トイレの止水栓から水漏れ!漏水修理方法や調整方法を紹介

2023/12/17

2024/09/13

この記事では、トイレの止水栓の調整方法について紹介します。

トイレの故障でもっとも多いのが漏水ですが、水の流れを制御する止水栓も漏水する恐れがあります。

水漏れを発見した時に落ち着いて対処できるよう、事前に修理方法や調整方法を理解しておくことが大切です。

止水栓の漏水原因から発見時にやるべきこと、水量調整方法をまとめて解説しているため、止水栓の水漏れを直したい方には必見です。

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トイレの止水栓が漏水した場合にやるべきこと

トイレの止水栓が漏水した場合にやるべきこと

トイレの止水栓から水漏れしていることに気がついた場合、そのまま放置していても漏水は止まらず被害は拡大してしまいます。

漏水を確認したら、まずは落ち着いて以下の対応を行ってください。

 

元栓を閉める

元栓を閉める

止水栓から漏水している場合は、止水栓を閉めても水は止まらない可能性があります。

そのため、止水栓の上流にある水道の元栓自体を閉めなければなりません

水道の元栓はメーターボックスの中にありますが、住宅の種類によって配置場所が異なります。

以下の表を参考に、自宅の元栓の位置を確認してみてください。

住宅の種類 配置場所
戸建て 敷地内の地面
アパート 廊下や駐輪場等の共用スペースの床
マンション 玄関横のボックス内部

戸建ての場合、敷地内の地面に量水器や止水栓と書かれた蓋が埋められており、その蓋を開けると元栓があります。

アパートでは、共用スペースの床に埋められた蓋の中に各部屋の元栓がまとめて並んでいることが多いですが、誤って他の部屋の元栓を閉めないように注意してください

元栓を閉めれば、当然キッチンやお風呂の水も一時的に使えなくなります。

そのまま放置していても不便であるため、早急に修理を進めるか水道修理業者を呼びましょう。

 

止水栓を閉める

止水栓を閉める

水道の元栓を閉めていれば水は流れませんが、止水栓自体も閉めておきましょう。

止水栓は蛇口のようなハンドルが付いたタイプや、給水管から突き出た形のマイナス溝が付いたタイプなどありますが、特に多いのは突き出た形のマイナス溝タイプです。

マイナスドライバーを溝に差し込んで、時計回りに回すことで止水栓を閉められます。

止水栓を閉める際に回した回数を覚えておけば、修理後に反時計回りに回すことで止水栓を元の状態に戻せます。

 

止水栓の漏水原因を特定する

止水栓がなぜ漏水したのか、その原因を特定します。

止水栓から水が漏れているだけでは、止水栓が原因で漏水していると断定はできません。

タンクや配管、便座からの水漏れが止水栓に伝っているだけの場合もあります。

水を拭き取った箇所がすぐに濡れるようであれば、そこが漏水箇所だと特定できます。

この方法で止水栓が漏水箇所であるかを確認しましょう。

 

トイレ止水栓の漏水原因と修理方法

トイレ止水栓の漏水原因と修理方法

トイレの止水栓が漏水する原因はいくつかあり、それぞれで修理方法も異なります。

自身で修理することも可能ではあるため、水漏れの被害が深刻でない場合は修理を試してみるのもよいでしょう

まずは、どの修理にも共通する道具として以下のものを準備します。

  • マイナスドライバー
  • モンキーレンチ
  • タオル
  • バケツ
  • ウォーターポンププライヤー(ペンチでも可)

マイナスドライバーやレンチは止水栓や各種部品を回すために必要です。

ウォーターポンププライヤーは、固くなっている部品やモンキーレンチで掴みづらい部品を掴む道具ですが、持っていなくても作業は可能です。

ペンチでもウォーターポンププライヤーの代用になるため、ペンチがある場合は準備しておくとよいでしょう。

そして、元栓を閉めていても内部に残った水がこぼれる可能性もあるため、タオルとバケツを用意していつでも拭き取れるように備えます。

これら道具を揃えたうえで、止水栓の漏水原因になりやすい次の箇所を確認して対処しましょう。

 

パッキンの劣化

止水栓の漏水原因として特に多いのが、パッキンの劣化です。

トイレの止水栓には、止水栓と給水管の接続部分に取り付けるコマパッキンと、止水栓からの漏水を防ぐ役割を持つ三角パッキンの2種類が取り付けられています。

パッキンの耐用年数は約10年で、それ以上の期間使用すると弾力低下により漏水防止効果が落ちたりひび割れのリスクが高まるため、止水栓の漏水原因として要チェックな箇所になります。

パッキンを交換する場合、まずは止水栓正面に付いたナットをモンキーレンチで外しましょう。

ナットを外せば三角パッキンが、そして水道にはまったスピンドルを反時計回りに回して外すことで、コマパッキンを取り外せます。

取り外したら劣化具合を確認して、必要あればそれぞれのパッキンを交換します。

パッキンのサイズはトイレの説明書記載のケースが多いため、サイズが合わないことによる水漏れを防ぐためにも適切なものを購入しましょう。

 

ナットのゆるみ

止水栓と給水栓をつなぐ部分のナットのゆるみが水漏れを引き起こす場合もあります。

長期間メンテナンスを行なっていなければ、ナットがゆるんでいるかもしれないため、モンキーレンチを使ってきつく締め直しましょう。

ナットは時計回りに回すことで締められますが、回しても締まっている感覚がなければナット自体の破損も考えられるため、その時は新しいナットと交換する必要があります。

ナットのサイズを確認して、正しいものを購入して取り付けましょう。

 

止水栓の劣化

漏水原因がパッキンでもナットでもない場合は、止水栓が劣化している可能性があります。

劣化している止水栓を修復することは困難であるため、恒久的な対策として止水栓そのものの交換が必要です。

トイレの止水栓には大きく分けて、床の給水管に取り付けるストレートタイプと、壁の給水管に取り付けるアングルタイプの2種類があります。

ここではストレートタイプの止水栓を例に、古い止水栓を外して新しいものを取り付けるまでの交換手順を紹介します。

  1. トイレタンクの蓋を持ちながら、ボールタップ手洗いホースの袋ナットを時計回りに回して外す

  2. タンク側の袋ナットを反時計回りに回して、給水パイプを外す

  3. 止水栓についた袋ナットを外す

  4. 止水栓を反時計回りに回して取り外す

  5. 古いシールテープを外して、新しいシールテープを巻き直す

  6. 新しい止水栓を取り付ける

作業後は水漏れが改善されたかを確認するために水道の元栓を開けて、止水栓を少しずつ開きながら様子を見てみましょう。

止水栓の交換作業は、手順自体は簡単ではあるものの、実際に取り掛かってみるとナットが固くて外れにくいなど苦戦を強いられます。

力任せに作業をすると部品が破損する恐れもあるため、作業が難しい場合は無理をせず、水道修理業者に依頼することをおすすめします。

深刻な漏水でなければ、補修テープなどを使って応急処置を施して水道修理業者を待つのも一つの方法です。

テープを使った応急処置の方法については、こちらの記事で紹介しています。

 

止水栓によるトイレタンク水量の調整方法

止水栓によるトイレタンク水量の調整方法

止水栓の漏水処理を終えた後は、元の状態まで止水栓を開いて戻しますが、調整具合が分からない場合は手動でトイレタンク水量を調整しつつ止水栓を開けましょう

止水栓によるトイレタンク水量の調整方法は、以下の手順を参考にしてください。

 

タンクの蓋を開ける

トイレタンクの水量を調整するためには、タンク内部の部品を動かす必要があります。

そのために、まずはトイレタンクの蓋を開けましょう。

トイレタンクの蓋は持ち上げるだけで外れるタイプと、手洗い金具とボールタップに接続されたナットを回すことで外れるタイプに分けられます。

後者の場合は勢いよく蓋を持ち上げると破損の原因にもなるため、少しだけ蓋を持ち上げて内部を確認して、トイレタンクがどちらのタイプかを判断しましょう。

 

浮き球を手で押し下げて止水栓を調節する

蓋を開けると、内部の水の上に浮き球が浮いています。

この浮き球の高さによってタンク内部の水位が調整される仕組みとなっています。

そのため、浮き球を手で押し下げることでタンク内に水が流れていきます

浮き球を押し下げながら止水栓を徐々に開いていき、タンク内に水を溜めましょう。

 

正常な水位まで水量を調整

トイレタンク内部にはオーバーフロー管と呼ばれる、余分な水を排出するための配管が付いています。

オーバーフロー管によって水位が上がりすぎず、タンク上部から水が溢れ出ないように防がれているのです。

このオーバーフロー管の先端より1cm程度上の所まで、止水栓を徐々に開きながら水量を調整しましょう。

調整できたら浮き球を離して、タンク内の水位がオーバーフロー管に付いた目印「WL-」の位置まで下がっていたら水量調整は完了です。

オーバーフロー管に目印が付いていないタイプの場合は、先端から約3 cm下が正常な水位の目安になります。

 

止水栓修理は水道局指定工事店の「水廻り修理サポートセンター」へ!

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止水栓の漏水修理は工具や交換用の部品が必要になるため、正しい知識のもとで実施しなければかえって被害を広げる可能性もあります。

交換手順や水量の調整方法など、分からない時は無理に自分で修理しようとせずに、水道修理業者へ依頼しましょう。

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