マンションで起きたトイレつまりの対処法!原因や放置のリスクも紹介

2024/09/21

2024/09/22

この記事では、マンションでトイレつまりが発生した時の対処法をまとめています。集合住宅のマンションでも、トイレつまりはいつどんな原因で発生するか分かりません

トラブル時の対応を理解しておき、冷静に行動できるよう準備しておきましょう。トイレつまりが起きる原因や放置のリスクも紹介するため、マンションでのトイレつまりについて知りたい方は参考にしてください。

自分でできるつまり解消法もあわせて解説します。

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マンションで発生したトイレつまりの対処法

マンションで発生したトイレつまりの対処法

マンションで発生したトイレつまりの対処法を紹介します。急なトイレつまりが起こっても、落ち着いて行動できれば被害を最小限に食い止められます。決して焦らず、以下の方法で対処を進めてください。

原因や被害の程度を確認する

まずは、トイレつまりが起きた原因や被害の程度を可能な限り確認します。トイレつまりの多くは、トイレットペーパー等の水溶性の物質が原因であるため、目視でつまっていないかを確認してみましょう。

また、便器内の水が少しずつでも排水されているかを同時に確認してください。しばらく経過しても通常時の水位まで戻らない場合は、排水口部分でひどいつまりを起こしている可能性が高いです。

原因と被害程度を出来る限り確認した上で、以降の作業に進みましょう。

軽度のつまりであれば自身で対処する

つまりの原因が目視で確認でき、問題なく排水もされるような軽度なつまりであれば、自身で対処することも可能です。

対処法はいくつかありますが、主に以下のような方法でつまりは解消できます。

手元にある道具や身近なものを使って実践できるため、急なトイレつまりにも対応できるようにいくつか方法を覚えておきましょう。それぞれの解消法は各見出しにて詳しく解説しています。

対処できない場合はマンションの管理会社に連絡する

自身で修理を試みても解消できない、原因を特定できず何をすべきか分からない場合には、マンションの管理会社に連絡しましょう

マンションではトイレつまりなどのトラブルが発生した際、まずは管理会社に連絡する規約となっているケースが多いです。住民から連絡を受けた管理会社側が、会社と契約しているもしくはエリア対応の水道修理業者に依頼する手筈となります。

水道修理業者であれば難しいトイレつまりにも対応してもらえるため、自身で無理に作業を進めずに任せる形をとりましょう。もし管理会社を通さず自身で水道修理業者に依頼した場合、誰が費用を負担するかで揉める恐れもあるので注意してください。

マンションでも起こるトイレつまりの原因

マンションでも起こるトイレつまりの原因

トイレつまりは一軒家だけでなく、マンションなどの集合住宅でも不意に発生します。トイレつまりの原因を把握しておき、迅速に原因を特定できるよう努めましょう。

マンションでも起こるトイレつまりには、主に以下のような原因があります。

トイレットペーパーのつまり

トイレのつまりを引き起こすよくある原因が、トイレットペーパーのつまりです。本来水に流せる物質ですが、大量に流したり排水管の汚れ等に引っかかった場合につまりを発生させます。

水溶性のため軽度のつまりであれば徐々にほぐれていき、自然と解消される可能性も高いですが、構わず使い続けていると悪化する可能性もあるため注意が必要です。

異物のつまり

スマートフォンや子どものおもちゃなど、サイズが大きくて不溶性の物質を便器に落とすことでつまりは起こります。

不溶性のため時間経過で溶けることもなく、排水を阻害し続けるため除去できなければ一向につまりは解消されません。異物によってトイレつまりが起きたら、さまざまな手段を使って早急に取り出しましょう。

タンクレストイレの水圧が低い

便器の後ろにトイレタンクが設置されておらず、直接つないだ水道からの水圧で排水する仕組みなのがタンクレストイレです。

マンションのような集合住宅の場合、このタンクレストイレが十分な水圧を確保できずにつまりを発生させる恐れもあります。トイレまわりの見た目がスッキリする、連続して水を流し続けられるといったメリットはありますが、2階以上の高所では水圧の問題を考慮したうえで設置を検討しなければなりません。

水の流れが弱い

水の流れが弱ければトイレの排水が十分に行われずつまりを発生させますが、マンションの場合は共用部分の配管によってこの現象が起きるケースも考えられます。

集合住宅ではそれぞれの部屋の配管が途中で共用の配管につながっており、この配管がつまると上階のトイレは水の流れが悪くなってしまうのです。自身のトイレの使い方に過失がなくても、他の部屋が原因でトイレつまりが起きる可能性があることは覚えておきましょう。

この現象が起こると目視でつまりの原因特定が難しいため、水道修理業者を呼んで早めに調査してもらうことをおすすめします。

自身でできるトイレつまりの解消法

自身でできるトイレつまりの解消法

マンションでトイレつまりが起きた時、自身でできるつまりの解消法をいくつか紹介します。

軽度なつまりであれば安くで入手できる物、自宅ですぐに用意できる物で解消できるため、費用を抑えて対処したい方は以下の方法を試してみてください。

ラバーカップでつまりを除去する

ラバーカップでつまりを除去する

つまり解消の専用道具であるラバーカップを使えば、トイレットペーパーなどの軽度なトイレつまりを除去できます。

ラバーカップの使い方は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 便器内の水量を、先端のカップが浸かる程度に調整する
  2. ラバーカップを便器に入れて、先端のカップを排水口部分にゆっくりと強く押し込む
  3. 力強く引き抜いて、再度押し込む動作を数回繰り返す
  4. つまりが解消されたか確認する

6回程度押し引きを繰り返すことで、軽度なつまりであれば吸い出して解消できます。作業時は周囲に便器の水が飛び散るため、床や壁を養生、自身の肌を保護して衛生面には気をつけてください。

重曹・クエン酸でつまりを溶かす

重曹・クエン酸でつまりを溶かす

汚れ落としに効果的な重曹とクエン酸は、2つを混ぜて使うことでトイレつまり解消にも効果的です。化学反応によって発生する炭酸ガスで、つまりの原因を溶かします

クエン酸と重曹の使い方は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 重曹を50ml、クエン酸を100ml便器の中に入れる
  2. シュワシュワと音がして炭酸ガスの発生を確認したら、ぬるま湯を便器の半分程度の水位まで入れる
  3. 便器のフタを閉めて1時間程度放置する
  4. つまりが解消されたか確認する

熱湯を入れると便器が破損する恐れがあるため、必ず45℃程度に調節したぬるま湯を使いましょう。炭酸ガスが発生するため、換気も忘れずに実施してください。

食品用ラップでつまりを除去する

食品用ラップでつまりを除去する

食品用ラップを使えば、ラバーカップと同じ原理でつまりを吸い出すことが可能です。食品用ラップの使い方は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 便器のフタを開けて、ラップを便器に巻きつける
  2. トイレのレバーを回して、ラップが膨らんできたら中央部分を手で押す・離すを繰り返す
  3. つまりが解消されたか確認する

便器に巻きつける際は、10周程度を目安にしましょう。ラップは便器を密閉するようしっかりと巻きつけて、効率よく圧力を加えられるようにしてください。ピンと張ったラップは、爪を立てて強く押すと破れてしまうため、指の腹を使うイメージで慎重に押しましょう。

お湯を流してつまりをほぐす

お湯を流してつまりをほぐす

道具がなくても、お湯を用意できる環境であれば解消を試みられます。通常よりも温度の高い水を便器に入れることで、つまりの原因をほぐします。

お湯の使い方は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 便器内の水位を通常時程度まで汲み出して調整する
  2. 40〜60℃に調節したお湯を高い位置からゆっくりと注いで、30分程度放置する
  3. つまりが解消されたか確認する

お湯は便器内の半分程度まで浸かる量を用意してください。熱湯を入れて便器が割れないよう、40〜60℃の温度調節は忘れずに行いましょう

その他トイレつまりの解消法は、こちらの記事でも紹介しています。

マンションのトイレつまりを放置するリスク

マンションのトイレつまりを放置するリスク

マンションのトイレつまりを放置することで起こるリスクを紹介します。トイレつまりは放置することで自然と解消するものもありますが、以下のようなリスクを避けるためにも見つけ次第早急に解決しましょう。

床や壁が腐食する

トイレのつまりを放置すると、水が流れ切らず漏水を起こすケースが多いです。この漏水に気付かずにいると便器から溢れた水によって床や壁が腐食します

腐食によってカビが繁殖することはもちろん、便器内の水が染み込んで非常に衛生環境の悪い空間となってしまうため修繕も大変です。

床や壁の全面張替えが必要となった場合には、かかる費用も決して安くありません。手が付けられない状態となる前に、つまりを解消して漏水を食い止めましょう。

漏水被害が階下にまで及ぶ

トイレつまりの放置が原因で漏水が起こると、マンション上層階の場合は階下にまで被害が及ぶ可能性があります。

漏水は下の階の住人にとって非常に迷惑であり、自身の部屋だけでなく、他の部屋の修繕も必要となり管理会社にとっても困る状況です。

トイレつまりの放置が自身の周りに悪影響を及ぼすことを理解した上で、トラブル時は迅速に対処してください。

自身の過失では修繕費や損害賠償を請求されるケースも

マンションで何らかの水まわりトラブルが起きた場合、修繕費がかかるものについては管理会社やオーナー側が基本的に負担します。

しかし、異物をつまらせたトイレつまりなどトラブルの過失が自身にあるケースでは、修繕費を請求される可能性があるので要注意です。

漏水被害がひどい場合、また他の部屋に著しく悪影響を与えた場合は損害賠償を請求される恐れもあります。放置によって、取り返しのつかない事態を招かないようにしてください。

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マンションのトイレつまりに関するよくある質問

マンションでトイレつまりが起きたら急ぎ対処すべきですか?
マンションで起きたトイレつまりを修理する時、気をつけるべき点は何ですか?
マンションでトイレつまりが起きた場合、修理費は自腹ですか?