トイレつまりはパイプユニッシュで解消できない!解消できる薬剤は?
本記事ではパイプユニッシュがトイレつまりに効果がない理由について解説しています。
パイプユニッシュは洗面台や流し台、お風呂の排水口の汚れには効果がありますが、トイレつまりを解消できる薬剤ではありません。
ここではパイプユニッシュ以外にトイレつまりの効果がある薬剤や、道具を使った解消方法についても紹介します。
トイレつまりでお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
- 今週の
No.1 おすすめ優良業者!! -
水廻り修理サポートセンター
【水道局指定工事店だから安心!】トイレの水漏れ・つまりなど水トラブルに最短30分で駆けつけます。もちろん〈出張費用・見積もり費用無料!〉大阪をはじめ関東/東海/近畿など幅広いエリアに対応。お困りの際はお気軽にご相談下さい!
この記事の目次
パイプユニッシュはトイレつまりの解消に効果がない
パイプユニッシュは、トイレつまりに効果がありません。
パイプユニッシュは、洗浄成分を排水管内へ直接流し込み、しばらく密着させてから水を流すことで、汚れや悪臭を落とす洗浄剤です。
汚物やトイレットペーパーなど、トイレつまりの原因となるものは、溶かしきれません。
また、常に水が溜まっているトイレの排水口では、薬剤が薄まってしまうため、本来の機能が発揮できなくなります。
なお、SCジョンソン社の公式ホームページでも、以下のように紹介されています。
トイレのつまりの原因となるペーパーなどは、「パイプユニッシュ」/「パイプユニッシュ プロ」で分解することはむずかしい
引用元:SCジョンソン社の公式ホームページ よくあるご質問
パイプユニッシュがトイレつまりに効果があるとの噂が広まっているのは、一部の口コミや記事によるものでしょう。
しかし、パイプユニッシュは、洗面所やキッチンなどの排水管内の汚れを落とす薬剤で、トイレつまりには効果がありません。
トイレがつまる主な原因
トイレつまりの原因は、ほぼ決まっています。
主に「誤ったトイレの使い方」により、つまりは起こります。
ここでは具体的な原因について紹介します。
トイレットペーパーや水に溶けるシートの大量使用
トイレットペーパーを一度に大量に流すと、トイレがつまりやすくなります。
トイレットペーパーは基本的に水に溶けるものですが、幾重にも折りたたんだり丸めてたくさん流したりすると、溶け切らずにつまってしまうのです。
また、水に流せるおそうじシートも、一度にたくさん流すと、トイレがつまりやすくなります。
つまりを防ぐために、水に溶けるものでも少量ずつ流すようにしましょう。
水に溶けないティッシュペーパーの使用
一般的なティッシュペーパーは水に溶けないため、トイレに流すとつまりの原因となります。
トイレットペーパーと異なり、ティッシュペーパーは、水に分解されにくい性質を持っています。水に濡れても繊維同士がバラバラにならないよう「湿潤紙力増強剤」という薬品が使われているからです。
そのため、トイレットペーパーと比べて強度があります。
よって、水に溶けないティッシュペーパーをトイレに流すと排水管内で固まりやすく、つまりにつながるというわけです。
尿石の蓄積
トイレを長期間使用していると、尿石が排水口に蓄積され、つまりの原因となることもあります。
尿石とは人の尿に含まれている成分が結晶化したものです。掃除を怠ったり、排泄後に流さなかったりすると、排水口にたまりやすくなります。
尿石は、排水口から排水管へ流れていく過程で、徐々に蓄積されていきます。蓄積された尿石はカチカチになり、中性洗剤を使ってブラシでこすっただけでは落とせません。
このように、尿石は非常にやっかいな汚れであり、トイレつまりの原因となるため、日頃の掃除が欠かせません。
過度な節水
節水対策は、トイレつまりの原因となりえます。
水の使用量を極端に減らすと、下水での水流が弱くなり、固形物が留まりやすくなるからです。
たとえば水を入れたペットボトルを、タンク内に沈めるなどの節水方法が流行したこともありましたが、これはよくありません。
通常の使い方であれば、タンクの水は適切な量まで溜まっているため、水を流すと必要な分の水が新たに供給されます。しかし、ペットボトルを沈める節水方法を行うと、水の供給量が少なくなります。
すると一回あたりの水量が少なくなり、流れが弱くなってしまうのです。水の勢いが弱くなると、流したものが途中で止まってしまい、つまりにつながるというわけです。
一見、地球環境や財布に優しい対策に見えますが、過度な節水はトイレつまりの原因となるため注意しましょう。
異物の蓄積
異物が蓄積されると、トイレつまりが起こりやすくなります。食べ物や嘔吐物、子どものおもちゃなどが、よくある例です。
食品に含まれる油分は、冷えると固まることがあります。また、排水口よりも小さいおもちゃを入れると、その後に流した排泄物などが、排水管を通り抜けできなくなることも。
また、排水管の曲がり角に異物が引っかかると、何度か流すうちに少しずつ蓄積されていき、つまりにつながるケースもあります。
もともとトイレは排泄物を流すための設備ですので、それ以外の異物は極力流さないようにしましょう。
パイプユニッシュ以外のトイレつまりに効果がある薬剤
ここではトイレつまりに効果がある薬剤を紹介します。
トイレットペーパーや尿石以外の原因でつまりが発生した際は、自分で対処しようとせず、専門の修理業者に依頼してください。
トイレットペーパーによるトイレつまり:重曹と酢
トイレットペーパーによるつまりで、症状が「軽度」の場合は、重曹が効果的なケースもあります。
固く凝縮されたトイレットペーパーを、重曹と酢による発泡の力で解いていく仕組みです。
準備する道具は以下のとおりです。
- 重曹1カップ
- 酢1/2カップ
- 40度〜45度程度のぬるま湯1500cc程度
- 水をくみとる道具(灯油ポンプや捨ててもよいカップなど)
- バケツ
なお、お湯は熱湯ではなくぬるま湯を用意してください。便器に熱湯をかけると、ひび割れや破損の原因となります。
重曹と酢でトイレつまりを解消する流れは以下のとおりです。
- 便器内の水をできるだけくみとる
- 重曹を入れる
- 酢を流す
- お湯を便器の半分くらいまで注ぐ
- 約1時間待つ
- 水を少しずつ流し込む
お湯を注ぐ際は、できるだけ高いところから入れてください。
重曹と酢がより泡立ちます。
尿石によるトイレつまり:尿石除去剤
尿石によるトイレつまりが起きているときは、尿石除去剤を使いましょう。
尿石除去剤とは、酸性タイプのトイレ用洗剤のことです。
尿石とは人の尿に含まれる、尿素やタンパク質が固まったもの。頑固な汚れになると、中性洗剤やブラシでこすっただけでは落としにくくなります。
尿石にはアルカリ性の性質があるため、酸性タイプの洗剤で中和し、除去していきます。
尿石除去剤は手袋を着用し、換気をよくして使うようにしましょう。
薬剤でトイレつまりを解消できない場合の対処方法
薬剤では、トイレつまりを解消できないこともあります。
ここでは、物理的につまりをほぐす方法について紹介します。
なお、水に溶けないものがつまりの原因となっている場合は、以下の方法は効果がありませんので、専門業者に修理を依頼しましょう。
ラバーカップ(スッポン)を使う
ラバーカップ(スッポン)は、排水口のつまりを解消するための道具です。カップ内に真空状態を作ることで、水の動きを作り出し、つまりをほぐしていきます。
ラバーカップの使用方法は以下のとおりです。
- 便器の水を半分程度までくみ出しておく
- ラバーカップを便器の排水口に密着させる
- 持ち手を上下に動かす
- つまりがほぐれるまで1と2を繰り返す
ラバーカップのサイズは、大きすぎたり小さすぎると、圧力を効果的にかけられません。排水口の大きさに合ったものを選びましょう。
針金ハンガーを使う
針金ハンガーを加工したもので、トイレつまりを解消できる場合があります。
針金ハンガーを虫眼鏡のように成形し、輪っかの部分を使ってつまりをほぐしていく方法です。
具体的な手順は以下のとおりです。
- 水を便器からくみだしておく
- 輪っかの部分をつまりに当て、ゆっくりと動かす
- つまりが取れたら、バケツに入れた水を少しずつ流す
つまりによっては、すぐにほぐれないかもしれません。しかしその場合でも、針金ハンガーは無理やり押し込まないようにしましょう。
便器や排水口を傷つけてしまう恐れがあります。
なお、こちらの記事では針金ハンガーを使ったトイレつまりの解消方法を詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
ペットボトルを使う
ペットボトルをラバーカップがわりに使用することで、トイレつまりが解消する場合もあります。
ペットボトルの底から約5cmのところをカットし、上の部分を使用します。
具体的な手順は以下のとおりです。
- 便器の水を半分程度までくみ出しておく
- キャップの部分をつかみ、カットした部分を排水口に当てる
- 上下に動かす
- つまりが取れるまで3を繰り返す
ペットボトルは円筒状のタイプを使用してください。
四角いタイプだと、排水口に密着しない可能性があります。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシとは、ワイヤーの先にブラシがついている、トイレや排水管を掃除するための道具のことです。
一般的な掃除ブラシと違い、針金でできているため、狭い場所にも届きやすい利点があります。
つまりの塊を少しずつほぐしていくことで、水を流れやすくします。ゆっくりと便器の中へブラシを入れて、持ち手をまわし続けると、つまりが徐々にほぐれていきます。
ほぐれにくいときは、しばらく放置して、つまりが水にふやけるのを待ってから、再度トライしてみましょう。
真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーとは、排水管内を真空状態にして、つまりを取り除く道具のことです。
手動と電動の2種類があり、高い吸引力で、つまりを吸い上げます。
真空式パイプクリーナーの使い方は以下のとおりです。
- 便器内の水位を調整する
- 排水口にクリーナーのラバー部分を押し当てる
- ハンドルを引くと押すを繰り返す
- つまりが取れたら、バケツに入れた水を少しずつ流す
商品を購入する際は、排水口に密着できるカップのサイズを選びましょう。サイズが小さいと真空状態を作れないので、注意が必要です。
トイレつまりに薬剤を使う際の注意点
トイレつまりに薬剤を使う際の、注意点について紹介します。
洗剤の使い方を誤ると非常に危険ですので、正しく使用しましょう。
塩素系洗剤と酸性の物質を混ぜない
トイレ用洗剤には塩素系のものが多くあります。使用するときは、絶対に酸性のものと混ぜないようにしてください。この2種類を混ぜてしまうと、有毒な塩素ガスを発生させてしまいます。
塩素ガスは刺激臭を与えるだけでなく、粘膜や呼吸器系に重篤な障害を引き起こす可能性も。
混ぜてはいけない具体的な例をいくつか紹介します。
- サンポールとクエン酸
- ドメストと酢
- トイレハイターとレモン汁
塩素系洗剤には「まぜるな危険」と大きく書かれていることが多いので、使用前に洗剤のパッケージをよく読むことも大切です。
なお、故意に酸性のものと混ぜようとしなくても、誤ってかかってしまうこともあります。
使用する際には、周囲を見渡し、酸性のものがないかを確認してから行うようにしてください。
換気をよくする
トイレつまり解消作業で薬剤を使う際は、換気をよくしておきましょう。
特に市販の薬剤を使用する際は、換気扇を回したりドアを開けたりして、空気の流れを作っておくことが重要です。
洗剤によっては、鼻をつくような刺激臭があり、密室で使用すると、目や喉を痛めることがあります。
小さなお子さんを近づけないようにする
薬剤を使う際は、小さなお子さんを近づけないようにしましょう。
塩素系洗剤はもちろんのこと、重曹やクエン酸のような自然素材の洗剤でも、大量に誤飲すると、健康を害する恐れがあります。
小さなお子さんがいる家庭では、以下のように対処するとよいでしょう。
- 清掃中はドアに鍵をかけるなどして、お子さんがトイレに入って来られないようにする
- お子さんを別の部屋で大人に見てもらう
子どもの体は大人と比べて小さいため、わずかな量でも影響を受けやすい傾向にあります。
安全対策として、清掃中はお子さんをトイレへ近づけないようにしましょう。
トイレつまりにお困りの際は水廻り修理サポートセンターへ!
パイプユニッシュは、トイレ以外の排水口やパイプのつまりやにおい対策においては効果があります。
しかし、トイレつまりを解消できる薬剤ではありません。
つまりの原因によっては、重曹や酸性洗剤が使えることもあります。
まずは何がつまっているかを確認して、対処法を考えることが重要です。
水に溶けるものがつまりの原因の場合は、ラバーカップや針金ハンガーなどのアイテムを使ってほぐすことで、解消できるケースも。水に溶けないものがトイレつまりの原因となっている場合は、専門の修理業者に依頼しましょう。
水廻り修理サポートセンターでは、さまざまなケースのトイレつまり修理に対応しております。
自治体が認める「水道局指定工事店」なので、非認定工事店にはできない複雑な修理にも対処可能です。
なお、24時間365日、エリア内なら最短30分以内で到着できます。
一刻も早く直したいトイレつまり。お困りの際は、お気軽にご相談ください。