トイレつまりで水がなくなる？他の原因やつまりによる水位低下の改善方法
トイレの水がなくなる現象の原因と対策について解説しています。トイレつまりだけでなくその他の原因についても紹介していますので、あらゆる可能性をチェックしたいかたはぜひ参考にしてください。
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本記事では、トイレの便器奥の水がなくなったり水位が下がったりする原因やその対策について解説しています。
トイレつまりで水がなくなる以外にもさまざまな原因があるため、対策を講じる場合は、原因を探ってから対応することが大切です。
自力で解決がむずかしい場合の相談先についてもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
トイレの水がなくなる理由は？
トイレの水は、さまざまな理由によって減少することがあります。
必ずしもトイレつまりが原因とは限らないため、対応時は慎重に確認が必要です。
トイレつまり（毛細現象）によるもの
まずトイレの水がなくなる理由として代表的なのが、トイレのつまりによるものです。
多くの場合、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどが排水管の途中につまることで、トイレの水が減ってしまうことがあります。
これはトイレをつまらせてしまっている原因物が、排水トラップの水を吸い上げてしまう「毛細現象」と呼ばれる現象によるものです。
水位が下がるのと同時に、ゴボゴボと音が鳴る場合は、高い確率でトイレのつまりが原因によって水がなくなっていると考えられます。
完全につまっている状態ではなく、つまってしまう直前の状態に水位が低下するケースが多いです。この時点で適切に対処しておけば、完全につまってしまうのを防ぐこともできます。
トイレの水が蒸発してしまった
長期旅行で家を空けたり、賃貸で空き家となっていたりする場合に、トイレ内の水が蒸発して干からびてしまうことがあります。
排水トラップにたまっている水は何もしない状態でも、1日に1mmずつ蒸発していくとされています。暑い日はより多くの水が蒸発します。
水が蒸発しやすい暑い夏などに長期間水を流さない状態が続くと予想される場合は、トイレのふたを閉めてから外出するなどの対策が必要です。
また空き家などで普段水を使用しない環境にある場合などは、封水蒸発防止液などを使用して水の蒸発を防止するとよいでしょう。
誘引現象によるもの
2階建て以上の建物で暮らしている場合、排水管の中の空気が動くことにより、トイレの中の水が排水管内へと吸い上げられてしまう現象が起こる場合があります。
これは「誘引現象」と呼ばれるもので、別の部屋の住人がトイレを流したさいなどに起こることが多いです。
他にも気圧の低下や強風などが吹いているときなどに発生することも。
ほとんどの場合一時的な現象となるため、普通通り水を流せば元通りです。頻繁に発生する場合は、管理会社や大家さんなどに相談しましょう。
トイレタンク内の異常
トイレタンク内には、トイレにたまる水の量を調節するための「補助水管」や「ボールタップ」と呼ばれるパーツが取り付けられている製品もあります。
この「補助水管」が外れたり「ボールタップ」が壊れてしまったりすると、十分に水がたまらなくなってしまう場合があるのです。
補助水管はの外れはつなぎなおせば問題が解決します。ボールタップが故障している場合は、新しいものに交換が必要です。
トイレつまりで水が少なくなってしまう原因は？
日常的にトイレを使用している中で、トイレの水がなくなってしまう原因となりやすいのは、やはりトイレのつまりによるものです。
トイレ内の水が減少する毛細現象は、排水トラップの上部に水を吸い上げるようなものが引っかかっていることが原因です。
たとえば以下のような場合に起こりやすくなります。
- 使用後の流水の水圧が弱く十分に流れていない
- ティッシュペーパーなど流れにくいものを流してしまっている
- 汚れやトイレットペーパーなどが排水管の奥に蓄積している
いずれの場合も水栓レバーの「大」でしっかりと流せば、正しい水位に戻ることが多いです。
ただしこのような現象が繰り返し起こる場合には、トイレがつまりかけている可能性が高くなるため注意が必要です。
つまりを取り除く措置などを行い、問題を根本から解決しておくことをおすすめします。
トイレの水がなくなることによる封水切れの問題
トイレの排水トラップ内にたまっている水は封水とも呼ばれ、通常下水から悪臭が昇ってこないよう蓋のような役割をしています。
トイレの水がなくなり封水切れを起こしてしまうと、下水や汚水の臭いが便器奥から立ち上ってきてしまい、室内がとても臭くなってしまいます。
また害虫なども配管を伝ってのぼってきてしまいます。
蒸発や誘引現象などによる一時的な封水切れは、一度水を流してしまえば問題を解決できます。
しかしトイレのつまりがもとで水がなくなってしまう状況は、トイレのつまりを改善しなければ何度でも起こりかねません。
完全にトイレがつまってしまえばトイレが使えなくなってしまうので、できるだけ早めに対処が必要でしょう。
トイレつまりで何度も水位が下がる場合の対処法
十分な水流で流しているにもかかわらず、慢性的にトイレの水がなくなる現象が起こる場合は注意が必要です。
トイレの排水管奥に汚れやトイレットペーパーなどが蓄積し、排水管をふさぎかけている可能性が高くなるためです。
今はなんとなく使えていても、ある日突然完全につまり、見る見るうちに水位が上がってきてしまうことも。
そうなる前に、排水管の奥にとどまっているつまりをしっかりと取り除くことが大切です。
水位が頻繁に下がってしまう場合の対策をいくつか紹介します。
洗浄剤を流しいれて汚れを溶かす
アルカリ性のトイレ用洗剤などを使用し、つまりの原因物を溶かし流す方法です。
重度なトイレつまりには効果があまり期待できませんが、日々の汚れの蓄積予防やつまりかけ対策には効果あり。
トイレの使用後手軽に行える方法ですので、プラスアルファで活用するのがおススメです。
やり方はとても簡単。トイレの使用後に、アルカリ用トイレ洗浄剤を便器奥へ流しいれるだけ。パッケージに記載されている時間放置した後、普通に水を流すだけでOKです。
水位が少ない状態の方が、トイレの奥まで洗浄剤が届きやすいので、より効果的に使いたい場合は、少し水を汲み出した状態で使用するとよいでしょう。
ついでに便器のふち裏の洗浄もできるので、一石二鳥です。
ラバーカップ（スッポン）を使ったつまり抜き
ホームセンターやスーパーなどで手軽に購入できるおそうじアイテム、ラバーカップ（スッポン）を使った方法です。
300円～2,000円程度で購入できるものですので、購入しておくと便利です。
使い方もとても簡単。ラバーカップのラバー部分を排水口へゆっくりと押し当ててから、一気に引き上げる動作をするだけ。
その動作を何度か繰り返すことで、排水管の奥につまった原因物を引き上げる効果があります。
定期的にラバーカップでメンテナンスを行うことで、排水管内の汚れなどの除去にもつながります。
ワイヤーブラシ（ワイヤートイレクリーナー）で汚れをくずす
3～5メートルほどの長さのワイヤーの先にブラシが付いた、お掃除グッズを使う方法もあります。
ワイヤーを排水管へ押し入れて回すことで、汚れを削ったり崩したりする効果があります。
またワイヤーブラシの種類によっては、つまりの原因物をひっかけて便器内へと引っ張り出せるものも。
便器を傷つけてしまわないよう取り扱いには注意が必要ですが、ワイヤーの届く範囲でつまっている場合には有効に活用できるアイテムです。
あまりにも頻繁な場合はプロに調査を依頼しよう
洗浄剤やラバーカップでお手入れしているのにも関わらず、水がなくなる現象が続く場合があります。
あまりにも頻繁に水がなくなるような場合には、排水桝（外に近い場所）の汚れやつまりなども考えられます。
こうなると自力での洗浄や解消はかなり難しくなってしまいます。
ここまで来るとトイレだけでなく、排水桝や汚水桝を共有している水廻りにも影響が出てきてしまうことも。
大きなトラブルに発展する前に、プロの水道修理業者に相談し、原因の調査を行ってもらうことが大切です。
場合によっては高圧洗浄やトーラー作業などで、排水管などの洗浄作業が必要となる場合もあります。
高圧洗浄やトーラー作業は費用が比較的高額になりやすいので、依頼する際は業者選びがとても重要です。
何社か調査以来と相見積もりを依頼し、信頼できる水道修理業者に配管の洗浄を依頼することをおすすめします。
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