キッチンの排水管つまりは専門業者に相談！修理内容や費用相場を解説

本記事では、キッチンの排水管つまりに困っている方に向けて、専門業者への依頼のタイミングや修理費用の相場をご紹介します。

排水口よりも奥で発生する排水管つまりは、市販の洗剤などでは解決が難しく、放置すると水漏れなどの深刻なトラブルを引き起こす原因となります。

専門知識がなくても適切な対処法と修理費用の目安が分かり、業者選びの不安を解消できる内容となっています。

キッチン排水管の仕組みを解説

キッチンの排水管は複雑な構造をしているため、つまりが発生する箇所もさまざまです。

まずはキッチン排水管の仕組みと、排水管がつまるという状況について解説します。

排水口から下水までの構造

キッチンから流した水は、排水口から始まり、ゴミ受けと排水トラップを通過していきます。

排水トラップは悪臭や害虫の侵入を防ぐため、常に水を溜めておくため、U字やS字に曲がった構造が特徴的です。

その先は縦引き排水管を通って床下へと続き、そこから横引き排水管を経て屋外の排水桝まで到達します。

最終的に各家庭の排水は集合排水管を通じて、公共下水道へと流れ込んでいくのです。

キッチンの排水口のつまり解消に関する記事はこちら！

キッチンの排水管つまりでの迷わず専門業者に依頼すべきケース

排水口付近のつまりは市販の洗剤や道具で解消できる場合が多いものの、排水管内部でのつまりは素人判断での対処が危険です。

特に以下のような症状が見られるときは要注意です。

これらの汚れは排水管の奥深くでつまりが発生している可能性が高く、適切な工具と専門知識を持った業者による対応が必要となります。

自力での無理なキッチンのつまり解消作業は排水管を傷める原因にもなるため、専門家へ早めの相談をおすすめします。

キッチンの排水管つまりは修理業者へ依頼すべき理由

キッチンの排水管つまりを放置すると、水漏れや悪臭など深刻な問題に発展する可能性があります。

ここでは、専門業者に依頼することをおすすめする理由を解説します。

• つまりがかなり深刻な可能性があるから
• 素人では排水管の奥の汚れまで届きにくいため
• キッチン以外でも水があふれる可能性がある

つまりがかなり深刻な可能性があるから

排水管内部でのつまりは、長年の油汚れや食べカスが徐々に堆積して起きる場合がほとんどです。

このようなつまりは、排水管の奥深くで固まってしまっている可能性が高く、市販の洗浄剤では十分な効果が期待できません。

さらに、放置すると排水管の腐食や破損を引き起こし、水漏れや床下浸水などの二次被害を招くリスクも。

専門業者は高圧洗浄機や特殊カメラ（管内カメラ）を使用してつまりの状況を正確に把握し、適切な方法で解消できます。

素人では排水管の奥の汚れまで届きにくいため

キッチンの排水管は床下で何度も折れ曲がるように設置されており、一般家庭で使用する道具では奥まで届きにくい構造になっています。

特に汚れが付着しやすい曲がった部分の洗浄には専門的な経験や技術が必要で、素人では手に負えません。

また、キッチンの排水管は台所・洗面台・お風呂など複数の排水管と繋がっているため、場合によってはつまりや臭いを改善するにすべての排水管を適切に洗浄する必要があります。

家庭用の高圧洗浄機は業務用と比べて洗浄力が低く、頑固な汚れを完全に落とすことは困難です。

キッチン以外でも水があふれる可能性がある

キッチンの排水管のつまりは、放置すると深刻な問題に発展する可能性があります。

排水管は家全体の水回りシステムと繋がっているため、キッチンでのつまりは「排水ます」を介して他の場所にも影響を及ぼします。

「排水ます」がつまると、キッチンだけでなくお風呂やトイレからも「ポコポコ」という音がして水が逆流し始め、被害が徐々に拡大してしまう場合があるのです。

またマンションの場合は共用排水管を通じて他の部屋にまで影響が及ぶ可能性があり、建物全体の問題に発展するリスクもあります。

このような二次被害を防ぐためにも、キッチンの排水管がつまってしまったときは、早期に専門業者による適切な対処が必要です。

業者に依頼する前にできる応急処置

業者に依頼する前の応急処置では、以下のような対策や注意点があげられます。

• 二次被害を防ぐための対策を行う
• 水を止める（止水栓の場所と操作方法）
• 応急処置で避けるべきこと
• 業者到着までの注意点

それぞれポイント別に詳しく解説します。

二次被害を防ぐための対策を行う

キッチンの排水管つまりを発見したときは、すぐに水道の元栓を閉めて水の使用を控えるようにします。

止水栓を閉めることにより、つまりから起こる漏水を最小限に抑えることができます。

さらにシンク下にバケツを置いて溢れ出る水を受け止め、床には新聞紙やタオルを敷いて水が広がるのを防ぎましょう。

これらの応急処置を行いながら、専門業者への依頼を検討することで、二次被害を最小限に抑えることができます。

水を止める（止水栓の場所と操作方法）

止水栓はシンク下の収納奥に取り付けられているケースがほとんどです。

給水管と給湯管の2つのハンドルを時計回りにゆっくりと回すことで水を止めることができます。

止水栓が見つからない場合は、玄関近くの水道メーターボックス内にある元栓を閉めることで水を止めることが可能です。

ただし、止水栓が腐食やサビで固まっている場合は無理に操作せず、専門家に相談しましょう。

応急処置で避けるべきこと

キッチンの排水管つまりの応急処置においては、いくつか避けるべき注意点があります。

まず、60度以上の熱湯を流すことは厳禁です。排水管は塩ビやプラスチック製のため、高温により変形や破損の危険があります。

またジャバラホースの接続部分がある場合、プランジャー（ラバーカップ）の使用は、水漏れ事故を引き起こす可能性があるため使用はNGです。使う前に一度排水管の形状を確認しておきましょう。

排水パイプを自分で分解することは、取り付け後の水漏れリスクや周囲を汚す可能性があるため避けましょう。

無理な方法や不適切な応急処置は状況を悪化させる可能性があるため、自己判断が難しい場合は専門家に相談することをおすすめします。

業者到着までの注意点

業者に修理を依頼した後は、下手にあれこれ自分で手をかけず、二次被害を防ぐことに徹することが大切です。

マンションやアパートの場合は、共用排水管を通じて他の部屋への被害が及ぶ可能性があるため、管理会社や大家さんへの連絡も忘れずに行いましょう。

焦って自己判断での修理は避け、専門業者が到着するまでは状況が悪化しないよう、これらの応急処置に徹することが重要です。

業者によるキッチンの排水管つまり解消の主な作業内容

専門業者にキッチンの排水管つまりの修理を依頼した場合、どのような作業を行うのかわかりやすく解説します。

つまりの箇所の特定作業

キッチンの排水管つまりを解消するためには、排水管内のどこでつまりが発生しているのか、つまりっている箇所を特定する必要があります。

専門業者の場合は、排水トラップ・シンク下の排水管・床下の排水管の3つの主要ポイントを順番にチェックしていきます。

排水トラップは目視で確認できますが、シンク下の排水管は曲がった部分に食べ物や油などがつまりやすく、特に注意が必要です。

床下の排水管は排水管カメラなど専門の点検機器を使用してつまりの位置や状態を確認します。

このような方法でつまりの箇所を特定したうえで最適な修理方法を選択し、効率的な作業を行うことができるのです。

トーラーによるつまり除去作業

キッチンの排水管内に油や石鹸かす、ヘドロ汚れなど固着した汚れがある場合、トーラー機をつかって汚れを削ぎ落とす作業が必要となります。

トーラーは、先端に特殊な金具が付いた長いワイヤー状の専門工具で、排水管の奥深くまで到達できる特徴があります。

作業では、まずつまりの状況に応じて適切なヘッドを選択し、トーラーを排水管に挿入するのが一般的です。ワイヤーを回転させながら進め、つまりの原因物質に当たったら、それを削り取ったり絡め取ったりして除去していきます。

手動式と電動式があり、状況に応じた使い分けが可能です。この作業は、ラバーカップや市販の薬品では対処できない強固なつまりや、排水管の奥深くで発生したつまりに特に効果を発揮するでしょう。

油脂の固まりや長年の汚れの蓄積、異物によるつまりを物理的に取り除くことができます。

高圧洗浄機によるつまり除去作業

高圧洗浄機によるつまり除去作業は、トーラーだけでは解消できない頑固なつまりや広範囲にわたるつまりに対して効果を発揮します。

専用のノズルを取り付けた高圧洗浄機のホースを排水管に挿入し、強力な水圧で汚れや詰まりの原因物質を押し流します。この方法は、排水管の奥深くにある汚れや長年蓄積した固着物質も効果的に除去できるため、根本的な解決が可能です。

排水管の状況に応じて適切なノズルを選択し、ホースを回転させながら進めていきます。これにより、曲がった配管や枝分かれした箇所でも確実に洗浄できます。

高圧洗浄は、単につまりを解消するだけでなく、排水管内部の状態を改善し、悪臭の解消や将来的なつまりの予防にも効果があります。

専門業者による作業では、カメラを使用して配管内部を確認しながら洗浄を行うため、より精密な作業が可能となります。

排水桝の清掃作業

排水桝は、キッチンからの生活排水が下水道へと流れる途中にある重要な中継地点です。

この排水桝に油脂や食べかす、土砂などが徐々に堆積していき、放置すると深刻な排水不良を引き起こします。排水桝に汚れがつまってキッチンの水が流れなくなってしまった場合には、排水ますの清掃が必要になる場合もあります。

排水桝はキッチンだけでなく、ほかの水まわりと共有しているため、ここがつまると洗面や浴室、トイレなどその他の場所でのつまりを引き起こす場合もあるため注意が必要です。

具体的には排水桝の蓋を開けて内部の汚泥をバキュームで吸引除去し、その後高圧洗浄機で内壁や排水管接続部分を徹底的に洗い流すといった作業です。

排水ますの定期的な清掃は、キッチンの排水トラブルを未然に防ぐだけでなく、悪臭の防止や害虫の発生予防にも効果があります。

作業時間の目安

キッチンの排水管つまりの作業時間は、つまりの程度や作業内容によって大きく異なります。軽度のつまりであれば、薬品洗浄や手作業による除去で約1時間以内で完了します。

一方、トーラーや高圧洗浄機を使用する必要がある重度のつまりの場合は、約3時間ほどの作業時間が目安です。

キッチンの排水管つまりの修理料金相場

キッチンの排水口がつまった場合の修理費用は、つまりの箇所や程度、原因によってさまざまです。

以下はキッチン配水管の清掃などの修理を業者に依頼した場合の費用相場です。

作業内容	料金相場
基本作業（薬品・ローポンプ等）	5,000円～8,000円
排水ホース修理	8,000円～11,000円
トーラー使用	20,000円～40,000円
高圧洗浄機使用	25,000円～50,000円

上記の修理費用に加え、基本料金や出張費、時間外費用などの諸経費やオプション料金が加算されることもあります。

業者に相談する際は、必ず事前に見積もりを依頼し、比較検討の上依頼するようにしましょう。

キッチンの排水口づまりは水廻り修理サポートセンターへ相談を

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