マンションでガスを使った漏水調査を詳しく解説 | 気になる費用も

2023/10/18

2023/10/23

こちらの記事では、マンションで行うガスを使用した漏水調査の詳細について解説していきます。

マンションの漏水は目視の判断が難しい場合も多いため、ガスを使用した調査方法をぜひご確認ください。

漏水調査にかかる費用やその費用分担も、ケースに合わせてご紹介します。

 

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マンションでの漏水調査の方法

マンションでの漏水調査の方法

マンションでの漏水調査は、お住まい環境の安全性や、建物の耐久性においてとても重要な調査です。

異常事態を早めに発見できるように、漏水調査で一番正確性が高いガスを使った方法について説明します。

 

原因が明確なら目視や散水での漏水調査

目視や聴覚でできる漏水調査

目や耳で確認できる漏水は、一番明確な判断基準です。

  • 蛇口を閉めていてもポタポタと水漏れしている
  • トイレの便器内から、ちょろちょろとずっと水音がしている
  • 天井や壁、床などの表面が湿っているところがある
  • シミや水滴、変色、剥がれた塗料などが増えてきた

上記の症状が目で確認できた場合、漏水の可能性が高いと考えられます。

マンションのような集合住宅で、天井や壁が湿っている場合は、他の部屋からの水漏れも考えられます。

自宅で発生しているとは限らなくても、明確な水漏れのため、早めの対応が必須です。

 

散水で行う漏水調査

散水での漏水調査委は、特定の箇所から水を噴射して、漏水の原因を特定する方法です。

  • バスタブやシャワーから水を流し、床や壁の周りに漏水が見られるか
  • トイレのタンクから水を流して漏水がないか

漏水があるかないかの判断ができますが、マンションのような複合住宅では特に、水漏れの根本を探り当てるのは難しい場合もあります。

 

漏水箇所の特定が難しければガスを利用した漏水調査

マンションなどの集合住宅は特に、上記のような簡単な漏水調査では原因が判断できにくいかもしれません。

構造が複雑な場合や、住居が密接している場合は、ガスを使った漏水調査が役立ちます。

特別なガスをパイプや壁に注入し、専用の検出器でガスの臭いを追跡する方法で、壁や床の中に隠れた漏水箇所を見つけられます。

専門的な行程が一般的となりますが、漏水調査の中で最も信ぴょう性の高い方法です。

 

マンションの漏水調査に使用するガスの種類3種

マンションの漏水調査に使用するガスの種類3種

トレーサーガスを使用した漏水調査

トレーサーガスは、液体や気体の漏れを検出するために特別に調製されたガスで、漏水調査に一番用いられています。

窒素や水素をベースとして、目に見えない漏れや、非常に小さな隙間からの漏れを追跡するのに使われ、水道管・ガス管・冷凍装置などのシステムの漏れを検出するのに役立ちます。

漏水箇所では、トレーサーガスが漏れて周囲に拡散し、検出器で感知されるため、漏水の位置を正確に特定できるという仕組みです。

 

炭酸ガスを使用した漏水調査

二酸化炭素で馴染みの深い炭酸ガスは、自然界にも多く存在するため、多岐にわたる使用用途があります。

ソーダなどの発泡飲料や、消火器などの消防装置で使用されるだけでなく、漏水調査にも応用されます。

炭酸ガスを、専門の機器で漏水箇所に注入した後、漏水部分の水分が炭酸ガスと反応すると、ガスが気泡となり、漏水箇所から気泡が発生します。

これにより、漏水箇所を視覚的に発見できるのです。

 

ヘリウムガスを使用した漏水調査

無色、無臭で、空気中に多く存在する安全なヘリウムガスも、漏水調査に使用できます。

ヘリウムガスを漏水箇所の近くに注入することで、そこで壁や床を透過して漏れてくるガスを、外部で専用の検出器でキャッチする要領です。

これにより、水の流れを追跡し、隠れた漏水箇所を特定できます。

 

ガスを使用した漏水調査の流れ

ガスを使用した漏水調査の流れ

ガスを使用した漏水調査の流れを、一般的な「トレーサーガス式漏水調査」を例にとって説明します。

 

専有部分も屋外部分も根本的な流れは同じ

ガスを使ったマンションの漏水調査の流れは、基本的に専有部分も共有・屋外部分も同じです。

漏水調査手順
  1. トレーサーガス生成装置で、非可燃性処理を施した水素やヘリウム含有のガスを生成
  2. 生成装置を蛇口や配管につないで、生成したガスを配管内に充満させる
  3. ガスを充満させることで、不具合のあるところからガスが漏れてきて、検知音が鳴りだす
  4. ピッピッピと音が鳴る間隔が速くなり、検知器に表示されるガス濃度の数値があがる場所から、漏水箇所のあたりをつける

 

専有部分と屋外部分での調査方法の違い

専有部分は、マンションの室内の配管や水まわり設備の箇所を中心に、上記工程を行います。

一方で屋外では、コンクリートやアスファルトの下に給水管が埋設されていることが多いです。

あたりをつけた場所のコンクリや土をはつって配管を露出させて、水が漏れていることが確認できてはじめて漏水箇所が特定できます。

その場合、ガスは漏水している箇所からまっすぐ上の地上付近ではなく、コンクリートやアスファルトの亀裂から漏れてくる傾向にあるため、漏水ポイントの特定が難しい場合もあります。

 

ガスによる漏水調査を行う時の費用相場

ガスによる漏水調査を行う時の費用相場

漏水している兆候があるものの、場所や原因が不明の場合は、早急に業者に依頼をしましょう。

戸建て住宅よりもマンションの方が費用が高くなる傾向があります。

そちらを加味して、一般的な相場をご確認ください。

 

漏水調査費用の相場

漏水調査方法 費用の相場
トレーサーガス式探知法 20,000円~30,000円
漏水事実確認 12,000円~20,000円
漏水探知法 12,000円~18,000円
音聴法 8,000円~16,000円

 

マンション漏水調査後の水漏れ修理の費用相場

漏水が確定した時の水漏れ修理の費用相場は、こちらをご確認ください。

水漏れ箇所ごとの修理費用相場

水漏れ箇所 修理費用相場
蛇口まわり 10,000円~30,000円
キッチンシンク下 10,000円~30,000円
洗面台下 10,000円~30,000円
トイレ 5,000円~50,000円
浴室 10,000円~60,000円
給湯器 5,000円~18,000円

 

修理内容ごとの水漏れ修理費用の相場

水漏れ修理内容 修理費用相場
パッキン交換・調整作業 5,000円~15,000円
蛇口交換 20,000円~40,000円
トイレタンク内部品交換 8,000円〜15,000円
トイレタンクの脱着・部品交換 15,000円〜30,000円
ウォシュレット修理・部品交換 15,000円〜25,000円
洋式便器交換 25,000円~50,000円
給湯器交換 100,000円~250,000円

 

マンションでの漏水調査や水漏れ修理費用の出どころ

マンションでの漏水調査や水漏れ修理費用の出どころ

マンションの漏水調査の種類や費用相場を確認できたところで、次に気になるのはその費用の負担元ですね。

漏水調査費用の負担の有無は、漏水時の状況や物件における立場によって大きく変わるため、各ケースに合わせてご説明します。

 

持ち家の場合

オーナー(居住者)が費用負担するケース

オーナーが、漏水調査やそれに伴う水漏れ修理の費用を負担するケースは、次の2つです。

  • 漏水の可能性がある場所が専有部分
  • 漏水の原因がオーナーの不注意

キッチンや洗面台の下にある配管まわりの不具合など、普段住んでいる部分は、居住者負担で調査を行います。

また、蛇口の閉め忘れや掃除を怠ったことによる排水溝詰まりなどの、不注意が原因の漏水調査も、当然、オーナーが費用を負担しなければいけません。

もし漏水の発生が遅れて階下の部屋まで被害が及ぶと、損害賠償を求められてしまうこともありますので、不安な点があったら、漏水調査を怠らないほうがよいでしょう。

火災保険の水濡れ保証特約は、自分の不注意や設備の経年劣化を除く漏水事故で、自室の内装修理が発生する場合に、保険金を受け取れます。特約ならではの補償が見込めますので、備えておくと安心ですね。

 

管理組合が費用負担するケース

管理組合が、漏水調査やそれに伴う水漏れ修理の費用を負担するケースは、次の2つです。

  • 漏水の可能性がある場所が共用部分
  • 原因が判明しない

共用配管の不具合や屋上防水の劣化など、共用部分の漏水調査は、管理組合が費用を負担します。

漏水調査を行う場所が共用部分か否かの線引きは、意外と難しいため注意が必要です。

たとえば、天井から水が漏れている場合、上の階の専有部分が漏水場所と考えられがちですが、上階の床下を通っている共用配管から漏水している可能性もある、というわけです。

また、原因不明の漏水も管理組合の費用負担になります。

実際、漏水調査をしても原因がわからないことは少なくありません。区分所有者法では、原因が明らかでない場合、共用部分として管理組合が対応することになっています。

「建物の設置又は保存に瑕疵かしがあることにより他人に損害を生じたときは、その瑕疵かしは、共用部分の設置又は保存にあるものと推定する。」

引用元:建物の区分所有等に関する法律第9条

施工業者が費用負担するケース

漏水の原因が施工ミスによる場合は、施工業者が費用を負担することになります。

しかし、施工ミスを明確に指摘するのは現実的に難しいため、専門知識のある業者にしっかりと調査してもらう必要があります。

 

賃貸物件の場合

入居者が負担負担するケース

入居者が、漏水調査やそれに伴う水漏れ修理の費用を負担するケースは、入居者の過失が原因で起きた場合です。

水まわりの使用ミスにより、漏水が発生してしまった場合、部屋のフローリングや壁紙交換などの工事や、一時的な避難場所の確保など、さまざまな事態が考えられます。

水漏れが原因による、自分自身や近隣住民のための一時的なホテル代や引っ越し費用の負担は、水漏れを起こした入居者が負担します。

賃貸物件入居時に加入する火災保険の補償内容を確認しておくと良いでしょう。

 

貸主である大家が費用負担するケース

貸主である大家が、漏水調査やそれに伴う水漏れ修理の費用を負担するケースは、管理面の問題で起きた場合です。水道を供給する配管などの劣化による漏水の可能性がある場合があてはまります。

また、漏水が原因で入居者の家具や私物などの動産に被害が及んだ場合も、大家が弁償することになります。

漏水の連絡が入った時は、速やかに漏水の是正工事の依頼と、原因調査を依頼しましょう。先述のとおり、漏水は起きた原因により負担者が変わるからです。

調査自体は管理会社主導で行いますが、自らの大切な資産である物件のトラブルには、迅速で丁寧な対応が得策です。

 

マンションでのガスを使った漏水調査のまとめ

マンションでのガスを使った漏水調査のまとめ

「漏水しているかも?」と思う兆候がある場合は、早期の漏水調査が必須です。

マンションなどの集合住宅は特に、近隣住居への二次被害も考慮する必要がありますので、まずは管理組合や大家さんに相談してみましょう。

注入したガスの漏れ出てくる箇所から漏水場所を特定する探知法は、毎分1リットル未満の微量の漏水でも探し出せる実例があるため、安心感のある調査方法です。

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