嘔吐がトイレつまりの原因に?流してはいけない理由や正しい処理方法を解説
本記事では、トイレで嘔吐して、つまりが発生した際の対処法について紹介しています。
トイレで嘔吐するのは、基本的に避けるべきです。
嘔吐物は未消化の食べ物がふくまれており、水に溶けないからです。
ここでは、トイレで嘔吐してしまったときの処理方法などについても紹介しています。
嘔吐によるトイレつまりでお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事の目次
嘔吐物がトイレでつまった際に使える道具
トイレのつまりを解消する道具は、さまざまな種類があります。
トイレ専用の清掃道具だけでなく、家庭にある一般的な日用品も使えます。
ここではトイレつまりに使える道具と、具体的な使用方法について紹介します。
ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシとは、排水管を清掃するための道具です。
細長いワイヤーの先にブラシがついており、一般的なトイレブラシでは届かない場所も、掃除が可能です。
水に溶けるものが原因の場合は、直接削り取ることでつまりを解消します。
生理用品やタオルなど、つまりの原因が水に溶けないものの場合は、ワイヤーブラシにひっかけて取り出すこともできます。
使い方は以下のとおりです。
- 便器の奥へゆっくりと差し込む
- つまりに当たったら、ハンドルを回す
- ゴボゴボと水の流れる音がしたら、ワイヤーブラシを引き抜く
- バケツに入れた水を少しずつ流し入れる
ワイヤーブラシには頑固なつまりに対応できる業務用(電動)もありますが、一般のトイレなら家庭用(手動)のもので十分です。
長さは5mあればよいでしょう。
こちらの記事でもワイヤーブラシについて詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
ラバーカップを使う
ラバーカップは、柄の先に柔らかいお椀状のゴムカップがついた、トイレつまりを取り除くための清掃道具です。
一般的に「スッポン」とも呼ばれます。
排水管内に圧力をかけることで、つまりを解消する仕組みです。ラバーカップの使い方は以下のとおりです。
- ラバーカップの柄を握り、便器に押し当てる
- 勢いよく引き上げる
- 1と2を繰り返す
- 排水管内の水が流れたら、バケツに入れた水をゆっくりと流し入れる
密閉状態を作る必要があるので、ラバーカップと便器の排水口は同じサイズのものを選んでください。
また、和式トイレと洋式トイレでも形状が異なります。
ラバーカップを購入する際には、トイレに合ったサイズと形状を選ぶようにしましょう。
真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーとは、高い吸引力で排水管内のつまりを吸い取る、清掃道具のことです。
つまりを取り除くしくみはラバーカップとほぼ同じですが、真空式パイプクリーナーは、よりパワーが強力です。
使い方は、以下のとおりです。
- 便器の排水口にカップを押し当てる
- 真空式パイプクリーナーのレバーをゆっくりと押し込む
- レバーを勢いよく引き上げる
- 2と3を繰り返す
- 排水管内の水が流れ始めたら、バケツに入れた水を少しずつ流し入れる
ラバーカップと同じように、カップ部分を密着させて真空状態を作る必要があります。
排水口とカップ部分のサイズが合わないと、真空状態を作れないので、注意が必要です。
多くの真空式パイプクリーナーは、アタッチメントの交換が可能ですが、商品によってはできないものもあります。
購入する際には、排水溝のサイズに合っているかを、必ず確認してください。
針金ハンガーを使う
洋服をかける針金ハンガーを使って、トイレつまりを解消できます。
針金ハンガーをカットして「9」の形に成形したものを使います。
ワイヤーブラシのように、直接つまりを削ることで、かたまりを小さくしていく方法です。
針金ハンガーの成形方法と、使い方は以下のとおりです。
【成形方法】
- 針金ハンガーの肩の部分をペンチでカットする
- 「9」の形に、ハンガーを曲げる
【使い方】
- 「9」の丸まった部分を便器からゆっくり入れる
- つまりに当たったら、少しずつ削るように針金ハンガーを動かす
- 水が流れ始めたら、バケツに入れた水を少しずつ流し入れる
針金ハンガーはビニールでコーティングされていますが、勢いよく動かすと排水管や便器を傷つける恐れがあります。
つまりが固い場合、すぐには解れませんが、根気よく上下左右に優しく動かしてみてください。
ラップを使う
食品用ラップで、トイレつまりを解消できるケースがあります。
便器全体をラップで覆い、上から押さえることで排水管へ圧力をかけ、つまりを動かす仕組みです。
詳しい手順は以下のとおりです。
- 便器全体に隙間なくラップをかける
- 水栓レバーを流す
- ラップが膨らんでくるので、そこを手で押さえる
- つまりが取れない場合は、2と3を繰り返す
ラップを使ってつまり解消させたい場合は、便器の中を密閉状態にする必要があります。
ラップは薄く破れやすいため、4〜5枚重ねて使用します。
ウォシュレットを使用している場合は、本体を取り外しておきましょう。
道具を使わずに嘔吐のトイレつまりを解消する方法
道具を使わずに、嘔吐によるトイレつまりを取り除く方法を紹介します。
重曹とクエン酸
自然派洗剤の重曹とクエン酸を使うと、嘔吐物のトイレつまりをほぐせる場合があります。
重曹とクエン酸が合わさると、化学反応により炭酸ガスの発泡作用が起こります。
この発泡作用に、つまりを柔らかくする効果があるのです。
使い方は以下のとおりです。
- 重曹50mlを便器へ入れる
- クエン酸100mlを便器へ入れる
- 45度程度のぬるま湯を、1500cc程度流し入れる
- 1時間程度放置する
- バケツに入れた水を少しずつ流し込む
ぬるま湯は、できるだけ高いところから入れると、重曹とクエン酸の発泡効果がより高まります。
ぬるま湯を流す
ぬるま湯を流すだけでも、トイレつまりを解消できることがあります。
冷えた油によってつまりが起きている場合、お湯で温めると、嘔吐物がほぐれる可能性もあるのです。
バケツに入れたぬるま湯を、高い位置から流してください。
勢いよく入れることで、つまりがほぐれやすくなります。
ただし、高い位置から入れると水が飛び散りやすいため、床や壁をビニールや新聞紙などで養生しておきましょう。
また汚れてもすぐ拭き取れるよう、多めのタオルを用意しておくことも重要です。
トイレで嘔吐してはいけない理由
気分が悪いときやつわりの時期は、やむを得ずトイレに駆け込む人も多いはず。
しかし、トイレは本来排泄物やトイレットペーパー等の、水に溶けるものを流す場です。
トイレで嘔吐するのは、一般的な処理方法として知られていますが、基本的にNGなのです。
嘔吐物をトイレに流してはいけない理由について、紹介します。
水に溶けないから
嘔吐物は水に溶けないため、トイレに流すのはNGです。
排泄物は、食べ物が胃や腸を通り抜けて消化されており、水にとけやすい状態となっています。
しかし嘔吐物は、消化される前の状態のため、水に溶けません。
食べた直後で、ほとんど消化されていない場合は、食べ物をそのまま流してしまうようなものです。
その嘔吐物が大量に排水管へ流れたら、つまりが発生してしまいます。
排泄物と嘔吐物は、似ているようで性質は異なります。
水に溶けない嘔吐物は、トイレへ流してはいけないのです。
嘔吐物の油が冷えて固まるから
嘔吐物に含まれる油が冷えて固まると、排水管の中でつまることがあります。
特に寒い冬の日には注意が必要です。
たとえば、バターは冷蔵庫に入れると冷えて固形になっているように、冷たい水の中に入ると固まります。
また、常温では液体のオリーブオイルやごま油も、低温度になると、固まってしまいます。
嘔吐物の中にこれらの油脂が含まれていた場合、排水管の中で固まり、つまりの原因になる可能性があります。
そのため、嘔吐物をトイレに流すことは避けるべきなのです。
トイレで嘔吐した場合の対処法
もしもトイレで嘔吐した場合は、どのような対処をすればよいのでしょうか。
詳しい手順を見てみましょう。
- 可能な限り嘔吐物を取り除く
- 水を流す
- トイレ全体を掃除する
嘔吐物を取り除かずに水を流すと、排水管がつまりやすくなります。
嘔吐物が排水管に溜まり、その後に排泄物やトイレットペーパーなどが加わると、つまりの原因となります。
そのため、最初に嘔吐物を取り除いてから水を流すことが大切です。
嘔吐物を取り除いた後は、水洗レバーで水を流します。
この時点でつまる心配はないので、水を流しても問題ありません。
最後に、トイレ全体を念入りに掃除します。嘔吐の原因次第では、ウイルスなどが飛散している可能性があるためです。
消毒液を使って、衛生的な状態を保つことが重要です。
トイレで嘔吐した際にやってはいけないこと
トイレでの嘔吐は基本的にNGですが、やむを得ず吐いてしまった場合であっても、以下のような行為は控えてください。
熱湯を流す
熱湯をトイレに流すのはNGです。
多くのトイレの便器は、陶器でできています。
陶器は熱に弱く、熱湯をかけると、ひび割れや破損が起きる可能性もあります。
また、排水管の多くは塩ビ管でできており、高熱に耐えられる素材ではありません。
油が冷えて固まった嘔吐物の場合、熱湯をかけることで、ほぐれやすくなるかもしれません。
しかし、急激な温度変化は、様々な材質に損傷を与える可能性があり、熱湯を流すのは避けるべきです。
パイプユニッシュ等の薬剤を流す
パイプユニッシュはキッチンや洗面所の排水管のつまりに効果がありますが、トイレのつまりは解消できません。
パイプユニッシュは排水管に密着させて、汚れを除去する薬剤です。
常に水が溜まっているトイレの排水管では、効果が発揮できないのです。
尿石除去剤などの洗浄剤も、嘔吐によるトイレつまりの解消には適しておらず、使用するだけ無駄となってしまいます。
なお、こちらの記事では、パイプユニッシュがトイレつまりを解消できない詳しい理由を紹介していますので、合わせてご覧ください。
トイレつまりを防ぐ!正しい嘔吐の処理方法
トイレに流してはいけない嘔吐物。
ではどのように処理するべきなのでしょうか。ここでは詳しい処理方法について解説します。
1.タオルやキッチンペーパーを入れたビニール袋に嘔吐する
つわりや胃腸風邪など、吐き戻しやすい体調の場合は、嘔吐用のビニール袋を用意しておくとよいでしょう。
嘔吐しても破れにくいよう、ビニール袋は二重にしておきます。
ビニール袋の中には、水分を吸収するためのタオルやキッチンペーパーを入れておきましょう。
この嘔吐用のビニール袋をそばに置いておけば、気分が悪くなったときにいつでも吐けます。
なお、市販品(エチケット袋)も売られているので、それらを使用してもよいでしょう。
2.袋の口をきつく縛って可燃物として捨てる
嘔吐物を入れたビニール袋は、袋の口を縛って捨てましょう。
直接袋の口を縛ってもよいですが、輪ゴムを使ってもOKです。
口を縛ったら、別のビニール袋へ入れて、可燃ゴミとして捨ててください。
嘔吐物が手についた場合は、石鹸で洗って清潔にしましょう。
3.嘔吐した周囲を消毒する
嘔吐物が飛び散った場合は、周囲を消毒しましょう。
消毒液は「次亜塩素酸ナトリウム」を使用します。
市販品では「ハイター」「ピューラックス」などが該当します。
製品によって濃度は異なりますが、一般的な台所用漂白剤は5%が多いです。
嘔吐で汚れた場合の消毒液は、0.1%程度を目安に作りましょう。0.1%の濃度嘔吐用の消毒液は、以下の方法で作れます。
- 500mlのペットボトルに、キャップ1杯分の次亜塩素酸ナトリウムを入れる
- 水を500ml入れる
汚れた箇所を消毒液で拭き取ったあとは、水拭きしてください。
なお、消毒液は皮膚に刺激があるため、ゴム手袋やビニール手袋をつけてから行うようにしましょう。
また、小さなお子さんが誤って口に入れないよう、保管方法は十分にご注意ください。
嘔吐によるトイレつまりは「水廻り修理サポートセンター」へおまかせ!
トイレは排泄物やトイレットペーパーを流すためのものなので、水に溶けない嘔吐物は流さないようにしましょう。
もし、急な吐き気をもよおしてトイレに吐いてしまった場合は、できるだけ嘔吐物を取り除くようにしてください。
万が一つまりが発生した場合は、今回紹介した道具を使えば、自力で直せることもあります。
何度も嘔吐物がつまる場合は、水廻り修理サポートセンターまでご相談ください。
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