用で排水口の衛生状態を保ち、悪臭の発生も防止できます。

キッチン泡ハイターとキッチンハイターとでは、基本的な成分に大きな違いはないものの、特性が少し異なります。つまりの程度やつまりが発生している個所など、悩みにあわせて適した製品を選ぶとよいでしょう。

ハイターで解消できるキッチンつまりの種類

キッチンの排水口つまりには様々な原因がありますが、ハイターが特に効果を発揮するのは特定のタイプのつまりです。

ここでは、ハイターで効果的に解消できるつまりの種類について説明します。

ヌメリによるキッチンつまり解消

ヌメリは、食べ物の残渣や油脂が蓄積して細菌が繁殖することで発生します。

ハイターの主成分である次亜塩素酸ナトリウムは、このヌメリに対してとても効果的です。

強力な殺菌作用と漂白効果により、ヌメリを構成する有機物を分解し、細菌の繁殖を抑制します。

また、悪臭の原因も除去。定期的な使用でヌメリの蓄積を防ぎ、排水口の衛生状態を保つことができるでしょう。

軽度の油汚れの除去

キッチンハイターは、軽度の油汚れによる排水口のつまりにも効果を発揮します。

次亜塩素酸ナトリウムの強力な酸化作用により、油脂を分解し、排水管の壁面に付着した油膜を除去します。

特に液体タイプのハイターは、排水管の奥まで届きやすく、見えない部分の油汚れにもアプローチが可能です。

ただし、大量の油や固形化した油脂には効果が限定的なので、日常的な使用で油の蓄積を防ぐことが重要です。

定期的なハイター使用により、排水管内の油汚れを軽減し、つまりを予防できます。

ハイターで解消できないつまりの対処法

ハイターは排水口つまりに効果的ですが、すべての問題を解決できるわけではありません。

ここでは、ハイターでは対処が難しいつまりとその解決方法を紹介します。

固形物（異物）によるつまり

固形物や異物によるつまりは、ハイターでは解消できません。

排水口近くで異物が引っかかっている場合は、素手もしくは割りばし等を使ってい物をとりのぞきましょう。

排水口の奥の方で異物がつまっている場合は、無理をせず専門家に相談しましょう。

重度の油汚れ

長期間蓄積された重度の油汚れは、ハイターだけでは完全に除去できません。

この場合、専用の排水管洗浄剤などを使った方法が効果的です。

それでも改善しない場合は、高圧洗浄や専門業者による清掃が必要になることがあります。

排水管の奥で発生しているつまり

排水管の奥深くで発生しているつまりは、ハイターでは効果が限定的です。

このようなケースの場合は、ラバーカップ（すっぽん）を使用して吸引を試みましょう。それでも解消しない場合は、長尺の排水管用ワイヤーを使用するか、専門業者による高圧洗浄が必要になることがあります。

日頃から定期的な排水管のメンテナンスを行い、奥深くでのつまりを予防することが重要です。

蓄積して硬くなった汚れ

長期間にわたって蓄積して固まってしまった汚れはハイターだけでは除去が困難です。

この場合、重曹とお酢を組み合わせた方法や、専用の強力な排水管洗浄剤の使用が効果的です。

それでも改善しない場合は、専門業者による高圧洗浄や機械的な清掃が必要になることがあります。

ハイター以外の効果的な排水口つまり解消方法

ハイターが効果的でない場合や、より環境に優しい方法を求める場合、他の選択肢も存在します。

ここでは、ハイター以外の効果的なつまり解消方法をご紹介します。

ラバーカップ（すっぽん）

ラバーカップは、真空圧を活用してつまりを解消する効果的な道具です。

排水口に密着させ、押し引きを繰り返すことで水圧の変化を生み出し、つまりを解消します。

使用時は、カップが水に浸かるよう水位を調整し、ゆっくり押してから素早く引く動作を繰り返します。

適切に使用すれば多くの軽度なつまりに効果を発揮しますが、あまり無理に使うと配管の破損につながることもあるため、取り扱い時は注意が必要です。

排水口用ワイヤー

排水口用ワイヤーは、物理的につまりを取り除く道具です。

柔軟性のある長いワイヤーを排水管に挿入し、回転させながら奥へ進めることで、つまりの原因となる異物や固形物を引っかけて取り除きます。

特に排水管の奥深くでのつまりに効果的です。使用時は手袋を着用し、ゆっくりと慎重に操作することが重要です。

ハイターでは対処できない固形物によるつまりにも有効な方法です。

酵素系パイプ洗浄剤

酵素系パイプ洗浄剤は、有機物による汚れや油脂を分解する酵素の力で、排水口のつまりやヌメリを効果的に解消する洗浄剤です。

塩素系製品特有のツンとした臭いがなく、パイプへの負担も少ないのが特徴です。

使用方法は製品によって異なりますが、一般的に排水口に流し込み、一定時間放置した後、水で流すだけで効果を発揮します。

ハイターやその他の代替法で取り除けないキッチン排水口のつまりは、専門家への相談がおすすめです！

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