トイレがしょっちゅうつまる原因と対策|放置NGの症状も解説

2025/11/09

2025/11/09

トイレがしょっちゅうつまると、生活の質を低下させ、大きなストレスにつながります。何度も再発する場合は、見えない部分で異常が発生しているかもしれません。

本記事では、トイレが頻繁につまる主な原因と、自分でできる対処法、専門業者に依頼すべきサインを解説します。

最後まで読むことで、繰り返すつまりを防ぐためのポイントや、修理費用の目安、再発防止策がわかります。

トイレのつまりが再発して困っている方、修理を依頼すべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

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トイレがしょっちゅうつまる原因

トイレがしょっちゅうつまる原因

まずは、トイレが頻繁につまる主な7つの原因を紹介します。日常のちょっとした使い方やトイレの構、排水環境に原因があるケースがほとんどです。

トイレの使い方が悪い

トイレのつまりは、日常の使い方に原因があるケースが多く見られます。特に以下のような行為は、つまりを引き起こす代表例です。

  • 一度に大量のトイレットペーパーを流す
  • 厚手・長巻きタイプのトイレットペーパーを重ねて使用する
  • 残飯や嘔吐物など、水に溶けにくいものを流す
  • 「流せる」お掃除シートやペット用砂をまとめて流す
  • タンクにペットボトルを入れて節水する
  • 「大」なのに「小レバー」で流すなど、必要な水量で流さない

これらはいずれも水量不足や溶け残りが発生し、トイレをつまらせてしまいます。

節水型トイレや古いトイレである

節水型トイレや設置から年数が経った古いトイレでは、構造的につまりやすい傾向があります。

節水型トイレは従来のトイレに比べて水流が弱く、押し流す力が不足しやすい構造です。一方、古いトイレは排水管の内側に汚れやサビが付着し、水の通り道が狭くなっているなどが考えられます。

排水管・屋外マス・下水の汚れやつまり

トイレの内部が問題なくても、屋外の排水管や排水マス、下水がつまっているケースも少なくありません。年月とともに、排水管内には油脂やペーパーのカス、ヘドロ状の汚れが蓄積し、排水の流れを妨げます。

特に戸建ての屋外排水マス(汚水マス)は、汚れがたまりやすく、放置すると悪臭や排水の逆流の原因となります。

また、外部から砂やゴミが流れ込むことで排水経路が完全に塞がれることもあります。

新築時の施工不良

新築住宅でトイレがしょっちゅうつまる場合は、建設時の施工不良が原因の一つとして考えられます。 排水勾配(傾斜)や配管の接続角度がわずかにずれているだけでも、水の流れが悪くなり、紙や汚物が途中で滞留しやすくなるのです。

また、近年の環境への配慮を目的とした排水設計が原因している場合もあります。排水量を抑える構造によって、家全体の水流が弱くなり、つまりが発生しやすくなっている場合もあります。

入居直後からつまりが頻発する場合は、早めに施工会社や管理会社へ相談しましょう。

トイレのつまりは放置しても大丈夫?

トイレのつまりは放置しても大丈夫?

「少しずつ流れるから大丈夫」と思って放置すると、思わぬトラブルにつながることがあります。ここでは、放置してよい場合と危険な症状の見分け方を解説します。

放置で直るのは「軽度の紙づまり」だけ

トイレのつまりを放置してよいのは、「軽度の紙づまり」だけです。トイレットペーパーの使いすぎによる軽いつまりは、時間をおくことで水に溶け、自然に流れることがあります。放置して様子を見てもよい状態の目安は以下の通りです。

  • 水位がゆっくり下がっている
  • 異音がしない
  • ほかの排水口に問題がない

一時的に解消したとしても、頻繁につまりが発生する場合は、配管内部の汚れや勾配不良などの問題が隠れている可能性があります。水道修理業者による点検を受け、根本的な原因を特定するのをおすすめします。

放置すると危険なケース

思わぬトラブルに発展しないために、以下の表を参考に症状がどのレベルなのかを判定してみましょう。中度・重度の場合は、放置するのは危険です。

判定レベル 主な症状 自己対応の可否
軽度 ・水がゆっくり引く
・少しずつ流れる
・異音がない
様子を見ながら無理のない範囲で自己対応OK
中度 ・流れが悪い
・ゴボゴボと音がする
・悪臭がある
水道修理業者への依頼が安心
重度 ・水が流れない
・水位が上がる
・ほかの箇所の排水も流れにくい
放置厳禁
水道修理業者へ連絡し、早急な対応が必要

軽度の症状なら、様子を見ながら自己対応可能な範囲です。次章の「自分でできるトイレつまりの直し方」を試してみてください。

中度や重度の症状が当てはまる場合は、自力での対処が難しく、放置すると悪化するリスクが高い状態です。

異音や悪臭、水位の上昇がある、複数箇所の排水不良が見られるときは、早めに水道修理業者へ点検を依頼しましょう。

悪化を防ぐための初期対応

トイレがつまった直後は、落ち着いて対応することが大切です。つまりの兆候を感じたら、まずは水を流すのをやめてください

便器内の水位を確認し、あふれそうな場合はバケツなどで少しずつ水を取り除きましょう。

無理に流そうとすると逆流や水漏れの原因になるため注意が必要です。

自分でできるトイレつまりの直し方

自分でできるトイレつまりの直し方

軽度のつまりであれば、自分で安全に解消できる場合もあります。ただし、誤った方法で対処すると状況を悪化させるおそれもあるため、やってはいけない対処法と、自分でできる正しい方法を紹介します。

やってはいけないNG対処法

トイレのつまりを無理に解消しようとすると、かえって水漏れや破損を招くことがあります。特に以下の行為は避けましょう。

  • 何度も水を流す:あふれて床が水浸しになる危険がある
  • ブラシや棒などを強く押し込む:便器の内面や配管を傷つけ、修理費がかさむ
  • 強力な薬剤を混ぜて使用する:塩素系・酸性洗剤を同時に使うと有毒ガスが発生するおそれがある

焦らず状況を確認し、次の安全な方法で対処しましょう。

ぬるま湯で対処する

軽度の紙づまりには、40〜50℃のぬるま湯で対処するのが有効です。ぬるま湯によってトイレットペーパーがゆっくりと溶け、流れやすくなることがあります。

ぬるま湯で対処する際の主な手順は以下の通りです。

  1. 便器内の水を半分ほどバケツなどで取り除く
  2. 40〜50℃のぬるま湯をゆっくり注ぎ、30分〜1時間放置する
  3. 水位が下がったら一度だけ試しに流す

便器が割れるおそれがあるため、熱湯を使わないよう注意してください。ぬるま湯で改善しない場合は、次のラバーカップでの対処法を試してみましょう。

ラバーカップで対処する

つまり改善の道具として、もっとも一般的な道具が「ラバーカップ(スッポン)」です。

ラバーカップの正しい使い方は次の通りです。

  1. 便器の排水口を完全に覆う位置にカップを当てる
  2. ゆっくり押し込み、勢いよく引く動作を10回ほど繰り返す
  3. 水位が下がったら試しに一度だけ流す

コツは「押すより引く」動作を意識することです。勢いをつけすぎると水が飛び散るため、新聞紙などで床を保護してから行いましょう。

改善しない場合は、それ以上無理せず水道修理業者に依頼するのが安全です。

賃貸の場合は管理会社や大家へ相談

賃貸の場合は管理会社や大家へ相談

賃貸物件のトイレが頻繁につまる場合は、原則として自己判断で分解や修理を行わず、まず管理会社や大家さんに連絡しましょう。

排水管や便器の内部構造は共有部分にあたることが多く、自己修理によって破損すると、修繕費を請求されることがあります。

また、入居時から流れが悪い場合は、もともとの設備不良や施工ミスのケースも考えられます。まずは現状を写真に残し、状況を詳しく伝えましょう。

管理会社を通じて水道修理業者が対応してくれるケースも多いので、焦らず相談することが大切です。

業者に依頼すべきトイレのつまり症状

業者に依頼すべきトイレのつまり症状

以下のような症状がある場合は、すぐに水道修理業者へ相談しましょう。

  • ラバーカップを使っても改善せず、水位が上がる
  • トイレ以外の排水も同時に流れにくい(洗面台・浴室など)
  • 悪臭がする、床や便器の周辺に水がにじむ

これらの症状は、配管の奥や屋外マス、下水管などのトラブルが原因である可能性が高く、逆流や水漏れの発生につながります。

また、自力では見えない部分のつまりは、専門の機材を使って確認・洗浄する必要があります。無理をせず、早めに水道修理業者に点検を依頼し、被害を最小限に抑えましょう。

トイレのつまり解消作業の費用相場

トイレのつまり解消作業の費用相場

トイレのつまり修理費用は、原因や作業方法によって幅があります。一般的な目安は以下の通りです。

修理内容 料金相場
簡易作業 6,000円
専用器具を使った
つまり取り作業
10,000円
つまり修理に伴う
便器の取り外し作業
30,000円
汚水桝(排水桝)
排水管の清掃
20,000円~40,000円

業者によっては、時間外料金や出張費用、見積もり費用などの諸経費がかかることもあります。

諸経費無料のおすすめの水道修理業者は、こちらの記事も参考にしてください。

トイレをしょっちゅうつまらせない再発防止策

トイレをしょっちゅうつまらせない再発防止策

つまりが解消しても、原因を放置すれば再発する可能性があります。ここからは、日常の使い方でつまりを防ぐ具体的な方法を紹介します。

紙の使い方・流す回数を見直す

まずは、紙の使い方や流す回数を見直しましょう。厚手タイプの紙や吸水性の高い紙は水に溶けにくいため注意が必要です。

  • トイレットペーパーは少量ずつ使用する
  • 2〜3回に分けて流し排水の勢いを保つ
  • 「流せるシート」など紙以外は流さない

小さな工夫で排水管への負担を減らせるため、家族全員で使い方を見直すことが大切です。

節水トイレは設定を確認して使い分ける

節水トイレの場合は設定を確認し、必要に応じて使い分けましょう。

  • 「小レバー」で大を流すのはNG
  • 節水モードを解除して水量を増やす
  • 古い節水型トイレの場合はリフォームや部品交換も検討する

節水は大切ですが、生活に影響が出てはいけません。構造を理解して正しく使うことが、快適さとエコの両立につながります。

年1回は配管や屋外マスを点検する

一戸建ての場合、自分で屋外マスや排水管の点検が必要です。

  • 年1回を目安に、フタを開けて水の流れや汚れを確認する
  • 油分やヘドロがたまっていたら清掃・高圧洗浄を依頼する
  • 悪臭やぬめりがある場合は水道修理業者へ早めに相談する

屋外マスを定期的に点検するだけで、排水管内部のつまり予防にも効果的です。

ただし、マンションなど集合住宅の場合は、管理組合や管理会社が対応するため、個人での点検は不要または制限される場合があります。

トイレがしょっちゅうつまるなら水道修理業者への依頼も検討を

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自分で対処してもつまりが頻繁に再発する場合は、配管内部などに根本的な原因があるケースがあります。放置すると悪臭や水漏れを引き起こし、修理費が高額になることもあるため、早めに水道修理業者へ相談しましょう。

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トイレがしょっちゅうつまるときのよくある質問

トイレが頻繁につまるのはどんな原因が多いですか?
トイレつまりを放置しても自然に直ることはありますか?
自分でトイレのつまりを直す安全な方法はありますか?
賃貸物件でトイレがつまった場合、自分で修理しても良いですか?
トイレつまりを再発させないためにできることはありますか?