トイレの配管からの漏水対処法!水漏れ原因と自分での修理方法

2023/12/11

2024/11/09

この記事ではトイレの配管から漏水した際にやるべきことや漏水の原因、漏水の場所別修理方法について解説しています。

トイレの水漏れを発見したら、まずは止水栓か元栓を閉めて水を止めることが重要です。

その後漏水箇所を確認し、修理をしましょう。

他にも自分で水漏れ修理をする際の注意点や、トイレ配管の漏水でよくある質問をQ&A方式で紹介しています。

トイレ配管からの漏水にお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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トイレの配管から漏水の際にまずやること

トイレの配管から漏水の際にまずやること

トイレの配管から水漏れが起きた際にまずやるべきことは、止水栓を閉めることです。

まず水を止めて、これ以上被害が広がらないようにしましょう。

その後、床を拭いたりコンセントを抜いたりしてから、漏水箇所を見つけ出します。

詳しいやり方を以下で紹介します。

 

1. 止水栓を閉める

トイレの配管からの漏水を発見したら、最初に止水栓を閉めましょう

止水栓とは水道管とトイレ本体の間にある栓のことで、トイレタンクへの給水量を調節する役割があります。止水栓を閉めることで水の供給が止まります。

止水栓には以下の3種類があります。

  • 外ネジ式タイプ
  • 内ネジ式タイプ
  • ハンドル式タイプ

止水栓が外ネジ式タイプ、内ネジ式タイプの場合は、マイナスドライバーを使って右に回します。

ハンドル式タイプの場合はハンドルを持って、同じく右に回してください。

タンクレストイレの場合、便器の内部に止水栓が設置されていることが一般的です。

このタイプの場合は、便器のカバーを外すと見つけられます。

もし、トイレ内に止水栓が見つからない場合は、家全体の元栓を閉めましょう。

一般的に、元栓は屋外の水道メーターの横に設置されています。

家によっては地面の中に埋まっていることもあります。

 

2. 水漏れしたトイレの床を拭く

止水栓を閉めたら、水浸しになっている部分を、丁寧に拭き取りましょう

水浸しになった床を放置するとカビが発生したり、壁や床が傷んで腐食したりする危険性があります。

新しく床や壁紙を張り替えるとなると、修理費用や作業する時間がかかってしまうデメリットもあります。

また、マンションやアパートに住んでいる場合、漏水の状況によっては下の階まで水漏れしてしまうことも。

被害の状況によっては、弁償しなければならない恐れもあるのです。

このように、漏水を放っておくと、被害がどんどん広がる可能性があります。

濡れている部分はできるだけ早く拭き取るようにしましょう。

 

3. 温水洗浄便座の電源を抜く

ウォシュレットなどの、温水洗浄便座を使用している場合は電源(コンセント)を抜きましょう

コンセント部分に水がかかると、漏電や感電する恐れがあるからです。

電源コードを抜いた後は、水に濡らさないよう、ビニール袋などをかぶせて保護しておくと安心です。

なお手が乾いた状態で、電源コードを抜きましょう。

手が濡れていると、感電する危険があるので注意してください。

 

4. 漏水箇所を突き止める

水を止めて修理できる環境が整ったら、漏水している箇所を突き止めましょう。

トイレの配管から漏水する場所は、接続部分や止水栓です。

多くの場合は、経年劣化による破損が原因となっています。

以下でトイレ配管の漏水原因と修理方法を紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

場所別|トイレ配管の漏水原因と修理方法

場所別|トイレ配管の漏水原因と修理方法

トイレの配管で漏水しやすいのは、以下の3箇所です。

  • 給水管とタンクの接続部
  • 給水管の止水栓
  • 給水管と分岐水栓の間

それぞれ漏水する原因と、修理方法を見ていきましょう。

 

給水管とタンクの接続部分

給水管とタンクをつなげる接続部分から、漏水することがあります。

給水管とは、水道管からトイレへ水を供給している配管のことです。

トイレ本体と床(もしくは壁)につながっています。

 

原因

給水管とタンクの接続部分から漏水する原因は、主に以下の2つです。

  • ナットの緩み
  • パッキンの劣化

 

修理方法

まずはモンキーレンチなどを使って、緩んだナットを締め直します

最初は様子を見ながら少しずつ締めてください。ナットは右に回すと締められます。

このときに強く締めすぎると、水が流れにくくなることもあるので注意してください。

ナットを締め終えたら、止水栓を開けます。

止水栓を開けた時に、水漏れが止まっていればOKです。

水漏れが止まらなければ、パッキンの交換作業へ移ります。

 

〇パッキン交換の手順

  1. 止水栓を閉める
  2. ナットを左に回して緩める
  3. 古いパッキンと新しいパッキンを交換する
  4. ナットを締め直す
  5. 止水栓を開ける

なお、パッキンはホームセンターやトイレのメーカーから購入可能です。

市販のパッキンを購入する場合は、給水管や給水ホースに合った商品を選んでください。

パッキンを交換して漏水が収まらなければ、他の原因で漏水している可能性が高いため、専門業者に相談してみましょう。

 

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給水管の止水栓

給水管の止水栓

水道管から給水管への水量を調節しているのが、止水栓です。

その止水管から漏水することがあります。

 

原因

給水管の止水栓から漏水する原因は主に以下の3つです。

  • ナットの緩み
  • パッキンの劣化
  • 止水栓自体が劣化

 

修理方法

止水栓から漏水している場合は、まずナットの緩みを確認しましょう。

ナットを右に回せば、閉まります。

それでも漏水が止まらなければ、パッキンや部品が劣化している可能性があります。

その場合は、止水栓の内部をチェックする必要があります。

 

〇止水栓を閉めても水が止まらない場合の作業手順

  1. 家全体の元栓を閉める
  2. モンキーレンチなどを使い、止水栓のナットを取り外す
  3. 中に入っている三角パッキンや、コマパッキンが劣化していれば交換する

その後、家の元栓を開けて、水が漏れてこないか確認してください。

なお作業中には、水を受け止めるためのバケツを下に置いておくと良いでしょう。

パッキンを交換しても漏水が止まらない場合は、止水栓自体に問題があると考えられます。

その場合は水道の元栓を閉めて、業者に連絡してください。

 

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給水管と分岐水栓の間

分岐水栓とは、水道管から来る水を2つに分けるために、取り付けられた水栓のことです。

分岐水栓を取り付けることで、トイレのタンクと温水洗浄便座に水を通します。

この分岐水栓と給水管の間から、漏水することがあります。

 

原因

給水管と分岐水栓の間から水漏れする原因は主に以下の2つです。

  • ナットの緩み
  • パッキンの劣化

 

修理方法

止水栓を止めた後、分岐水栓側のナットを右方向に回して締め直します

給水管とタンクの接続部分の修理と同様、締めすぎには注意してください。

ナットを締め終えたら止水栓を少しずつ開け、水漏れが止まっているかを確認します。

ナットの緩みが原因であればこの時点で漏水は止まっているはずですが、まだ水が出るようであればパッキンの交換が必要です。

 

〇パッキン交換手順

  1. 分岐水栓側のナットを左に回して緩める
  2. ナットを取り外したら中にある古いパッキンを取り出す
  3. 古いパッキンを新しいものと交換する
  4. ナットを締め直す
  5. 止水栓を開ける

 

自分でトイレ配管の漏水修理をする際の注意点

自分でトイレ配管の漏水修理をする際の注意点

自分でトイレ配管の漏水修理をする場合の注意点について紹介します。

 

作業前に道具の準備をしておく

修理作業をする前にはあらかじめ道具を用意しておきましょう。

トイレの漏水修理作業で使う主な道具は以下の通りです。

  • 多めのタオル
  • マイナスドライバー
  • モンキーレンチ
  • バケツ
  • パッキンなどの交換に必要な部品
  • ゴム手袋

漏水の被害を最小限に抑えるためにも、タオルは多めに用意しておくと安心です。

漏水の量に合わせて複数枚そろえておきましょう。

マイナスドライバーは、止水栓のネジに合うサイズを用意しましょう。

水栓周りのメンテナンス用のドライバーも売られています。

パッキンなどの消耗部品以外は、ほぼ100均でそろえられます。

 

自分で修理が難しい場合は無理しない

これまでトイレ配管の漏水修理方法について紹介してきましたが、漏水の状況や人によっては難しい場合もあるでしょう。

そのような場合は決して無理をせず、業者に依頼しましょう。

力任せに止水栓を回したり、修理方法がわからないまま自己流で作業を進めたりすると、状況が悪化することも考えられます。

すると、修理の費用や修理にかかる時間が、かえって増えてしまう可能性も。

特に設備が古い場合は、給水管や止水栓が劣化していることもあり、素人が触るのは危険です。

修理に不安を感じるようであれば、初めから水廻り修理業者に相談しましょう。

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トイレ配管の漏水Q&A

トイレ配管の漏水Q&A

トイレ配管の漏水でよくある質問をQ&A方式で紹介します。

 

トイレ配管水漏れテープは漏水対策に効果がある?

水漏れテープとは、水漏れや水の浸透を防ぐために使われる、防水素材からできているテープのことです。

ホームセンターや電気設備工具店、オンラインストアなどで購入できます。

水漏れテープはじわじわとにじみ出る水漏れや、ポタポタと垂れてくる水漏れには効果があります。しかし、勢いよく出る水漏れは防げないこともあります。

修理前に、応急処置として使う分には便利な品物です。

ただし、あくまでも一時的に水を止めるために使うものということを、覚えておきましょう。

 

賃貸アパートでトイレが水漏れした際の負担はどうなる?

賃貸アパートのトイレで漏水した場合、心配になるのは修繕費用の支払いではないでしょうか。

民法606条では、修繕について、以下のように定められています。

(賃貸人による修繕等)

第六百六条 賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。

出典元:e-GOV法令検索

つまり故意や過失(わざと漏水させたり、誤った使い方をした場合)で借主が漏水が発生した場合以外は、貸主が修理費用を負担すると書かれています。

なお借主が修理をしたことでより被害が広がった場合は、借主側の責任となることもありますので、注意が必要です。

ただし最終的に、誰が支払い義務を負うのかは、契約内容によって異なります。

賃貸アパートにお住まいの方は、契約書を確認しておくとよいでしょう。

 

トイレ配管の漏水は水廻り修理サポートセンターにおまかせ!

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トイレ配管からの漏水は、日常生活に大きな影響を与えます。

水漏れのケースによっては自分で修理することも可能ですが、最も安全で安心なのは専門の水道修理業者に依頼することです。

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